Le Cercle Rouge/Eric Demarsan | BLACK CHERRY

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JAZZ, BRAZIL, SOUL MUSIC


 二枚目は何をやっても様になる。髭を生やしたAlain Delonがカッコ良すぎるJean-Pierre Melvilleが監督した映画『Le Cercle Rouge』。Trench Coatに身を包み、髪を七三に撫でつけたDelon、煙草をくゆらせ、CafeでCofeeを飲む姿もイチイチ決まってますなあ。そして、射撃の名手でありながら人生を踏み外したアル中のYves Montandの存在感。やっぱりJean-Pierre MelvilleのFrench Film Noirは最高っす。日本語タイトルは『仁義』。孤独な夜に生きる大人の男たちの寓話ですわ。音楽を担当したのはParis生まれのEric DemarsanことJean-Claude Beyer。Melvilleの69年の公開の映画『L'Armée des Ombres』でも音楽を担当、ピアノとOrchestrationが印象的な陰影のある儚い旋律を浮かび上がらせていた。この映画では、Jazzをメインに作曲したDemarsan、映画のStylishHard-Boiledな世界を上手く表現している。ドラムスにDaniel Humair、ピアノにGeorges Arvanitas、ベースにGuy Pedersen、VibraphoneにBernard Lubat、FluteにRaymond Guiot、AccordionにJosse BaselliといったFrench Jazz界で活躍していた名手を集めた演奏も素晴らしい。

 『Le Cercle Rouge』はJean-Pierre Melvilleが監督し70年に公開された同名映画のサントラ盤。Eric Demarsanが音楽を担当している。
1曲目“Le Cercle Rouge”は哀愁のThemeにのせたBernard LubatVibraphoneRaymond GuiotFluteがCool。映画本編ではこの曲はエンディングに流れるのが面白い。
Quand Les Hommes Ont Rendez-Vous”は、不穏な響きを奏でるOrchestrationをバックに、哀感を帯びたピアノとアコギが雰囲気を出している。
Le Voyage De Corey”は小粋なTrumpetソロがイイ感じのSwingyなナンバー。
Vogel S'enfuit”もTrumpetが映えるナンバー。このTrumpetを吹いているのは誰なのか?クレジットされていないのである。
Une Blonde Indicatrice”は眩く輝くようなVibraphoneとピアノのUnisonが優美である。
Un Indicateur Scrupuleux”はJosse BaselliAccordionがParisの街の雰囲気を出している。
古き良き時代のBig Band Jazzといった感じの“Mattei Et Santi”。
Corey Et Jansen”は華やかでキレの良いBig Band Jazz
MuteされたTrumpet艶っぽくBlowするSax、そして歌いまくるGeorges Arvanitasのピアノがイイ感じのRelaxしたSwing Jazzの“Corey Et Mattei”。
Le Cercle Rouge

(Hit-C Fiore)