▶ 緊急でないけど大切なこと
スポーツトレーナーの山崎です。
昨日、今月末付けでJALを解雇される客室乗務員、副操縦士の特集番組を見ました。
解雇に反対し、会社に対して抵抗されていますが、僕個人の見解としては、
『あまりにも準備不足』
だと思うんです。
「会社から解雇されることが、この後に及んで想定外だったの?」
と、ただの準備不足だと思ってしまうので、全く同情できないんですね。
あまりにも状況や時代を読む先見性がないし、自分の給与に見合った働きができていないという認識も足りないのではないでしょうか。
大きな会社に勤めているという安心感が慢心を生み、自分を成長させる努力を怠ってきた結果ですから、会社に怒りをぶつけても仕方ありません。
会社に怒りをぶつけるぐらいなら、『何の努力もしてこなかった自分』を怒ってもらいたいですね。
一方、小田和正さんの音楽番組を見たんですけど、9名のアーティストが集って『元の楽曲より良い作品を作ろう』とされたイベントでした。
やはりクオリティが高く、聴き入ってしまいました。
小田和正さんのように年齢を重ねても、道を追求される姿勢を持っていたいと思いましたね。
スポーツも熱いです。
これから、亀田三兄弟、フィギュアスケートなどのイベントが目白押しですね。
その中でも、注目したいのは浅田真央選手。
テレビ番組で話されていたことですが、ジャンプの着地を変更しているので、なかなか上手くいかないようです。
オリンピックでは、着地だけでキム・ヨナ選手と8点もの差が出てしまったので、修正されているんですね。
この時期に取り組まれることが正解だと僕も思いますけど、浅田選手自身も話されていたように、
『今までのジャンプのクセ』
が残っているので、今まで通りに身体が動いてしまうとのこと。
でも、次のオリンピックで勝つためには、乗り越えなければいけない課題であり、課題に正面から向き合っておられます。
元々上手いだけじゃなく、上手くなるための取り組みが動きの深みを出し、観客である我々は感動させてもらえるんでしょう。
浅田真央選手はオリンピック直前にジタバタするのではなく、敢えてこの時期にジタバタされています。
『失敗は成功のもと』
と言いますが、オリンピック直前に失敗しないように時期を選定して積極的に失敗されています。
JALから解雇された人たちも余裕のある時期に、積極的な失敗をしておくべきだと思いました。
彼女らを見て、「あぁ凄いな」の感想で終わらせずに裏側を見ていくと、自分の人生に生きてくることが多いですね。
JALの例を『教訓』にできるかどうかは自分次第なのでしょう。
僕が尊敬している『和民』の創業者、渡邉美樹さんも、
『緊急で大切なこと』よりも、『緊急ではないけど大切なこと』でスケジュールを埋めておられるそうです。
『緊急でないけど大切なこと』を選択するということは、我々健康産業に生きる者として、非常に参考になる考え方だと思います。