アーサーが教える体のふしぎ35号記事は、体を守る皮膚、皮膚の仕組み、皮膚の変化など | 親愛なる人に-読書の薦め

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35表紙

アジェット・コレクションズ・ジャパン 1190円 2007年10月31日号


アーサーが教える体のふしぎ35号記事は、体を守る皮膚、皮膚の仕組み、皮膚の変化、指紋、毛とつめです。


アーサーが教えるからだのふしぎが一覧できる、テーマ:index です。


34号の記事についてはこちらです 。

34号の付録についてはこちらです。


35号の内容は、
体を守る皮膚:342-343p
皮膚の仕組み:344-345p
皮膚の変化:346-347p
指紋:348-349p
毛とつめ:350-351p


体を守る皮膚:342-343p

皮膚の層は厚さ1~5mmです。体の内側を外の世界から守っています。皮膚の研究は16世紀末に顕微鏡が発明されたことで始まりました。皮膚の表面は死んで平らになった細胞が重なり合ってバリアのようになっており、体の外の細菌が入ってこられないようにしています。大人の皮膚は4-7kg体重の1/12です。皮膚は体の外の水や液体が入ってこないように、皮膚の下の皮脂腺で作られた皮脂ではね返します。皮膚の下の皮下脂肪は、キルティングコートの詰め物のように、体を衝撃から守ります。皮膚の丈夫さはケラチンという強いタンパク質のおかげです。ケラチンは表皮細胞ではしなやかですが、爪などでは厚く固くなります。ケラチンは毛も作ります。皮膚の表面と同じように毛や爪も死んだ細胞からできており、生きているのは根本にある成長点だけです。毛や爪で感じる感覚はそれぞれの根元のセンサーで感知しています。皮膚で感じる感覚は皮膚にある無数のセンサーが感じ取っています。大きさ1mmもあるタマネギの形をしたファーターパチニ小体は皮膚が締め付けられたような感じを、マイスネル小体はそっとなぜたような感じを感知し、イタリア、ドイツの解剖学者の名から付けられています。皮膚に光が当たるとビタミンDを作り、このビタミンは骨で使われます。日光を大量に当たるとメラニンという黒い組織が作られます。どうぶつの皮膚の中には2.5cm以上の厚さになるものがあり、サイの角は一種の毛からできています。部屋のほこりは、人の皮膚のかけら、垢(あか)が集まったものといえます。


皮膚の仕組み:344-345p
毎年4kgの皮膚が下からどんどん上がってくる細胞におされて、体の表面からはがれ落ちます。皮膚の上部にある固くて丈夫な細胞はケラチンでいっぱいになると大きく平らになります。自由神経終末は触覚、痛み、温度を感知します。表皮の表面は死んだ細胞でできています。表皮の底では新しい細胞が生まれています。マイスネル小体は触覚を感知します。毛包は毛の根元を包んでいます。真皮コラーゲン繊維エラスチンなどからできています。皮下脂肪層は栄養を脂肪として蓄え熱を保ち衝撃を吸収します。立毛筋は寒いときに毛を真っ直ぐ立てる筋肉です。汗腺は汗を作り、ファーターパチニ小体は強い圧力を感じ、皮脂腺は皮膚を守る皮脂(天然の油)を作ります。人にもサルにも300-500万本毛がありますが、人の毛は短くて細いのに、サルの毛は長くて細いです。セロテープを使って手から安全に細胞を取り出し顕微鏡で簡単に皮膚の細胞を観察できます。


皮膚の変化:346-347p
衝撃の多い部分の皮膚はそれに応じて厚くなります。皮膚の色も環境に応じて変化し日光にたくさん当たると紫外線から守るために皮膚の色は濃くなります。皮膚の色を作るのはメラニンという色素で、メラニン細胞と呼ばれる表皮の下に散らばっている細胞で作られます。メラニンの量は遺伝子によって管理されています。メラニン細胞は紫外線が皮膚に当たるとメラニンを多く作ります。皮膚のタンパク質は丈夫で長持ちです。エジプトのミイラの皮膚は4000年経っても損なわれません。皮膚のきめは、人によってさまざまで年齢でも変わります。年をとるにつれて真皮内のエラスチン繊維が縮みしなやかさがすくなくなり、しわが寄ってきます。皮膚のきめは、手の甲を少しつまみ手の甲から持ち上がるくらいしっかりつまみ30秒後に離し皮膚の様子が平らになるように気を付けて観察する、つまみテストでわかります。手の皮膚の油の皮脂をアルコールで取り除き、洗剤水などを手にのせると、皮脂がないので水滴が広がっていきます。人の皮膚は皮脂のお陰で撥水性を持っていますが、長く湯や水に入っているとしわになるのは、皮脂が流され表皮がふやけるからです。


指紋:348-349p
手を洗剤で洗い乾かしたあとピンなどを拾い上げるのは難しくなります。指先にあった皮脂や汗が流されてしまって、普段は皮脂の膜が指や手のひらにある指紋の凹凸を覆いものをつかみやすくしています。また、指紋は世界中だれもが違う形をしています。指紋の研究は1900年頃から始まり、ロンドンのエドワード・ヘンリーが蹄状紋、渦状紋、弓状紋と呼ばれる3つの主な模様を基にした指紋照合システムを考案しました。4つめの変体紋は他の特徴が組合わさっています。指紋を使って、誰が空っぽのグラスを持ち上げたか知ることができます。


毛とつめ:350-351p
ヒトは髪の毛だけでなく体中を300-500万本の毛で覆われています。毛は根元に新しい細胞が作られることによって成長します。毛の根元には立毛筋と呼ばれる小さな筋肉が付いており、毛を立たせるときに使います。毛が立つと毛の間に入った空気が体の熱を逃がさないようにするので保温効果が上がります。爪は一日0.1~0.14mm伸びるといわれていますが爪が他のヒトより速く伸びるヒトもいます。また暖かい時期は爪の伸び方が速く、しょっちゅう使う手の爪はもう一方の手より速く伸びます、というのは暖まっているからです。グラフ用紙と定規で爪がどのくらい伸びるか計測できます。髪の毛の太さは場所によって違い、0.05~0.1mm、本数は10~15万本といわれています。髪の毛がどれくらい強いか土台等を使って計測できます。理科の自由研究で使えるかも・・・


35号の付録は明日の予定です・・・


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