神使ー神様として祀られている生き物ー | あき&みっちゃんの好きなことを好きなように好きなだけ

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神使については、こちらをご覧ください。

多くの神使を紹介してきましたが、
神使として紹介されているのにも関わらず、
神使と言うよりは、神様として祀られている生き物もいます。

実在、伝説を問わず、
その多くは、祟り神を鎮める為に、
祀られているようです。



鮪ーまぐろー
昔、三重県の奈屋浦に、鮪の大群がやってきました。
あまりの量に、助っ人を呼んで、数日をかけて捕獲したのですが、
当時、食べる物もないほどの大変な貧困に喘いでいた村人の多くが、
その鮪のおかげで、命を繋ぐことが出来ました。
そこで、人々は鮪に感謝して、その冥福を祈る為、
「支毘大命神」と名付け、供養塔を建てたのだそうです。

又、西宮神社では、奉納された「招福大鮪」に賽銭を張り付けると、
「お金が身に付く」と言うご利益があるとして、

多くの参拝客の人気となっているそうです。

 

大山椒魚ーおおさんしょううおー
ご利益 災難除け、開運

岡山県の伝承で、巨大な大山椒魚が、
人や牛馬を川に引きずり込んで困っていました。
ある村人が名乗りを上げ、刀を持って大山椒魚に飲み込まれ、
その腹を中から引き裂いて退治したのですが、
その夜から、泣きながら家を訪れてくるモノに悩まされるようになりました。
助けてもらった筈の村人達は、気味悪がって近寄りもしません。
やがて、大山椒魚を退治した家の者は次々と亡くなり、
一人もいなくなってしまいました。
村人達は、大山椒魚の祟りだと噂し、
大山椒魚を、「はんざき大明神」として祀りました。

今では、「はんざき」は、大山椒魚を指す言葉になっていて、
大きな口が、半分に裂けているように見えるからだとか、
半分に切り裂いても、生きていそうだから。だとか言われています。
強い生命力を持つ神霊として、地域の人々の信仰も篤いようです。



鵺ーぬえー
ご利益 魔除け、厄除け

猿の顔、狸の胴体、虎の手足、蛇の尾を持ち、
気味の悪い声で鳴く伝説上の生き物です。
夜になると、その不気味な声で人々を怯えさせ、
不吉な事を起こす凶鳥とされてきました。
不安がった帝が、病になるに至り、
帝の命で、源頼政により退治されました。
今も、京都の鵺神社で、「鵺大明神」として祀られています。

元々は、「ヒィーヒィー」と言う、
夜に鳴くトラツグミの鳴き声が独り歩きし、
「鵺」と言う妖怪を作り上げたと伝えられています。



天狗ーてんぐー
元々中国では、天狗は、凶事を知らせる彗星や、流れ星の事でした。
明るい流れ星を「火球ーかきゅうー」と言いますが、
衝撃波を伴い、空中で爆発し、大音響を発することがあります。
これを、咆哮を上げて天を駆け降りる狗の姿に見立てていました。
 

『日本書紀』に、637年に、都の空を轟音を立てて、
巨大な火球が流れたという記載があり、
人々は、その音に恐れおののき、雷かと推測しましたが、
唐から帰ったばかりの僧が、
「これは天狗だ。天狗の吠える声が、雷に似ているのだ」
と言ったのだそうです。
しかし、流れ星 = 天狗と言う説は、日本には定着しませんでした。


日本では、長い間、鳥や、童の姿で描かれたりと、

天狗の姿は定まっていませんでしたが、
霊峰とされる山々には、必ず天狗がいるとされ、

飛鳥時代の役小角発祥の山岳信仰の影響で、
天狗は、山伏の姿をしていると考えられるようになりました。



平安時代以降、名誉と利益を貪り慢心する、
傲慢で、自我に捉われた山伏は、
死後、仏教の六道には無い、天狗道という魔界に転生すると
考えられるようになります。
慢心の象徴として、鼻が高く表現されるようにもなっていきました。

六道の輪廻からも外れ、
仏教の知識がある故に人間道にも戻れず、

宗教上の罪を犯した訳では無いので、
地獄道、餓鬼道、阿修羅道、畜生道にも堕ちず、
信心には無縁である為、天道に行くことも出来ません。
この天狗は、他の山伏や修行僧が、悟りを開くのを邪魔し、
天狗道へ落ちるように仕向けます。
それでも、生きている時に良い事をしていると、
他の修行僧を守護し、険しい山に参拝に来る人を、
災害や悪霊達から守ったりするようになります。
この天狗は、やがて生まれ変わって人間になり、
極楽浄土へも行けるようになるのだそうです。



当時の人々は、山を異界として畏怖していましたが、
やがて、山で起こる怪異を、天狗の仕業と考えるようになり、
山の神としての天狗が、登場することになります。

山の神として、信仰の対象となっている天狗には、

それぞれに名も付けられています。
愛宕山の「太郎坊」、秋葉山の「三尺坊」、
鞍馬山の「僧正坊」( = 鞍馬天狗)、
比良山の「次郎坊」、比叡山の「法性坊」、
英彦山の「豊前坊」、筑波山の「法印坊」、
大山の「伯耆坊」、葛城山の「高間坊」、
高雄山の「内供坊」、富士山の「太郎坊」、
白峰山の「相模坊」など。

山の多い日本には、多くの天狗達が伝えられています。

その容貌から、猿田毘古神と同一視されたり、
鳥として描かれた名残から、仏教の迦楼羅天の変化した姿ともされ、
烏の羽根に、嘴を持った烏天狗の姿も定着していきました。

また、天狗は、暴風雨を起こすと考えられ、
江戸時代には、須佐之男命の体内に溜まった
猛気から生まれた神であると考えられ、
更にその神から、天邪鬼が生まれたとも言われていたようです。
どうやら、これも定着しなかったようですが。



これで、神使の連載は終了です。
鵜ーうーや、獺ーかわうそーなど、
神使の候補に挙がってきた生き物もいましたが、
どうにも資料が集まらず・・・。
また、新たな資料が集まったら、
こっそり追加するかもしれません。


思いがけず、1年以上の連載になってしまった神使。
この連載のおかげで、四季折々に目にする生き物、
一年を通じて出会える生き物、
いろいろな生き物の向こうに、
神様の存在を思い描き、楽しむことが出来ました。
長い間、お付き合い頂きありがとうございました。

 

 

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