一生食っていくための「士業」の営業術 /原尚美 | ブログ

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おはようございます。岡本大輔です。
本日の紹介はこちらです。
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著者 : 原尚美
中経出版
発売日 : 2013-05-31










【出会い】
30代で人生を逆転させる1日30分勉強法/石川和男 の石川和男さんからの紹介で著者の原尚美さんから献本していただきました。ありがとうございます。

【本書紹介のねらい】
~本書抜粋より~
今は、資格さえとれば簡単に食べていける、という時代ではありません、でも、これだけは否定しないでほしい、資格をとれば、必ず素晴らしい世界が開けます。

この本は、バラ色の未来に続くもうひとつの「扉」がどこにあるのか、その「扉」を開けるにはどうすればよいか、について書かせていただきました。

すべての士業が、自分の職業に誇りを持ってほしい、士業になって良かったと、心から、思ってほしい、本書が、その一助となれば幸いです。

私が考える「営業力」とは、次の掛け算です、「志」×「お客さまのメリット」×「価格戦略」×「商品力」、を磨けば、おのずとあなたの周りにお客様が集まってきます、本書は、私が実践してある程度の成果をおさめた、士業のための「営業力」の磨き方について書いた本です。


事務所を大きくすることができた理由、それは、私がこの仕事が大好きだったからです、数字が好き、お客さまの業績が良くなるのを見るのが楽しい、お客さまと話すのが好き、お客さまが成功するのを見るのが嬉しい。

資格さえ取れば……その時代は終焉を迎えていますが、それでも資格がなければその仕事はできません。資格取得が一つ目の扉だとすれば、さらにその先に扉があります。その扉を開きたいと思いませんか?
”士業”がこれから活躍するには「営業力」を磨く必要があります。資格を持つあなた、これから独立を考えるあなたの「営業力」を磨くための一冊です。


【響いた抜粋と学び】
士業……弁護士、行政書士、税理士、中小企業診断士、そして僕が取得してる社会福祉士、”士”ではありませんが、介護支援専門員もこの中に入るのでしょう。
ケアマネや社会福祉士で独立するには……独立してから利益を生み出して事業を継続していくにはどうしたらよいのか、ということを考えながら読ませていただきました。

資格を持っている私たち士業の優位性は、何と言っても「信頼」です、初対面にもかかわらず、印鑑証明から預金通帳から全部置いていってしまう、そのくらい信用されるのです、「悪用されるかもしれない」なんて、夢にも思わないのです。

私たち士業は国から認められ、同時に国から守られています、だから、一つひとつの判断・行動、発する言葉には「責任」を伴うのです、誰かの人生を、たったひと言で変えてしまうかもしれない、それくらい重要な立場にいるのです。


僕は社会福祉士や介護支援専門員(ケアマネジャー)という資格を取得しています。これらの資格のおかげ、そして、介護・福祉という仕事に携わっているおかげで、ほぼ無条件でお客様に信頼をいただくことができています。
さらに認定調査といって、介護保険証の介護度(非該当、要支援1,2、要介護1,2,3,4,5)のいずれかを決めるために見ず知らずの介護保険被保険者のところに電話をして自宅に訪問しています。

その際も、
「今回、〇〇様の介護保険の認定調査を担当することになりました」
と言えば、何の心配もなく話が進みますし、自宅に訪問しても簡単に自宅にお邪魔することができます(できなかったら調査ができないんですけどね)。
もしこれが営業職であれば、自宅に行っても居留守を使われたり、もっと言えば電話の段階で名前を名乗っただけで切られることだってあるはずです。
そう考えれば、介護の仕事、資格を取得して働いて
いることって恵まれているなぁ、とつくづく思います。

その分、この仕事は他の士業と同じで「責任」が伴います。

経験してわかりましたが、仕事のつらさは、勉強の比ではありません、クライアントに怒られて、震えが止まらなくなったこともあります、それでもこの仕事を続けてこれた理由、それは、私にはミッションがあるからです、「自分は苦しくても、こういう人を助けたい」というミッションがあるからこそ、人は厳しい環境であってもゼロからがんばれるのです。

これは同感です。
「試験勉強が大変!」
と嘆く方がいますが、実践はもっと大変、介護支援専門員の仕事で言えば、自分と相性の悪いお客様やご家族様と一緒に仕事をしなければならないことだってあるかもしれません。
電話しても出てくれない、無理難題を押し付けてくる、そんなお客様が中にはいるかもしれません。

ここで頑張れるか、それともかこんなに大変ならいいわ、と辞めるのかは原尚美さんが言う”ミッション”でしょうね。
※ 実際、看護師から介護支援専門員になった方は今まで体を動かすことから事務仕事中心になり、それでいて給料が安くなって介護支援専門員は割に合わないと辞める方が多いそうです。

お客さまにネガティブなことを言うのは、とてもエネルギーを使います、社長の希望通りに目先のお金を借りるお手伝いをするほうが楽なのです、喜んでもらえるし、お金がもらえる、逆に、店舗をひとつ閉鎖したら、クライアントから入る顧問料も減ってしまいます、そんなときは、「社長のいちばん近しい身内だったらどう考えるかしら? 奥さんならどういうだろう?」という気持ちを忘れないように心がけています。

ここは自分自身の仕事で反省しなければならないところです。介護の仕事でも同じように、
「今のままの生活を続けていれば、身体が動かなくなるし、認知症も進行してしまう」
ということがあります。
そんなときに、お客様にそれを伝えて、納得してもらい、サービスを増やし、心身の状態を維持していけるのか、それともかお客様の意見を尊重し、心身の状態低下が目に見えているのにそのままのサービスにするのか。
僕の上司はデイを利用したくない、というお客様を週1回利用になったり、週1回から週2回に増えていたり、とそのお客様の状態維持を考えて、たとえ拒否があってもそのまま放置しないで話を進めています。
”士業”という立場で考えれば、この視点は大事だな、と思うのです。

僕自身はまだまだ、お客様に納得してもらう、ときにぶつかる、ということを避けているように思います。

自分と他者を分ける卓越した強み、あなた独自の付加価値こそが「商品力」です、自分の「売り」を決めたら、徹底的に、例外なく実行しなくてはいけません。

「自宅で、パソコン1台あれば食っていける」「国が守ってくれている安全な仕事である」という士業の特権は、いつなくなるかわかりません、だからこそ、危機管理意識を持たなくてはならないのです、「もっと仕事を大きくしよう」「新しいチャンスがあったら、食らいついていこう」という意識が必要なのです。

士業は中小企業です、ヒト・モノ・カネすべてにおいて大企業にはかないません、中小企業が唯一、大企業に勝てるとしたら、新しいものに果敢に挑戦するチャレンジ精神ではないでしょうか。


”士業”で働くあなた、これから独立を考えるあなた、ここでの商品はあなた自身です。資格は取得するとその時点である一定の状態がいただけます。平均化されるのです。
そこから一歩抜きん出ることがこれから必要になります。
介護支援専門員は今有資格者は飽和状態です。そこから一歩抜きん出るには自分の「売り」が必要になるわけです。
この特権に甘んじて、資格さえあれば仕事に困らない、なんて思っていると2015年の改正のときに介護支援専門員がなくなる、なんてことになったらどうしましょうか? 常に危機管理意識が必要ですね。

最後に、今現状に甘んじるのではなく新しいものに果敢に挑戦する、それが中小企業や個人の強みですよね。
今年の僕は”社会福祉士基礎研修Ⅱ”という研修を道東地区でただ一人受講することにしました。レポートが迫っている状態で仕事との両立は大変ですが、これも中小企業に所属しているからこそできることだと思っています。

【編集後記】

夏祭りが無事に終わりました。3日間一緒に盛り上げてくれたスタッフ、来てくれたお客さまに感謝です。

本日は次男と公園巡りです。たくさん、遊びます。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

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著者 : 原尚美
中経出版
発売日 : 2013-05-31