恩田陸「クレオパトラの夢」読みました 函館にクレオパトラ?! | 親愛なる人に-読書の薦め

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クレオパトラの夢(amazon)

☆☆☆
2003年11月 263p 双葉社 「小説推理」2002年7月号、9月号、11月号、2003年1月号、5月号、7月号に掲載された作品に加筆修正



○恩田陸「クレオパトラの夢」読みました。


40歳手前の独身男性の恵弥はお姉言葉を使いますが、天才肌。トレンジャーハンターではないのですが、海外製薬会社に勤め何やら秘密任務に就いているようです。


今回、恵弥は、妻子のある大学教授若槻と恋をしている双子の妹、和見を東京の両親の元に連れ戻すため、北の都市H市を訪れました。


訪ねると、その日はたまたま、若槻の葬式でした。本当に事故なのか。若槻が死んだことを知らなかった恵弥は、一瞬戸惑います。恵弥は、妹を連れ返すという目的以外に、もう一つの目的があったのです。それは「クレオパトラ」の謎を解くこと。。。


恵弥と和見のふたりは、合い鍵を使って、死んだ若槻の家をそっと訪れるのですが。。。


ということで、恩田陸「クレオパトラの夢」読みました。謎解きもありますが肩の力を抜いて読める作品でした。旅情ものというか、函館をモデルにした、ミステリーになるのでしょうね。どうして、函館でクレオパトラ?と思ってしまいました、まあ記号のようなものです。


こういう地方都市を舞台にしたパターンの恩田陸作品、いくつかありますね。旅をするとインスパイアするのでしょう、この前読んだ恩田陸の旅行記「メガロマニア あるいは「覆された宝石」への旅 」で本人が言ってました。

追記

この作品、「MAZE(めいず) 」の続編?というか、同じ登場人物(恵弥)が出てきます。でも、「MAZE(めいず) 」読んでなくても充分に楽しめます。Y269



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