伊坂幸太郎「あるキング」読みました 野球というスポーツのゆがみが強調 | 親愛なる人に-読書の薦め

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読んだ本の感想などを、本屋さんで見かける推薦文のように綴ります・・・お薦め度合いは、☆の数で評価します。親愛なる本好きの人たちに,このブログを届けたいです.

あるキング

☆☆☆☆

2009年8月 221p 徳間書店 「本とも」2008年4月号~009年3月号


○伊坂幸太郎「あるキング」読みました。


仙醍(せんだい)キングスは、超弱小チームです。山田亮と桐子の夫婦は、大の仙醍(せんだい)キングスファンです。


桐子が出産しようとしたとき、南雲監督の最後の試合であり、また最後の時でもありました。生まれた子は王求(おうく)と名付けられました。王求は、両親によって野球を教えられ、圧倒的強さを子どもの時から身につけます。また、両親はすごくかたくなで、周囲と軋轢を生んでいくのでした。


それでも、幼少時、小学校時となんとか歩んできた王求ですが、父親の亮は、王求が中学の時ある過ちを犯し、それが発端となり、王求の人生はだんだんとずれていくのでした。。。


ということで、伊坂幸太郎「あるキング」読みました。


すごく示唆に富んだ作品で、自分の中では、東野圭吾の「手紙 」、宮部みゆきの「英雄の書 」ととダブりました、何となくですが。。。


また、野球というスポーツにおいて、圧倒的強い選手が現れたとき、スポーツが成り立つのだろうか、野球というスポーツのゆがみが感じられもしました。まあ、こんな感想を持ってしまうということは、伊坂流の野球感にすっかり毒されたせいかもしれませんね。。。5050




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