※ この記事は2010年のものです。公開から13年以上経過している点にご留意ください。
2024年1月追記
後年追記) 新型 http://ameblo.jp/shin-aiai/entry-10841051382.html があります
Measurement fetⅠ はケーブルを装着しても手のひらサイズでいい具合、使い道いろいろの汎用マイクとしても各方面からご注目いただいております。
実は前からShinさんが気になっていたのが、「ファンタム式パナ改第1号」のフォルムです。
今回、それを踏襲したFet3 (Measurement fetⅡ) を発表します。
基板の超小型化により本体全長 85mmというサイズ、第1号機:165mmのほぼ半分になりました。
fet3 ( Measurement fetⅡ ) ケーブルを装着した状態
内蔵AMPはfetⅡ以降共通です コネクタ内部は案外狭いもので、基板がここまで小さくなっても、コネクタ(AXP221)にはピッタリ収納です。基板状態も拡大してご覧下さい。
【回路図】
(大きさ比較)
下段がfet3 ( Measurement fetⅡ )
上段 : ECM8000、 中段 : ファンタム式パナ改第1号の構造体です。
今回の見どころはあらためて説明するまでもありませんので、写真を良くご覧ください。
測定用無指向性マイクロホンとしての理想的なフォルムと、スモール・ダイヤフラム・コンデンサマイク特有のナチュラルな音にきっと魅了させられます。
マイクハウジングはクラシックプロのAXP221を使用しています。
これはHOSAのGXJ-235、アキバの無名品なども試し、最も中身のくりぬき易いもので、決めました。
HOSAもAKBも使えますが加工には非常に手を煩わせますので、クラシックプロが良いでしょう。
【主要スペック】
形式 : コンデンサマイクロホン(ECM)
使用ユニット : パナソニックWM-61A (ソースフォロワ改造)
指向性 : 無指向性
最大音圧 : 130dB/SPL(1% THD時 )
適合ファンタム電圧 : 9~50V DC
AMP部 : 本体内に収容、10×12mm fetⅡ ・Measurement fetⅠと共通
サイズ : 長さ85mm×直径19mm(最大部)
重量 : 43g
適合マイクホルダ : Shure A57Fなど
適合WS : WindTech #8801/LHTD(11φ)、 No1400(10φ)
(ご注意)非業務用のマイクアンプやオーディオI/F、格安卓など低品質のファンタム環境での動作は保障できません。
【製作考察】
①第1号機の時、「この流体構造が微妙に音に関わる」と言いましたが、おもいきり小さくなってこのフォルムにまた戻ってきました。
当初のAMPサイズでは四苦八苦しながらの実装でしたが、部品1つ1つの見直しによる基板の極小化でこのサイズが実現しました。
②先端形状による音の差はしっかりした卓を使ったとき非常に良く現れてくれます。
それは、すべての音に対しまるで人間の耳のような微妙な追従と反応を見せますが卓のグレードが低い場合、さほどの反応は見せません。
③マイクハウジング材料になる「6.3φPhoneジャック⇒XLR-3Pオス変換コネクタ」をこわして作る必要があるのですがメーカーによりデザインの違いやサイズの大小、メッキ仕上げなどありますが、何よりもフォンジャック部分の壊し易さという点がかなり重要、もうひとつは半田付け可能な金属である事です。
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【おことわり】
★ここで公開している回路・写真・説明文などはアマチュアの方、音響業界の方でハンドメイドまたは試験評価なさる場合の参考として考えております。
★製作物・加工物の性能・機能・安全性などはあくまでも製作される方の責任に帰し、当方(Shin)ではその一切を負いかねます。
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