青山美智子「赤と青とエスキース」読みましたか | 親愛なる人に-読書の薦め

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赤と青とエスキース

青山 美智子「赤と青とエスキース 」

 

☆☆☆☆
2021年11月23日第1刷発行 PHP研究所

〇青山美智子「赤と青とエスキース」読みましたか
レイはオーストラリアに大学の交換留学で、1年間滞在することになりました。訪れる前はあれやこれや感がていましたが、自分の思い描いていた理想とは違っていて、友達もなかなかできない状態でした。

そんなとき、ブーとと出会いました。彼は日本人ですがオーストラリアに暮らしていて、現在、デザインを勉強して大学に通ってます。

彼はレイに1年限定で付き合おうと言われます。そして、付き合うようになりました。

1年は瞬く間に過ぎ、レイの帰国間近になって、ブーは彼女に言います「画家志望の友達の絵のモデルになってくれない?」突然の申し出に戸惑うのですが、受けることにしました。。。

ということで、青山美智子「赤と青とエスキース」読みました。読み始めたときは単なる男女の恋愛のお話かと思っていましたが、連作短編になっています。一つの絵を通してすこしずつお話が繋がっているわけです。

読み進めていくうちに、なぜか自分の今までの歩みを、感傷的に振り返ってしまいたくなります。

 

文章も非常にわかりやすく、読みやすく、全編に温かい空気が流れていて、それが心地よいです。重厚さはありませんが、2022年本屋大賞2位は納得です。

 

追記

エスキースとは、絵を描く時の下書きや構想のようなものを指す言葉だそうです。

 

赤と青とエスキース [ 青山 美智子 ]

赤と青とエスキース [ 青山 美智子 ]

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