共依存と無償の愛 | 大阪発!心理カウンセラーの「自分で自分を癒すヒント」

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うつ、不安、不登校など、様々な神経症やお悩みを少しでも軽くする為の
ヒントを開業カウンセラー(公認心理師)がお伝えしてゆきます。

  皆さんこんにちは。「みんなのカウンセラー」こと、のぶさわです

 今回は「共依存」と呼ばれる人達が、いかに「愛に溢れた人」
なり得るか?
についてお書きしたいと思います。

 「共依存」という言葉は、アルコール依存症者患者の配偶者や家
族が患者自身の症状の維持に、本人は無自覚だけれども実は手
を貸していて、依存ー共依存の関係性というパターンを築いてる
という事が”発見”された事が始まりだと言われています。

 一般的な定義で言うと共依存とは「自己評価が低く、他者に
必要とされる事で初めて自分の存在価値を感じる事が出来る為、
他者に対して自己犠牲的な献身を強迫的に行い他者をコントロ
ールしようとする
事」
です。

 私自身、高校生の時から「人の為に、人類の為に」という思いが
強く、よく周りの人から「いい加減に”人の為に”を止めたら?まず
自分でしょ?」とその”共依存的”な所を何度もたしなめられていま
した。

 今から振り返ればその当時の自分は、自己評価も低く、強迫的
な所も少しはあったかも知れません。(実際に今でも”共依存度チ
ェック”をすれば、高得点が取れます(笑))

 それでは「共依存」とは、悪い事なのでしょうか?

確かに、その為に自分自身がしんどく感じたり、相手の人や周
囲の第三者の人達が問題を抱えているのであれば”問題
である”
とも言えるでしょう。

 ただ、私は「共依存的になれる」というのは自分の「個性」であり
「大きな長所」ともなる”特質”
だと思っています。

 坂本先生が「究極の共依存は愛である」と書いておられましたが、
全く同感です。

 例えば「共依存」とは正反対にいる人達の特質を定義すれば

自己評価が高く他者に必要とされるか否かが自分の存在
価値を左右する事はない
感じている。 そして他者に対して自
分にメリットがないような献身はせず、他者をコントロールする
気もない
ので”私は私、あなたはあなた”という境界線をきっち
り引いている。」
という事になると思います。

⇒うん、確かに世間一般でみられる「自立した大人」ですね。
 でも、例えばハンディキャップを持った我が子に対する母親の
 ”無償の愛”やナイチンゲールやマザーテレサの様な”献身的
 な愛”とは遠い感じ
がします。

 では「母親の無償の愛」や「マザーテレサ達の献身的な愛」
とは何でしょうか?


それを私なりに定義すると、
自己評価は妥当で、特に他者に必要とされる事で自分の存在
価値をもっと強く感じる事ができる為、他者に対して自己犠牲的
献身を自ら選んで行い、しかもそれによって他者をコントロー
ルしようとしない
。」
というところでしょうか。

⇒(もしこの定義が当たっているとすれば)これって、「共依存の
 定義」と近いと思いませんか?


少なくとも、共依存とは正反対の位置にいる人(正常と言われて
る人?)よりも近い感じ
がします。

私は「共依存」は”無償の愛”や”献身的な愛”への発達段階だと
思います。

もう少し発達・成長すれば自他共に認める「愛に溢れた人」にな
れる可能性がある”惜しい”人
だと思います。

では、どうすれば発達・成長できるのか?ですが、
まず、以下の「共依存の人のパターン」「愛に溢れた人の
パターン」
を見比べて下さい。

①「共依存の人のパターン」
他者への献身自分を正当に評価しないフィードバックを受け取
らない感謝できない一方的な他者への献身
他者の支配・コ
ントロール


②「愛に溢れた人のパターン」
他者への献身献身してる自分を正当に評価他者からの、
フィードバックを受け取る他者の存在への感謝益々他者への
献身


どうでしょうか? 両者がよく似ているのがおわかりだと思います。
だから「共依存の人」は「愛に溢れた人」にあと少しで成長し得る
のです。

ただ、その為に必要な事は
・「献身してる自分を正当に評価」=そうする事で自己評価が高
 まる

・「他者からのフィードバックを受け取る」=もし何らかの”見返り”
 や感謝
があった場合でも、それを受け取らないと「自分にはそんな
 ものを受け取る価値がない」と増々自己評価を低めてしまう
のと、
 次の「他者の存在への感謝」も感じられなくなります。
  (※もし、目に見える形でのフィードバックが無くても「この人から私
     は何を与えてもらってるのだろうか?」と自問し、見つけて下さい)

・「他者の存在への感謝」=それを感じる為には正当に”自己評価”
をしてあげて「相手の役に立ってる」事を自分自身で認め相手が
与えてくれてるもの(フィードバック)を見い出し「自分にはそれを受
け取る価値がある」ときっちり受け取って初めて”感謝”
ができます


そして「他者の存在への感謝」があって初めて一方通行ではなく、
まして支配やコントロールではない、「無償の愛」
「献身的な愛」
へと変えてゆく事ができる
と思っています。

ですから「共依存」と思っている方は(その特質を活かさない手は
ないので)「マザーテレサ」の様な方を目標に、成長して行く事が
できる
と思います。

それでは今日も良い変化を。

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