本当はひどかった昔の日本: 古典文学で知るしたたかな日本人 (新潮文庫)
☆☆☆
新潮社 2014年3月 233p
○大塚ひかり「本当はひどかった昔の日本-古典文学で知るしたたかな日本人」読みました。
この本は、著者が古典の知識を生かして、今の日本の事件の似たような事件を捜してきて、昔はもっとひどかったよね、と語るような、古典紹介本です。著者の手にかかると、源氏物語なんかも、光源氏の、ひどさ、だらしなさが、強調されていて、面白いです。
あと、古事記とか、はさもありなんと、と思うのですが、江戸時代の庶民の暮らしを著した本なんかも、引用してきたりして、そんな本、あるんだと思うようなことも。
古典の知識と蘊蓄が得られる本でした。Y2716
書評:エッセイ・ノンフィクション はこちら
書評:新書・ビジネス・社会科学 はこちら
作家別のインデックスはこちらです。☆つけて、一覧にしています。
20冊以上レビューした本を中心に整理してあります。
インデックス:伊坂幸太郎
インデックス:恩田陸
インデックス:貴志祐介
インデックス:司馬遼太郎
インデックス:東野圭吾
インデックス:村上春樹
インデックス:宮部みゆき