東野圭吾「マスカレード・イブ」読みました | 親愛なる人に-読書の薦め

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マスカレード・イブ (集英社文庫) [ 東野圭吾 ]

 

 

東野圭吾「マスカレード・イブ 」(集英社文庫)

2014年8月 集英社文庫 331p オリジナル文庫
☆☆☆+

 

 

○東野圭吾「マスカレード・イブ」読みました。

 

この本は、「マスカレード・ホテル 」の主人公である、ホテル受付係の山岸尚美と新田刑事が登場する連作短編です。といっても、「マスカレード・ホテル」の事件が起こる前の二人の話です。

 

今どきのタイトルならば、「マスカレード・ホテル ゼロ」という感じですかね(京極夏彦風ならば「前マスカレード・ホテル」。

 

相変わらず、うまい語り口です。面白いです。この二人が主人公の続編、期待したいです。Z304

以下は覚え書きです。


 

「それぞれの仮面」 小説すばる2013年2月号
山岸尚美は、まだ新人。ホテルの受付係からいろいろなことを先輩から教えてもらって、何とかやっています。特にお客様の真の心の仮面を取ってはならないと言われています。

あるとき、大学時代つきあっていた宮原がホテルに泊まりにきました、それも、芸能マネージャーとして。フロントにいる山岸に驚く宮原。さらに、宮原は、山岸の勤務が終わった夜10時過ぎに山岸の携帯に電話をかけてきました。「困ったことが起こったんだ、部屋にきてくれないか」一体何が起こったのでしょうか。。。


「ルーキー登場」  小説すばる2013年7月号
とある会社の社長が夜のジョギング中に殺害されました。新田は先輩と捜査に乗り出します。社長の身辺を洗うのですが、悪い評判は聞きません。社長の奥さんは、料理教室をやっています。こちらも評判がよろしいとのこと。現場を歩く新田は、犯人像を思い浮かべました。。。


「仮面と覆面」 小説すばる3014年2月号
ホテルのフロントに、オタクグループが宿泊しにきました。彼らはフロントで人が来るのを見張っているようです。山岸尚美は、当日宿泊する予定の女性覆面作家の追っかけのようでした。しかし、その覆面作家の編集者から尚美に相談したいことがあると言われ。。。


「マスカレード・イブ」 書き下ろし
大学で教授が殺されるという事件が起きました。新田刑事らは、犯行動機がある准教授の南原を取り調べるのですが、殺害されたときのアリバイがはっきりしません。ようやく話を聞き出すと、大阪のホテルである女性と会っていた、その女ととは不倫の関係があるから、彼女の身元は明かせないとの、曖昧な供述。一緒に組む女性警察官穂積理沙を大阪のホテルに調べさせました。たまたまこのとき、山岸尚美は、そのホテルの開業の手伝いで、東京から大阪のホテルに行っていました。。。

 

 

マスカレード・イブ (集英社文庫) [ 東野圭吾 ]

 

 

 

 

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