2012年8月 741p 新潮社 「小説新潮」2002年10月号~2006年7月号
☆☆☆☆+
○宮部みゆき「ソロモンの偽証 第Ⅰ部 事件」読みました。
時は1990年バブル華やかしき頃のクリスマスの朝、城東第三中学二年生柏木卓也が倒れていました。屋上から落ちたと思われました。
当時の状況から、警察は彼の死を自殺と判断します。が、学校では目立たなかった柏木ですが、彼が死んだことで、彼を少しでも知る様々な人たちが、心を乱されていきます。そして、次なる事件が起こるのでした。。。
ということで、宮部みゆきの「ソロモンの偽証 第Ⅰ部事件」読みました。1人の中学生のきっかけが、これだけの波紋を引き起こしていくなんていうことなのでしょう。多感な中学生にとって、同級生の死とは、いろいろ考えさせられることがあるのでしょうね。
この作品、骨太重厚な内容です、よくもここまでジクジク人の心に突きいるような描写が出来るなと思いました。さすが、宮部みゆきです、技量があります。
この一冊だけでも、約4年もかけて書き上げています。その根気強さ、すごいと感じました。また、現在のいじめの問題などを揶揄しているように感じますが、それよりずっと前から書いているというのも、先見の明がありますね。次巻以降が楽しみな第Ⅰ部でした。4213
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