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2015年3月 文藝春秋 書き下ろし
○西川美和 「永い言い訳」 読みました
僕は作家、子供はいません。 妻はいますが、最近は気まずい感じで、夫婦仲も疲弊していました。
そんなとき、妻は、バス旅行と友達と出かけ、事故で死んでしまいます。
そのバスツアー、妻は高校の同級生の女性の友達と一緒に出かけていました。その友達も死んでしまいます。
その友達には、長距離トラックの運転手の旦那と、小学六年の息子、幼稚園の娘がいました。
僕はひょんなことから、妻と一緒になくなった友達の子供たちの世話をするようになりました。。。
ということで、西川美和 「永い言い訳」 読みました。はじめは、なんて、まわりくどくて、言い訳ばかり聞かされている感じで、良い印象は受けませんでした。しかし、話が進むうちに、主人公がそれまで見知らぬ子たちと、疑似家族的な関係になり、変わっていく様に、何となく感動します。
NHK朝ドラの「とと姉ちゃん」の常子も、昔好きだった星野さんの子供たちの世話をすることにより、癒やされていったように、子供たちと接することは、大人たちの成長にも欠かせないもの、それも心が変わるような体験なんだと、改めて認識しました。
追記
この作品は、2016年本屋大賞4位の作品です。9106
追記2
たまたま昨日10月1日に見た、EテレのSWITCHインタビューで、作者の西川美和といきものがかりの水野良樹が、対談していてビックリ!
追記3
上記のインタビューで知ったのですが、永い言い訳、本木雅弘主演で、映画になるのですね。。。
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