Webコラム「図書館つれづれ」54回が公開されました
Webコラム「図書館つれづれ」第54回が公開されました。
今回は、進化した、つるがしまどこでもまちライブラリーのコラムです。
このコラムの編集を担当しているSさんが、横浜パシフィコで開催されていた図書館総合展に出かけたと連絡くれました。
コラムにも記載されている呉市議会図書室が、地方創生レファレンス大賞で文部科学大臣賞を受賞したと報告してくれたのです。
Sさんから、こんな報告をいただくのは初めてで、とても嬉しかった!
仕事は仕事ですが、それでも楽しみ方はたくさんあります。
Webサイトをもう一度書きますね。
よかったら覗いてみてください。
https://www.nec-nexs.com/supple/autonomy/column/takano/column054.html
最近の状況
この時期は毎年数か月にわたって喘息に苦しめられます。
今年はうまく乗り越えられたと思いきや、風邪を捕まえてしまいました。
全国図書館大会、図書館総合展、未来の図書館研究所のシンポジュームなど参加できる範囲で参加しましたが、まだ手付かず状態です。
今はこの風邪から喘息が併発しないよう祈るばかり。
明日は、アドラー心理学の補講があるので、今日は家でおとなしくしています。
体調が回復したら、少しづつ手がけます。
食事も食べれるようになっているから、心配しないでくださいね~
声の出ない3日間は、「そのくらいがちょうどいい」という人もいたりして(笑)
全国図書館大会第18分科会「地域の読書をほりおこす」に参加して
昨日は、第104 回全国図書館大会 第18 分科会「地域の読書をほりおこす」に参加してきました。
出版社と書店との関係については何度も話題にあがります。
それでも、両者は出版文化を守るパートナーであることは間違いなく、そんな連携が2つ紹介されました。
1.やまなし読書活動促進事業「やま読」について
山梨県立図書館は、阿刀田高館長を招いた際に、3つの目標をたてました。
①気軽に本と接することができる図書館
②人と人とが交流しあう図書館
③様々なメディアで情報を伝える図書館
やまなし読書活動推進事業「やま読」とは、県民一人一人の読書習慣の確立を図る事業です。
その一つに、やま読ラリーがあります。
県内の1~2か所の図書館や2~3か所の書店で書籍を購入するとスタンプがもらえます。
そのスタンプを集めると、オリジナル栞がもらえるのです。
その他にも、「本から受けた感動を、実際に言葉や文章にして表現する」事業では、「贈りたい本大賞」を企画しました。
そんな事業の連携について、
山梨県立図書館副館長の小尾きよ子氏から、県立図書館からの事業主旨や事業概要の説明がありました。
地元書店の宮川春光堂の宮川大輔は、「やま読」実行委員会副委員長でもあり、具体的な取り組みの紹介がありました。
この取り組みの特長は、行政が関わっていることです。
山梨県教育庁社会教育課課長補佐の河手由美香氏からは、行政が関わる意味やデメリット/メリットを含めたお話がありました。
まるで、政治演説を聴いているような説得力のあるお話でした。
市ではなく、県レベルでの取組みというところに強みがあります。
図書館と書店が連携するのとでは住民に対する説得力も違います。
一方で、色々な機関を通さなければならないためスピードの遅さは拒めません。
そんな具体的なお話を聴くことができました。
2.塩尻市立図書館と地元との連携について
塩尻市立図書館の上條史生館長から、図書館と地域の連携について、本の寺子屋などの紹介がありました。
地元の中島書店の中島康吉氏からは、具体的な取り組み事例のほかに、図書館ができる前とできてからの業績の変化など具体的な数字の話もありました。
後日まとめてみようと思いますが、一番心に残ったのは、中島康吉氏からでた「巨大図書館の怖さ」でした。
塩尻の図書館ができて、書店の売り上げは大きく減少しました。
巨大図書館は、読書の生活習慣を、「買うから借りる」に変えたといいます。
子どもたちは、本屋に来ても、「本を借りていく」というのだそうです。
一方で、宮川氏からは、「書店と言えども、全ての本を我が子に図書館を利用しないで買い与えることができない」との話もありました。
まちから書店が消えていく話を聴いていて、私が頭に浮かんだのは、さびれた商店街の現実です。
車社会になって、大きなショッピングモールが郊外にできて、地元の商店街はどこも閑古鳥が鳴いています。
一方で、最近は、高齢者が車の運転ができなくなって、近くにお店がなく、都会でも買い物難民があちこちで話題になります。
でも、考えてみれば、どちらも住民が選択した結果。
安ければ何でもよいと、地元でお金を回すという地元の経済の活性化など全く眼中になく突っ走った結果です。
図書館の本もシステムも、1円でも安ければよいと入札の傾向が増えています。
巨大図書館の話を聴きながら、人を大事にしない今の世相のことを考えていました。
少しまとめて報告しようと思います。
でも、書くことはどんどん溜まっていくのに、私の頭の中から早くも消えつつあります。
か・な・し・い~
トーハン図書館ブックフェア2018にて
昨日は、山武市成東図書館にて、「認知症にやさしい小さな本棚」と題したFさんのお話を聴いてきました。
その話は、また追ってするとして、今日は、昨日泊めてもらったTさんと、トーハンのブックフェアに行ってきました。
行く途中の車の中で、色々なアンテナを持っているTさんから、「SDGs」というおまじないのような言葉を聞きました。
皆さん、なんだかわかりますか?
SDGsとは、「Sustainable Development Goals 」の略で、2015年、193の国連加盟国の全会一致により2030年までの地球が「持続可能な開発目標」なんだそうです。
未来を変える目標として17個の目標が設定されているんだとか。
私にはまだよくわからないのですが、今回のブックフェアでは、このSDGsの棚が作られていました。
公共図書館の選書は、とんち教の太田剛さんが棚を作ってました。
Yさんは、棚を眺めては、「太田さんらしい」と納得してましたが、私にはチンプンカンプン。
下の左側の本が、入門書としては読みやすいそうです。
世の中は知らないことだらけです。
SDGsについては、また少し自分なりに解釈してからお伝えします。
その他にも色々なコーナーがありました。
会場で久しぶりに会ったOさんと私は、Yさんの今の本の状況の解説を聴きながら、驚きの連発でした。
たとえば、字体。今はお役所のような固い本でも丸文字ゴシックが好まれるとか。
左の明朝体の本は、若い子ほど手に取らない傾向があるのだそうです。良い本だから読まれるわけではないのね~
子どもたちの本は、5分が勝負。私とOさんは今の世相にただただあきれるばかりでした。
この本は図書館にあるのが当たり前という本も幾つか解説してくれました。(この本だったかは、もはや不明)
改めて、司書って凄いなあと思いました。
でも、失敗もしなければ熟読もしない、それが当たり前の子どもたちの未来ってどうなんでしょう?
呆れたり、ビックリしながら、ブックフェアを後にしました。
今日はYさんの誕生日ということでケーキを食べようと歩いていたら、気になるお店がありました。
まだ開店して2か月というお店のマスターのTさんは、私とさほど年は違いません。
退職して奥様を失くし、スーパーで「レジ袋ください」しか言わない日々もあったとか。
「これではまずい」と一念発起して、同僚や部下の協力もあって喫茶店を開いたのだそうです。
子どもたちの学習塾や地域の居場所として使ってほしいと話していました。
居心地の良い空間でした。
話していくうちに、以前は接客のプロとして活躍されていたことがわかりました。
私とYさんは、「では、講師をお願いできますか?」と、早速ちゃっかり聞いてしまいました(笑)
でも、もしかしたら、本当に実現するかもしれません。
地下鉄飯田橋駅C1出口から歩いて約10分。
近くに行かれることがあったら寄ってみてください。
美味しいコーヒーとケーキが待ってます。
トーハンのブックフェアも21日の日曜日を除く24日(水)まで開催されてます。
著者二作目『システムエンジニアは司書のパートナー~しゃっぴいSEの図書館つれづれ~』ができました
たくさんの方が校正に協力してくださった本が、出来上がってきました。
まだ湯気が出ています(笑)
NECネクサソリューションズ㈱自治体ポータルにて毎月記載しているWebコラムの一部を編集した本です。
書名:システムエンジニアは司書のパートナー~しゃっぴいSEの図書館つれづれ~
出版社:郵研社
ISBN:978-4-907126-19-3
表紙の帯は、大串夏身先生が書いてくださいました。
裏表紙は、ARG岡本真さんの推薦文からの抜粋です。
どちらも私には思ってもなかった視点であり、身に余る光栄な言葉です。
大串先生、岡本さん、本当にありがとうございました。
そして、なにより、
著者が途中で投げた校正作業を、最後まで黙々としてくださった皆さんに、本当に感謝です。
ありがとうございました。
発行は10月29日と印刷されていますが、もう少し早くに発売されると思います。
前著『すてきな司書の図書館めぐり』のように、
一般の人も気楽に楽しめるような本ではないかもしれませんが、
司書はもちろんのこと、司書を目指す学生さんや図書館好きな方に、
是非手に取って読んでいただきたい。
そして、感想を聞かせていただけたら嬉しいです。
本は、書店やアマゾンでも手に入りますが、出版社に直接FAXでも買えます。
送付代金と郵便局への振り込み料は、出版社負担です。
http://www.yukensha.co.jp/books/engineer.html
自閉症と発達障害のWebサイト「トータスキッズ」の紹介
トータスキッズは、自閉症と発達障害のWebサイトです。
Webページの最初に、こんな言葉が飛び込んできます。
「発達障害を理解してください。でも、発達障害を受容しないでください」
「カメの歩みだけど、障害だからと、子どもの可能性をあきらめない」と続きます。
トレードマークは、誰かが飛びつきそうなカメさんです。
長男の孫の異変に気付いたのは2歳前後でしょうか。
1歳半で長男の仕事で渡米し、まもなく二人目が生まれました。
ちょうど言葉を覚える頃に、日本語、英語、中国語などが飛び交う環境に放り込まれ、ママも次男に取られてしまいました。
言葉の発育が遅いのに長男夫婦が気付き、アスペルガーの疑いがあると診断されました。
(ちなみに、今はアスペルガーのいう病名はなく、自閉症の一部として取り扱われます)
確かに、アメリカに会いに行ったときも、言葉がしゃべれないから身体で抵抗する姿がありました。
昔なら、「癇癪もち」で片づけられたかもしれません。
ママは2週間ほど泣きつづけ、やがて受容にいたり、それから必死で学び、サポート機関を探しました。
3歳になる頃に日本に戻ってきて、通い始めたのは、「療育」のプログラムでした。
健常な子どもは、何も言わなくても勝手に色々なことを吸収していきますが、障害のある子の成長をサポートするには、専門家の力を借り、障害の仕組みやサポート法を理解する必要があります。
障害児を育てるためには、「保育」や「教育」ではなく「療育」が必要なのです。
長男夫婦は幸いにも「療育」のプログラムを受けることができました。
この休日は、久しぶりに孫に会い、幼稚園の運動会もみるこtができました。
選手宣誓をし、みんなと同じように運動会のプログラムをこなし、リレーも頑張る孫の姿がありました。
ちょっとだけ癇癪を起したり、ママに甘えたり、でも、十分許容範囲まで育ちました。
本人はもちろんですが、ママやパパも頑張りました。
でも、「療育」に出会わなかったら、カメの歩みも難しかったかと思います。
「療育」はまだまだ社会に知られていません。
主催者のT先生は、もっと療育を知ってもらおうと、今、CDを作成しています。
この休みに孫も参加することになり、もう一人の孫の遊び相手に私が駆り出されたという次第です。
自閉症児を持つ家族は不幸だと決めつける方がいるかもしれませんが、決してそんなことはありません。
私の友達も孫に自閉症児がいます。
大阪の友達が送ってくれた、自閉症の息子と育つ、子亀文子著『こぼんちゃん日記』には、家族がともに育つ姿が明るく描かれています。
CDができたら、また皆さんにお伝えしようと思います。
もしお子さんで悩んでいる方がいたら、一度Webサイトを覗いてみてください。
http://www.ts-kids.com/modules/contents/index.php?content_id=21
「トータスキッズ」はFacebookも更新しています。
https://www.facebook.com/tortoisekids/
カメさんでも少しづつ成長していければ文句なし。
我が家の次男は、また振り出しに戻ってしまいました。
病気は本人だけでなく家族の問題でもあります。
きっと、まだまだ私に足りないものがあるのでしょう。
あきらめたらおしまいと、ちょっと落ち込んではいますが、自分に言い聞かせています。