もう帰ろう、と思った19:30
昼からずっと同じ作業をしていた仲間が
梶原さん、メシ食って帰りません？
いいよ
長崎チャンポンとか皿うどん、大丈夫ですか？
大丈夫だよ
すぐ近所なんですが、今週いっぱいで店じまいするので行きたいんですよ
いいよ
何せ沈黙を命じられているので返事は完結に。
テクテク5分
店の存在は知っていたが、入るのは初めて
店じまいのせいか、外に10人ほど並んでいた
30分待って入店
皿うどんを頼んだ
これだけじゃぁ足りないけど
ここは我慢
あんかけの
かた焼きそばに似ているのよね
あれさぁ、麺が徐々に柔らかくなっていく食感、嬉しいような楽しいような
一口目は硬くて
二口目も硬くて
五口目くらいで少し柔らかくなり始め
最後はトロッとした食感で
イイね
でも、そこの皿うどんは
甘かった
甘過ぎた
ずっとずっとずっとずっと前
長崎でのこと
さだまさしさんに連れて行ってもらった店で食べた皿うどんも甘かった
その甘さに小さな目が丸くなったのを
さださんは見逃さなかった
えへへ
甘いでしょ
少し口に合わないでしょ
えへへ
そしてウンチクスピーチが始まった
一口目を食べて
さださんの話に耳を傾ける
長崎は、、
昔ね、、、、
砂糖が貴重で、、、、、、、
てなわけで
甘くすることが贅沢だったの、、、
だからね、、、、、、
贅沢の象徴とやらで
甘いのよ、、、
せっかく長崎に来たんだからさ
その甘さを体験するのもイイでしょ
と、コンサート並みに長い話で
なるほど！と二口目をほおばる
もう
トロトロになってしまった麺
ご馳走さまでした
さださんの長い話は
甘い甘い皿うどんと同じくらい
貴重なものだった