先日第47回衆議院議員総選挙がありましたが、皆さんは投票に行かれましたか。
私はある政党に期待を持って投票をして参りました。
選挙の度に、この国が国民に優しく、国民を守る成熟した国家になる事を念じて投票するのですが、なかなか想いは通じないようです。
これは偏に、立候補者が政治をする為に立候補するのではなく、政治家になりたい為に立候補しているからだと私は考えています。
十数年前イギリスの方から次のように言われた事があります。
「私は日本の国民に対して、生き方の潔さや物事に対する誠実さ、人に対する思いやり等、全てが世界で類を見ない素晴しい人間性を感じています。しかし、政治だけはどういうものか日本の国民の姿が反映されていないように思います。私の国では、富を得たければビジネスマンになり、名誉が欲しければ学者や研究者になり、国を動かしたければ政治家になります。日本は何故か、富を得たり財を成すと政治家になろうとします。」
その時に非常に恥ずかしい思いをしたことを今でもはっきり覚えています。
その通りです。
この国は民主主義国家であるからには多数決に従わざるを得ませんが、政治家が自己に走るとどうもその多数決さえ疑わしく感じてきます。
政治をしたくて立候補する方々は見ていても意気込みを感じますが、政治家になりたくて立候補する方々は、じっと見ていると自分の立ち位置ばかりに囚われている気がします。
選挙制度の問題や民意を反映できない政治に対する失望感もあるでしょうが、これには有権者の側にも問題があると思います。
私は選挙番組を見ていていつも不思議に感じることですが、何故組織票などというものが存在するのでしょうか。
それが故に、開票率０％ですでに当選確実という怪奇現象。
これっておかしすぎやしませんか？
選挙違反には「買収」や「人気投票の公表」等があるのですが、組織票と呼ばれるものはこれには当たらないのでしょうか。
金銭の授受により投票するのではないでしょうが、当選後には間違いなく何らかの恩恵を受ける事が目的で投票しているはずです。
であるとすれば、これは立派な「買収」だと私は思います。
それを選挙特番等で、至極普通にこの言葉が連呼されるのを見ていて、私はその異常さに気付かないほどこの国がおかしいのか、はたまた私があまりにも無知なだけなのかと頭を悩ませます。
政治家の方々にお願いしたいのは、真面目に生きている人が損をする世の中にだけはして欲しくなく、今の子供達がただお金儲けに走る事を考えるのではなく、夢を持てる国家にして頂きたいと願っています。
ほな！