- 獣の奏者 II 王獣編/上橋 菜穂子
2006年11月 414p 講談社
☆☆☆☆+
上橋菜穂子「獣の奏者Ⅱ 王獣編」読みました。
エリンは母は、凶暴な闘蛇(竜のような動物?)の世話をする獣ノ医術師でした。事情があって死に別れ、エリンは隣の国の蜂飼いのジョウンに育てられるのでした。
エリンは大きくなるにつれて、谷で見た野生の王獣の美しさが忘れられず、王獣の世話をする王獣保護場へ入校します。
しかし、そこで王に献上するため飼われている王獣は、野生の王獣のような輝きはありませんでした。エリンはそのことを疑問に感じます。。。
あるとき、エリンは野生の王獣の子供、リランの世話をすることになりました。でも、餌を食べないリラン。エリンは野生の王獣が子育てのとき、声を出しているのを思い出し、それを再現するため、弦を奏でました。そうすることで、リランは餌を食べるようになりました。喜ぶエリン。
しかし、通常、王獣は人には懐かず、他の人はエリンのような方法で、王獣の子の世話をすることができません。このことによって、エリンは大きな運命に巻き込まれていくのでした。。。
ということで、上橋菜穂子「獣の奏者Ⅱ 王獣編」読みました。前回、良いところで終わっていましたので、今回も、すんなり物語の世界に入っていくことができました。海外のファンタジーより、国産ファンタジーですよね。前回も書きましたが感情移入しやすいです。ちょっと野暮なたとえですが、エリンと風の谷のナウシカのナウシカとダブりました。
読まれる方、闘蛇編、王獣編と続けて読んでもらいたいです。というのも、闘蛇編の結末が唐突ですから。とりあえずこの2冊で完結ぽいから、上下巻でも良いような気がします。でもⅠ、Ⅱと表記されているから、今後もシリーズ化されて続くのかな??? 予断は許しません・・・
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