本日はヤン様の寄稿コラムの日です!
今回も非常にわかりやすい安倍政権のまとめコラムです。
安倍政権がお友達の為には頑張っても、日本の為になることをほとんどしていないことがわかります。
これで4年間も政権が持ったことに驚きです。
私が作った見出し画像の言葉の意味はこちら。
それではヤン様コラムをどうぞ!
『安倍でもわかる安倍政権入門【ヤンの字雷】』
4年半で見えた安倍政権三種の神器
安倍政権が発足してからすでに4年半ほどたっております。当初言われていたアベノミクスは「金融緩和・財政出動・競争力強化」でございました。3本目の矢はどうかと思うのですが、それなりに納得のできる経済政策とおもい支持しましたが、いつのまにやら2本めの矢はなかったことに。
もしくは2012年の総選挙において「TPP断固反対!」と掲げた自民党が、まさか2016年末にTPPを国会批准する事になろうとは!と誰もが仰天したことだろうと思います。
このように矛盾に見える紆余曲折を経ている安倍政権ですが、実は「絶対にこれだけはやる!」という安倍政権三種の神器があります。
「プライマリーバランス」「国家戦略特区」「自由貿易」でございますね。
プライマリーバランスに安倍政権が縛られているのは、財政出動をした後にすぐ消費税増税という面から明らかでしょうし、その後も緊縮財政が続いているので否定のしようがないでしょう。また競争力強化という名目で始められた国家戦略特区ですが、戦略などなく単なる規制緩和を全国に広げるための口実であるというのも、もはや確定的でしょう。
その過程において「ほんのすこ~しお友達に利益供与する、便宜を図る」わけです。議長の安倍総理が(怒)
自由貿易についてもTPPがだめになっても11カ国でTPPだとか、もしくはEUとのEPA、中国を含むRCEPなど、国防戦略なしに手当たり次第。
あとですね、新自由主義では基本的に人も「輸入」できますので、そちらが移民政策というわけですね。こちらも昨年、日本が世界第5位の移民増加数!という結果ですので、安倍政権の根本の1つといえるでしょう。
安倍政権の揺るがない3種の神器は「プライマリーバランス」「国家戦略特区」「自由貿易」という「非常に今の状況で有害なもの」とおぼえておいて損はなしです。
その他のことに一貫性はなし
憲法改正議論で安倍総理がなんと(!)9条に3項を付け足すという、今までに議論すらされていなかったものをぶち上げたのは、記憶に新しいでしょう。
他にも安保法制で声高に「集団的自衛権の限定行使!」と改正された「駆けつけ警護」ですが、実質的にはそんな装備もないし、軍法もない、軍事裁判所もないというわけで、機能しておりません。当然ですが。
もう少し矮小な例を見てみますと、森友学園で籠池理事長を「非常に共感している!」と持ち上げて、自分の立場が悪くなると「しつこい人!」とこき下ろしたように、基本的に三種の神器以外の政策では、一貫性はありません。
2013年の財政出動も、翌年には緊縮財政に舵を切るくらいですから、特に何かロジックや信念があったわけではないのでしょう。やったらウケる!くらいの感覚でしょうね。
また外交にしても日露首脳会談での「あり得ない譲歩、歴史的譲歩」や日韓合意等々、場当たり的にことを収めようとする「実際主義(短絡的とも言う)」な行動が目立ちます。
またおそらくですが、政権内では「アベノミクス」なんてもはや”死語”でしょう。要するに三種の神器以外の政策は全て「政権の印象が良くなればいいや」的な、底の浅い釣り餌だったと解釈可能です。
女房役の菅官房長官
官房長官はサッカーで言えばゴールキーパー、野球で言えばキャッチャー、要するに守りの要なのですが、安倍政権がこれだけ続くのは菅官房長官の権謀術策が秀でていた、という面が大きいように思います。
加計学園の前川文書を「怪文書!」と切って捨て、舌の根も乾かない内に「怪文書という言葉が独り歩きしている」と抗弁してみせるのですから、いったい舌が何枚ついているのやら?
安倍政権はそ~いう交渉術を国民相手ではなく、外交で発揮してもらいたいものですが・・・。
何はともあれ、菅官房長官の陰険な優秀さがなければ、安倍政権はここまで続かなかったでしょう。
アメ政権じゃなくて安倍政権だっけ
とかく国際社会に対してはやさしい安倍総理。ちなみに佐藤健志氏によると「国際社会=アメリカ」なのだそうで、そりゃもうトランプが大統領になる前から詣でるわけです。
対米追従こそが「戦後レジームからの脱却!」とかの矛盾なんてどうでも良い、それは三種の神器ではないからというわけですね。
戦略がないのに「国家戦略特区」、対米追従なのに「戦後レジームの脱却」、TPP断固反対で「TPP国会批准」、9条2項の問題を「3項を追加する」、集団的自衛権は「実際には装備的にも無理」と、これらは安倍政権を長続きさせ、国民への印象操作をはかる「華美な装飾品」であり、たんなる延命の目くらましでしょう。
言行不一致だろうがなんだろうが、政権さえ続けばよいのです!力の限り「プライマリーバランス」「国家戦略特区」「自由貿易」で売国するのだ!というのが、まあ安倍政権の本質でしょう。
米国、じゃなかった売国するには売り渡す先が必要です。もうどこだかお分かりですね?
終焉が近い安倍政権
安倍支持者の中には「安倍総理以外に誰がいるんだ!」「代案を出せ!代案を!」と喚き散らす方がいらっしゃいますが、この方達は安倍総理を終身宰相にでも任命したいのでしょうか?
盤石な(?)安倍政権といえど終焉は来ます。遅くとも2021年には。
少し真面目に話しますと、華美な装飾品で目を晦ませ延命をし続けてきた安倍政権ですが、手を変え品を変え釣り餌をまくにも限界があるはずです。
経済はほとんど確実にダメになっていきますし、安保法制なんぞ実質の伴わない過去の話、最近はとんと「外交!」と言わなくなったのは北朝鮮に何も出来ないからですし、日韓合意や日露首脳会談も冷めた目で見りゃ「あれ?おかしいな?」と多くの人がなるはずです。
岩盤規制の打破!と息巻いてみたものの、当然ながらこれは敵を確実に作り続けますし、頼みのアメリカのトランプもちと基盤が盤石ではない。
政局に言及するのは苦手なのですが、森友学園の直後に憲法改正9条3項という「奥の手」を使ってしまった、もはやこれ以上話題作りが可能かどうか?というとそろそろ種切れだろうと思います。
安倍政権が加計学園問題で慌てている!という報道の裏には、種切れという事情があるのかもしれないですね?
本質的に安倍政権というのは「劇場型政治」の「散文的政権」と言えます。小池百合子都知事などは豊洲問題で劇場型を演じましたし、橋下徹も大阪都構想というテーマで演じました。彼女ら、彼らはテーマを1点に絞りすぎたために、演じきった後に幕を下ろさざるを得なかったわけです。
そして安倍政権はその劇場型政治の弱点を、散文的、散発的にすることによって克服しようとしたという訳です。
「静かなる劇場型政権」とでも形容したら良いのでしょうか。
しかしこれも、もはや他に話題がない(!)という本質的な理由から、そろそろパワーを失うのではないか?と私は密かに思っております。ええ、希望的観測かもしれませんが。
この分析を次回の政権が真似しないことを祈念しつつ、安倍でも分かる安倍政権入門を終わります。
(了)
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