○恩田陸「夢違（ゆめちがい）」読みました

夢違 ☆☆☆

2011年11月　492　角川書店、北海道新聞、中日新聞、東京新聞、西日本新聞に2010年5月6日～2011年5月2日まで掲載　

○恩田陸「夢違（ゆめちがい）」読みました。

時は近未来。夢札という装置を使って、夢を保存しておき、あとで他人が見られる時代がやってきました。しかし、プライバシーの関係もあり、夢札は医療関係者のみが見られるという規制もひかれている時代の話です。

そんななか、結衣子という女性が予知夢を見ると、話題の人になりました。しかし、夢は場所や時刻の特定が難しく、結衣子も、ある事故に巻き込まれて、亡くなってしまいます。

それから、時は流れ、浩章は夢札を見て、相手をカウンセリングしたりする仕事に就いていました。結衣子は、兄のフィアンセでもありました。あるとき浩章は図書館で愕然とするのでした。それは、死んだはずの結衣子とそっくりな人を目撃したからでした。。。

ということで、恩田陸「夢違（ゆめちがい）」を読みました。近未来小説ですが、新聞小説だったせいか、比較的読みやすい作品でした。登場人物や設定が、初めにあまり語られることなく、読んでいくうちにだんだんとわかっていくというような感じでした。しかし、恩田陸さんは、改めていろんな作品を書く人だなと思いました、でも、どれを読んでも恩田陸さんという感じがします。2152

追記１

第146回（平成23年度下半期）直木賞候補作品でもありました。恩田陸さんには、早く直木賞を獲ってもらいたいです。

追記２

現在、日本テレビで毎週土曜９時から放送している北川景子主演「悪夢ちゃん」の原案は、なんと、「夢違」だそうです！主題歌は桃色クローバーZ「サラバ、愛しき悲しみたちよ」