※この記事は公開から14年以上経過している事をご理解下さい。 2024年1月追記
ファンタム式パナ改マイクはこれ以降大きくバージョンアップされています
最新情報をこちらから入手してください
http://ameblo.jp/shin-aiai/entry-10481019002.html
http://ameblo.jp/shin-aiai/entry-10712274133.html
2010.12.1 加筆
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☆☆ 2010.1.10加筆
①回路図内に書き加え ②L-4E6S 100m(20m×5)延長テスト:「動作正常」
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パナ改史上「初」の出来事だと思います 2009年11月6日22時00分公表
同一趣旨の先行事例が確認されましたので上記抹消します。2010.1.16 Shin(管理人)
(万一既に同一事例がありましたら記事下からメールにてご連絡下さるようお願い致します)
※(ご注意)このブログ記事を商業的に窃用する事は堅くお断りいたします。記事下にある(おことわり)の趣旨に沿って運営しておりますので宜しくお願い申し上げます (管理人:Shin)
「パナ改」とつきあって行くと、「超小型(スモールダイアフラム)無指向性コンデンサ系マイク」の素直で高品質な音に非常に魅力を感じますがただひとつネックが・・・それは外部バッテリーとちょっとした回路の入った箱が必須であること。
プロフェッショナルな業務用マイクとする為に必要な要件は最低限「ファンタム動作」です。
そこでShinさんはこんな変なモノをでっち上げた。
バッテリーBOX不要のパナ改 (下写真)
※このボディフォルム(流体構造)は音に現れますね
(ファンタム式パナ改マイク第1号写真)
(この試作品の概要図)
ファンタム化するにあたり、パッシブのアンバランス/バランス変換回路またはファンタムで動作するバランス出力アンプの両案を考えました。
頑張ってインラインタイプのアンプにする事とし、きわめて超小型回路になる事も覚悟した。
バラック試作の中で、非常にシンプルなディスクリート回路でいける目処がついた(下図面)
読者の方で試作される場合、2SC1345は現在ほぼ入手不能です、2SC1815で代替使用できますのでGRランクをご使用ください。
(ファンタム式パナ改マイク第1号回路図) 2010.1.10図面に加筆いたしました
XLRコネクタのシェルの中に収め切る為かなり実装上の制約を受けました(下記)
①大型のMFコン使用をあきらめた
②回路の省略で部品点数の削減、ミニチュア部品使用
③XLRコネクタ内にはおさまりきれず、空のシェルを1ケ継ぎ足す構造になってしまった。
(これがパナ改用超小型インラインアンプ)
左側の茶色のケミコンは最終的に取り除いた(これにより基板長は写真より5mm縮まった)
基板サイズは10mm×25mmになったがまだデカイ!
黒い47μFのケミコンはこれでもミニサイズ、2ケのTRもデカイ、青いのが2.2μFケミコンですが、高音質のフィルムコンはサイズの点で使えません。
黒いプラスチックはコネクタのケーブル押さえの一部を切った物で左右のシェルをつなぐネジにした。
右の黒いプラスチック部品を切って上のネジとした
(先端部にマイクユニットが収められている)
マイク先端部分はXLRメス~フォンジャック変換アダプタ(クラシックプロのAXP-211)のケースとXLRコネクタ部分を使用した。 ※本来ならこの中に収め切りたい。
ドレイン・ソース・ケースの3端子型にバラして使用
使用したWM‐61A(改)
3端子型に改造し、半田付け部はこのあとホットメルトで補強した。
【結果】
イケます! 十分に (^o^)丿
①何といってもこれでバッテリーフリーとなり、ファンタム供給だけで「パナ改」が動作するのは何とも晴れ晴れとした気持になれます。
これでパナ改の使用領域が大幅に拡大出来る。
②音質は良質フィルムコンを使用したときのようなスピード感はないが雰囲気のあるマイルドな音に仕上がったと思います、人声はあくまでも自然。
【今後のイメージ】
(A)ケミコン1ケ削除して結構ゆったりしたので、今度はクラシックプロのAXP-211(今回の中間部より先の部分)のケース中に組み込みたい、その場合、部品選択が最大の難点! (目標基板サイズ:15mm×10mm)
(B)XLR変換アダプタ等の中に組み込むバリエーションも考えたい
(C)応用編としてダイナミックマイク用インライン・マイクアンプというのもありか?
【番外】
WM61Aユニットを使用した海外の製品を見るとこのマイクユニットの最大SPLが105dBまたは108dBとするスペック表記があります、国内事例でも105dBとする表記がありますが、あれは信用出来るのか・・・・今回短時間ですが測定してみました。するとどうでしょう・・・本セットで110dB程度。111dBあたりから怪しくなってきます(AMP、SPに接続したラフな実験ですが)
海外メーカー製はノーマルのWM61AのmaxSPLです。それが今回の環境と異なる点です。
今回はラフな測定でしたが、ソースフォロワの「パナ改」とすることで、ほぼ普通のコンデンサマイク並のSPL迄カバーする事になるのか大いに気になる点です。
測定環境:リオンNA-20指示騒音計、Audacityによる正弦波1KHZをRoland MA-12から出力させ、至近距離からマイクで収音、レベルメータに接続。
この測定は機会を改めて波形とTHDを観測しながらもう一度実施したい、特にノーマルのWM61AとWM61A(改)とのSPLmaxの差をしっかり見たい。
以上
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