宮部みゆき「英雄の書(下)」読みました | 親愛なる人に-読書の薦め

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英雄の書 下/宮部 みゆき

☆☆☆+
2009年2月 331p 毎日新聞社 2007年1月4日~2008年3月31日(加筆修正) 

宮部みゆき「英雄の書(上)」 はこちらです。


宮部みゆき「英雄の書(下)」読みました。


友理子は小学5年生です。どうやら、兄は「英雄の書」という書物に魅せられて、犯行に及んだとのこと。いろいろな経緯はありますが、古い書物たちの支援を受け、友理子は、オルキャスト(印を戴く者)となり、行方不明になった兄を捜す旅に出ます。英雄の物語に魅せられた光の影には、黄衣の王という闇の王がいます。これらと退治しなければなりません。


友理子は異世界(物語の中の世界)では、ユーリと名を変えて旅をします。ネズミに姿を変えた本の化身アジュ、無名僧であったソラ、それに狼と呼ばれるアッシュの3人で旅をします。


初めに、なぜ兄が犯行に及んだか、その経緯を探すべく、今の世界に戻ります。そこで、出会った兄の同級生、みちる、がその秘密を知っていました。


経緯を理解したユーリたちは、再び異世界へ戻ります。果たしてユーリは無事に兄を連れ戻すことができるのでしょうか。。。


ということで、宮部みゆき「英雄の書(下)」読みました。後半は、主にユーリたちが異世界の中を巡ります。少年が異世界で旅をする「ブレイブ・ストーリー」の姉妹編という感じもします。また、物語の世界に入っていくところは、まるで、ミヒャエル・エンデ「はてしない物語」のようでもあります。


あとがきで、宮部みゆきが言っていましたが、黄衣の王は、「クトゥルフ神話」にも出てくるそうです。http://ja.wikipedia.org/wiki/ クトゥルー神話
ここらへんは、全く知らなくても、面白く読めます。宮部ファンタジーが好きなヒトにはお薦めです。でも、読後感はいつもと違い、まだ続編があるような、そんな気にもさせられました。

追記 装丁がよかったです。本棚に飾っておくと自慢できそうです。。。

追記2 今回は、待望の宮部みゆきなのに、読むのに時間がかかりました。ファンタジーなので、描写等を説明するの記述が多いからかな?
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