BLACK CHERRY

JAZZ, BRAZIL, SOUL MUSIC



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 決して夜に聴いてはいけない音楽。もうジャケットからして怖そうだし。Art Zoyd異端者の音楽として恐怖映画のサントラみたいな彼らの音楽との出会いは衝撃的であった。Art Zoydが結成されたのは60年代後半だそうで、Art Zoyd 3名義の1stアルバム『Symphonie Pour Le Jour Où Brûleront Les Cités』がリリースされたのは76年であるから、長い間、不遇の時代を送っていたのであろうか。ベースのThierry ZaboitzeffにViolin、Viola、Fluteを演奏するGérard Hourbette、Trumpet奏者Jean-Pierre Soarez、ギタリストのAlain Eckertというのがデビュー・アルバムのメンツである。このドラムレス、キーボードレスの管楽器奏者と弦楽器奏者のみという編成は興味深い。その後、ギターのEckertが脱退して本作が発表されるが、ベルギーのUnivers Zeroから打楽器奏者Daniel DenisBassoon/Oboe奏者のMichel Berckmansをゲストに迎えた本作では暗黒度とテンションがさらに高まり、得体の知れない凶暴性が随所に蠢いている。PunkishでありながらCanterburyな香りやHumorousな部分が感じられた1stから一気にSeriousさを増し、AcademicなBarbarismが極まった室内楽ともいうべき本作はMagmaと並ぶフランスが生んだ異端者の音楽として傑作といえるだろう。

 『Musique Pour L'Odyssée』はArt Zoyd79年にリリースした2ndアルバム。ギタリストAlain Eckertが脱退したことにより、室内楽的なEnsembleがDarkに染め上げていく作品は、唯一無二の世界を構築している。
アルバム片面をすべて使用した組曲“Musique Pour L'Odyssée”。執拗なまでに繰り返される弦楽器のフレーズに不気味なChorus、ゴツゴツとした歪みまくったThierry Zaboitzeffのベース。
Bruit, Silence - Bruit, Repos”もMinimalなベースの上に重なる異国情緒漂う弦楽器の反復フレーズが印象的。刻々とRhythmや曲調が変わり、途中から変拍子になったり落ち着きのない展開であるが、宙を彷徨う弦楽器と管楽器のフレーズ不思議な空間Tripさせてくれる。突然Recorderが登場するところが大好き。
アルバムの最後を飾る“Trio "Lettre D'Automne" ”。イントロのMinimalな弦楽器のフレーズが暫し夢見心地の気分にしてくれるかと思いきや、やはり途中から凶暴性が見え隠れする。ドラムレスゆえの浮遊感が心地良く感じられたり、情緒的な瞬間もなくはないが、やっぱり恐怖映画のように、いつ悪夢に陥れられるかと思うと、やっぱり怖い音楽である。
(Hit-C Fiore)
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 生涯Malandro、最後の最後までヤンチャな姿勢を貫き通したMalandroのSambista Bezerra da Silva。通常運転のトッポさ満点、筋を通した永遠のヤクザ者らしい自信に満ちたこの堂々たるジャケットも最高ですな。Samba-De-BrequeのPioneerがLuiz BarnosaでMoreira da Silvaは王様、BezerraはStreet感覚に満ちたやさぐれMalandro風情でSamba-De-Brequeを若者など幅広い層に広めた伝道師だ。打楽器のぶつかり合いのみならず、抜群のBeat感覚から繰り出す言葉のRhythmicalなノリ、そのワルな歌声と相まってギャングスタラップな雰囲気が醸し出す筋金入りのMalandroの迫力が最高だ。本作でも還暦過ぎて、まだまだヤンチャ感たっぷりのBezerraが素晴らしい。このジャケットからもわかるように年をとっても枯れた魅力なってのじゃなくてオレ様感がビシバシ伝わってくるのが最高。何よりBezerraの衰えない歌声リズム感は流石としか言いようがない。PernambucoRecifeで生まれたBezerraはRio de Janeiroにやってくると、徹底して下町のヤクザ者のSambaを歌い続け、若者にも強くアピールした。最後のMalandro Bezerra da Silva。その歌声は今でも十分カッコイイのだ。

 『Violência Gera Violência』はBezerra da Silva88年にリリースしたアルバム。
アルバム1曲目は“Candidato Caô Caô”。イントロの語りから全開のBezerraは男女Chorusを従えて貫録の歌声で魅了する。
意味深なSEから始まる“Feitiço Do Tião”。
時に年甲斐もなくヤンチャな佇まいを感じさせるBezerraの歌声が最高な“Vida De Operário”。
軽快なO Juramento Jurou”はBezerraがChorusとの掛け合いでキレキレである。
軽快なTempoで歌うBezerraが哀愁の旋律で魅了する“Pobre Compositor”。
一転して陽気なノリで“Transição De Malandro”。
タイトル曲“Violência Gera Violência”はシンプルなバックの演奏にBezerraがオレ節全開。ど渋なワル声が最高である。
イントロのかけ合いがナイスな“Raiva De Tudo”。
荒くれ声のBezerraがRomanticに歌うSamba“Samba Manifesto”。この年でこういう歌い方をするところに年輪を重ねた男の色気を感じる。
続く“Povo Da Colina”も昔さんざん悪さした男の哀愁のMalandro感が最高。
Speed感たっぷりの“Bom Jesus Nazareno”では還暦過ぎても抜群のリズム感のBezerraに感服。
最後をシメるのは哀感漂う曲調の“Filho De Mãe Solteira”。それでもBezerraはトッポさを忘れていない。
(Hit-C Fiore)
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For the Love of Money/The O'Jays

 五輪招致に一体幾ら使ってきたんだろうか?
五輪招致書類、都が紛失 前回活動費、8事業18億円
(2012年10月21日:朝日新聞デジタル)
 これ、誰も責任取らずに終わらせようってわけじゃないだろうな?前回16年の五輪招致に使った莫大な都のお金のうち、18億円は一体どこに行ってしまったのだろうか?わかる人にはわかっちゃうってもんだ。
そして、これ↓
森喜朗氏、東京五輪予算は「最初から無理があった」
最初から無理だったとわかっていたんだったら不足分も国民の金に集ることを前提とした明らかな詐欺行為である。
(5月17日:日刊スポーツ)
捜査のきっかけは渦中の人物の「爆買い」
フランスの検察関係者によりますと、国際陸連元会長でIOC(国際オリンピック委員会)元委員、ラミン・ディアク氏の息子、パパ・マッサタ氏は2013年9月ごろ、パリで高級時計など2000万円近い買い物をしたということです。検察当局は、買い物に使われた金の流れを調べた結果、東京の招致委員会側が振り込んだ約2億円が代理店などを介してパパ・マッサタ氏に渡ったとみられることを確認したとしています。また、この高級時計などは東京招致に協力した複数のIOCメンバーに渡されたとみて捜査しているということです。(5月14日:テレ朝ニュース)
こんな欲と銭とに塗れた薄汚い五輪に誰がしてしまったのか?

そして、都民の血税を私的な飲み食いに使い、ファーストクラスやスイートルームを利用し1回の出張に6976万円と突出した費用を使った海外出張で話題の東京都知事さんにしても、
自分の金でなければ幾らでも使い放題という卑しい感覚は世界に日本の恥を晒しまくっている。パナマ文書でもタックスヘイブンを利用して姑息に資産隠しをしている卑しい連中があぶり出されたが、真面目に税金を納めるのがアホらしくなりそうである。
 
 Anthony Jacksonの弾くベース・ラインが最高なThe O'Jaysの“For the Love of Money”。73年のこのヒット曲はTodd RundgrenのUtopiaもCoverしアルバム『Swing to the Right』に収録されている。楽曲のクレジットにはKenneth GambleLeon HuffにAnthony Jacksonの名が加えられている。
 Ship Ahoy/The O'Jays

 The O'Jays73年にリリースしたアルバム『Ship Ahoy』。 “For the Love of Money”はこのアルバムに収録されている。他にもThird WorldがCoverした“Now That We Found Love”や躍動感溢れる“This Air I Breathe”、SoulfulなBallad“Don't Call Me Brother”といったナンバーも収録されている。
(Hit-C Fiore)
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 Henry Lowtherの静謐なTrumpetが流れてくるTalk Talkの『Spirit of Eden』のアルバムのA面を聴いていると、ふと時が止まったかのように感じてしまう。80年代に登場したありふれたSynth Pop BandであったTalk Talkが、まるで一つ一つの楽器が絡み合いながら抽象画を完成させていくようなOrganic淡々とした音世界を描き出すバンドへと変貌を遂げた作品。Steve WinwoodがOrganで参加した前作となる『The Colour of Spring』で、Talk Talkのそういった方向性は顕著になった。1曲のみだがPentangleのDanny ThompsonDouble Bassで参加したのが印象的だった。2ndアルバムである83年作『It's My Life』からTim Friese-GreeneProducer鍵盤奏者として、さらにComposerとして彼らと関わるようになり、音楽性が変化していったのかもしれない。Acoustic楽器の使用がさらに目立ち、多数のGuest Musicianが参加した本作では、さらに進化を遂げた彼らの音楽性は、60年代のMiles DavisやHerbie HancockらがJazzというFormatの中で成し遂げていったスタイルとの共通性さえ見つけることができる。刻々と表情を変えながらMinimalisticに、Coolに紡ぎ出されていく音の連なり深遠Atmosphericな世界に我々を誘い込んでいく。いわゆるPost-Rockの走りとも言えるかもしれないこのアルバム。次作となる91年にリリースされた『Laughing Stock』は、彼らの最終作であり最高傑作となった。

 『Spirit of Eden』はTalk Talk88年にリリースしたアルバム。
アルバム1発目は“The Rainbow”。Trumpet不穏なSynthesizer歪みまくったギター囁くように歌うMark Hollis静寂を噛んでるピアノ荒ぶる魂を響かせるHramonica、すべてが有機的に絡み合いながら丁寧に描き出していく風景に惹きこまれていく。
再び静謐なTrumpetや不協和音で始まり、緩やかに物語が始まる“Eden”。時にEmotionalにShoutするMarkのVocalと、相変わらず淡々とSompleで美しい音の塊を響かせるピアノ、神経質にかき鳴らされるギター、見果てぬ地へと運ばれていくようだ。
Desire”もTrumpetが鳴り響き、Organが流れる。MarkのVocalが高まりを告げると、音の粒子が一気に拡散していく。
ピアノをバックに呟くようなMarkのVocalで始まる“Inheritance”。Paul Webbのベースが鼓動を伝え、闇夜に輝く星のきらめきのような電子音OboeClarinetが幽玄でPastralな雰囲気を醸し出す。
Lee Harisの淡々としたドラミングで始まるAnti-Heroin SongI Believe In You”。苦闘を乗り越えてMarkのVocalが辿り着こうとしている場所で、我々は何を感じることができるだろうか。混沌と静寂の中真摯に歌うMarkのVocalに心が震える。まるで讃美歌のようだ。
Markの呟くようなVocalで始まる“Wealth”。Organとピアノの敬虔な響きとMarkのVocalによるMinimalistic美しい世界に思わず息をのむ。
(Hit-C Fiore)
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 Jo Staffordの歌い方が大好きだ。1940年代から1960年代にかけて活躍したCalifornia生まれの女性歌手Jo Stafford。彼女の殆どVibratoをかけないハリのある伸びやかな歌い方が大好きだ。 Tommy Dorseyの楽団でFrank Snatraと二枚看板スターだったというJoのJazz Feelingも素晴らしい。44年にソロ歌手として独立したJoはヒット曲を連発して一躍スターダムにのしあがるわけであるが、60年の『Jo + Jazz』というJazzファンに人気の高いアルバムがあり、自分も大好きであるが、個人的にはPopulacr MusicやEasy Listning寄りの作品にも惹かれるものがあるのだ。JazzからCountry、Popsと幅広いジャンルの歌を歌うアメリカ40~50年代を代表する女性歌手というイメージがあるのだ。Accordion奏者Art Van Dammeを迎えて制作された本作は雰囲気抜群のMood Musicとしても、安らぎを与えてくれるHealing用としても効果抜群で、仕事などで疲れた時にふと、聴きたくなる一枚である。>。楽しそうなジャケットも素晴らしい。AccordionVibraphoneの音色も実に心地良く、思わず外に出かけて心地良い風に吹かれてみたくなる。

 『Once Over Lightly』は57年にリリースされたJo Stafford With The Art Van Damme Quintet名義のアルバム。
アルバム1曲目は小粋なAlmost Like Being In Love”。このアルバムで一番好きな曲。
Verseからキッチリ入る“A Foggy Day”。まったりとした唱法ながら、Art Van DammeのAccordionをバックに雰囲気が出ている。
軽快にSwingする“The Lady Is A Tramp”。最近ではLady GagaTony BennettのDuetで知られているStandard。SwingyなJoが素晴らしい。
Standardの“These Foolish Things”は情感たっぷりに歌い上げている
Gershwinの“Mine”は伸びやかなJoの歌声が素晴らしい。
Ella Fitzgeraldの歌謡でも知られる“The Gypsy In My Soul”は軽快なSwingerAccordionVibraphoneが実に心地良い。
これまた“Autumn Leaves”。ここでのJoeのScatにはメロメロっす。
You're Mine, You”はJohnny Green作の大好きな曲だが、ここでのJoのSmoothな歌い方も素晴らしい。
再びGershwinの“Nice Work If You Can Get It”もJoeのScatが最高。
My Old Flame”ではRomanticな甘さもありながら凛とした部分も持ち合わせたJoの歌唱に感服。
三度のGershwinナンバー“But Not For Me”はVerseから入り、Moodyに歌い上げる
最後を飾るのはMusical映画『The Sky's the Limit』挿入歌でFrank Sinatraの歌唱で知られる“One For My Baby”。
(Hit-C Fiore)
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 英国が誇る剛腕Tenor奏者Tubby Hayes。 その男気溢れる豪快なTenorは、いつ聴いても惚れ惚れしてしまう。本作はTubbyが62年米国ツアー時に同国のMusicianとSessionしたアルバム。ベースに大好きなSam Jones、ドラムスにLouis Hayes、ピアノにWalter Bishop, Jr. というリズム隊を揃え、Tubbyに加えてフロントには鬼才Roland KirkJames MoodyがJimmy Gloomyという変名で参加している。何でもお膳立てをしたのがQuincy Jonesだとか。Quincyは欧州を度々巡演してTubbyを気に入っていたのだろう。NYのWest 48th Streetにあるスタジオでこの豪華なメンツと顔をあわせたTubbyは本場アメリカの豪華なメンツに臆することなく堂々と渡り合う。それにしてもTubbyにKirk、Moodyの3人のTenor奏者が顔を合わせたわけであるから、もしかして血沸き肉躍るTenor男祭りを期待してしまう人もいるかもしれない。しかし、ここではTenor Battleというよりはリラックスした和気あいあいとしながらも大人の余裕が感じられ、それでいてTubbyが醸し出す英国人らしい翳りと気品をそこかしこに感じさせる中々得難い魅力を持った作品となった。ご存知の通りTubbyはTenorだけではなくVibraphoneも演奏し、KirkとMoodyはそれぞれFluteも吹く。Kirkはお得意のManzelloまで披露している。

 『Return Visit!』はTubby Hayes And The All-Stars62年Fontanaからリリースしたアルバム。
アルバム1発目“Afternoon In Paris”はTubbyはVibraphoneを叩く。
Kirk作のMinor TuneI See My Third "I"
続いてもUp TempoのMinor Tune“Lady "E" ”。ここではTubbyが再びVibraphoneを叩き、Roland KirkとMoodyによるFlute2本という編成が素晴らしい。ThemeのバックでChordを刻むWalter Bishop, Jr. のピアノもカッコ良すぎ。これもKirkの作品。
B面1発目はいきなりThe Jazz Couriersでお馴染み剛速球勝負のBluesStitt's Tune”。これは指パッチンの最高に気持ち良いTubbyのTenorソロが聴けるご機嫌なナンバー。KirkはManzelloとStritchでカウンターメロディーを奏でる。Walter Bishop, Jr. Funkyなピアノ・ソロに思わず腰が動き出しますな。
最後をシメるのは“Medley: If I Had You; Alone Together; For Heaven's Sake”。Kirkがお茶目にReedなしでSaxを吹いているのはいかにも彼らしい。
(Hit-C Fiore)
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 ドイツにもアルバムを1枚残しただけで消えてしまったにもかかわらず、中々楽しませてくれるバンドが沢山いる。Talixという、これまた『Spuren』というアルバム1枚で消滅したGerman Psychedelic Beat Bandの鍵盤奏者Volker Plitzを中心に結成されたバンドがPinguinである。SaxとFlute担当のElmar Kast、ギターのJoe Voggenthaler、ベースのTom Wohlert、ドラムスのK. D. Blahak、ベースのTom Wohlertは72年に解散したBeat BandのThe Jay Five出身。それにVocalのKlaus Gebauerが加わっている。楽曲は如何にも当時のドイツを思わせるごった煮的なB級感がたまらなく魅力的だ。Psycedelicの影響を受け、BluesやJazzの要素もあり、独特の浮遊感を生み出すMinimalなRiffの反復が心地良くてイイ感じだ。それにしてもドイツらしいというか、巨大生物モノには目がない自分にとっては魅力的なジャケットは思わず買わずにいられないものであった。アングラでいかにも70年代のB級な感じがお気に入りである。

 『Der Grosse Rote Vogel』はPinguin72年にリリースしたアルバム。
アルバム1曲目“Der Große Rote Vogel”はイントロのFluteOraganから惹きこまれる中々魅力的なナンバー。Klaus GebauerのVocalもイイ雰囲気だ。PercussionElmar KastのTenor Saxも頑張っている。
Die Angst”はドイツらしい硬質のRiffがカッコイイ。タイトなリズム隊にのってKastのTenorも男っぽくBlowしまくっている。Joe VoggenthalerPsychedelicを引き摺ったギターも素晴らしい。
Up Tempoの“Der Frosch In Der Kehle”ではKastがFluteを吹き、疾走するリズム隊にのってHammondソロがCoolに炸裂する。
Der Blaue Wind”はFluteによる幻想的なイントロから惹きこまれる。
Saxを中心とした風変わりなRiffが繰り返される“Die Nachtmusik”。
アルバム最後を飾るのはHammondFluteがカッコイイ“Der Traum
(Hit-C Fiore)
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 これは大好きなサントラ盤。音楽も素晴らしいが、映画の内容も自分好みであった。Richard C. Sarafian監督のActtion Road Movieで、個人的に影響を受けまくった作品だ。真っ白の1970 Dodge Challenger R/T 440 Magnumに乗ってただひたすら爆走する映画の主人公Kowalski。社会に逆らい、運命に逆らい、ただ、「俺自身は何もない」と宣うただ突っ走るだけの、何もかもが乾ききった孤独な男明日なき暴走。それでもって流れる音楽はSwampyなDelaney & Bonnieや泥臭くHardに迫るMountain、GospelなBig Mama Thorntonと、全編70年前後の米国音楽RockSoulCountryGospelSwamp凝った煮状態、これが最高。こういった曲をかけてくれるのは、主人公を応援するKBHXというラジオ局のDJ Super Soul。このAfrican Americanの人物がまた素晴らしい存在感で、このラジオ局から流れてくる音楽が映画にかなり効果的な役割を果たしている。こういうラジオ局は最高だ。単純だけどかつて、長時間の運転をする時には、映画の主人公Kowalskiになりきったつもりで、この音盤を爆音でかけて、なり切っていたものである。とにかく一日中かけていても全く飽きのこないサントラ盤。むしゃくしゃした時はこのサントラをお供に高速をぶっ飛ばしていたものである。元気出まっせ。

 『Vanishing Point』は71年に公開されたRichard C. Sarafian監督の同名映画のサントラ盤である。
サントラのProducerdでもあるJimmy BowenThe J.B. PickersによるFunkyなインストSuper Soul Theme”。
続いてもノリノリの“The Girl Done Got It Together”はBlood, Sweat & Tearsにも短期間参加していたBobby Doyleのナンバー。
The Righteous BrothersのメンバーだったJimmy Walkerの“Where Do We Go From Here”も勢いのあるFunkyなRockナンバー。
Jerry Reedの“Welcome To Nevada”はギターの激カッコイイRiffがご機嫌なインスト曲。最高ですわ。
Segarini & Bishopの“Dear Jesus God”も中々盛り上がる米国南部の香りがたまらないナンバー。Segarini & BishopはBob SegariniとRandy BishopのDuo。
The Doug Dillard Experienceの“Runaway Country”。Gene ClarkとのDillard & Clark でも知られるBanjo奏者のDoug Dillardの疾走感溢れるCountryチューン
Delaney & Bonnie & Friendsの“You Got To Believe”。これまたSwamp生命感みなぎるナンバー。
Jimmy Bowen Orchestra & Chorusの“Love Theme”。タイトル通りSweetでMellowな雰囲気たっぷりのナンバー。ProducerのBowenのグループ。
Eveの“So Tired”は粘り腰Beatが心地良いFunky Rock
The J.B. Pickersが再び登場して“Freedom Of Expression”。うって変わってリズム隊もギターも暴れまくりAgrresiveなサウンドがカッコイイ。
Mountainの“Mississippi Queen”。いつ聴いてもカッコイイRiffにぶっ飛ばされる。
Big Mama Thorntonの溢れるGospel感が素晴らしい“Sing Out For Jesus”。
二度目の登場のSegarini & Bishopの“Over Me”。Slideが気持ち良いノリの良いSuffleナンバー
最後を飾るのはKim & Daveの“Nobody Knows”。Kim CarnesDave EllingsonのDuoであるこのDuo、最後のこの曲がまた実に気分な大好きなナンバー。
Vanishing Point Official Trailer 1971

(Hit-C Fiore)
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 Camelが来日する。実は、自分はCamelをある一時期を除いて詳しく知らないのである。つまりCamelを聴いていたのはRichard Sinclairが加入していた時期であり、それ以外は良く知らないのであった。『Rain Dances』と『Breathless』、Live盤の『A Live Record』は大好きなベース奏者でVocalistのRichard Sinclairが参加した作品であり、RichardのベースとVocal目当てで手に入れたものであった。Richardの加入と同時期にCamelには元King CrimsonKokomoのSax奏者のMel Collinsが参加していた。『Rain Dances』ではゲスト参加であったMelは『Breathless』では正式メンバーとなっていた。RichardのベースとVocalは期待通り勿論楽しませてもらったけれど、MelのSaxも自ら作曲に加わった“One Of These Days I'll Get An Early Night”や『Breathless』の“The Sleeper”や“Wing And A Prayer”で活躍している。79年の来日公演では脱退した鍵盤奏者Peter Bardensに代わって加入したDavid Sinclairに、さらにJan Schelhaasが加わり、なんと元Caravanの2名の鍵盤奏者に元Caravanのベース奏者Richard、そしてMel Collinsという豪華で贅沢きわまりないメンツで素晴らしい演奏が披露されたそうだ。そしてCamelで個人的には特に印象が強かったのがAndy Wardのドラミングであった。丁度、自分がドラムを叩き始めた頃だったこともあったのだろう、『Rain Dances』収録の“Skylines”でのParadiddleを使った右手のHi-HatやSymbalと左手のSnareやTomとのCombinationが強いインパクトを与えてくれた。そして、この曲で初めてPolyrhythmというのを理解したのであった。ギターのAndrew Latimerと鍵盤のPeter BardensがCamelの2枚看板であるが、Richard Sinclairが加入し、Mel Collinsも参加していた時代の音源は、おそらくこの時代でしか味わえない独特の魅力を感じる。JazzyFunky、そして英国独特の香りがたまらないのだ。

 『Rain Dances』はCamelが77年にリリースしたアルバム。
アルバム1曲目は抒情的なギターのArpeggioStrings Ensembleで始まる“First Light”。いきなりRichard Sinclairの低くうねるベースが存在感を示す。途中で3拍子になり、ギターSaxがむせび泣くMoog泣きのギターがいかにも70年代といった感じ。
Richard SinclairGentleなVocalで始まる“Metrognome”。途中からJazz Rockな展開になるところがカッコイイ。偶数拍子と奇数拍子が交差するスリリングな展開に続き7拍子のグイノリなRhythmパターンにのってギターの弾き倒しでエンディングへと向かう。
Richardの語りかけるようなVocalFretless Bassが印象的な“Tell Me”。10ccのようなMultitracked VoiceFluteがElegantな英国風味。
ギターのAndrew LatimerがVocalを担当した、これまた正統派英国Popな味わいの“Highways Of The Sun”。幻想的なMoogソロFluteソロがCamelの持ち味だろうか。
Super Trampみたいなエレピ連打で始まる“Unevensong”はRichardのベースとVocalが持ち味を発揮したナンバー。勿論、PeterのSynthesizerやAndyのギターはスリリングなキメやリズム・チェンジにのって絶好調。Richard以外のVocalもヘタウマな味があって良い。
ぶっとくうねるベースタイトなドラムスをバックに煌くエレピ多重録音されたSaxTromboneTrumpetが最高に心地良いインスト・ナンバー“One Of These Days I'll Get An Early Night”。ご機嫌なSaxソロが聴ける。最後はお約束のSantana真っ青の泣きのギターで締めくくられる。
Brian Enoが参加した“Elke”。EnoのMini MoogにAndrew LatimerのFlute、Fiona HibbertHarp神秘的な世界を演出する。
アルバムで一番好きな9/8拍子のインスト・ナンバー“Skylines”。この曲は何といってもAndy Wardドラミングである。Peter BardensMini Moogのソロの部分は4拍子のフレーズに対してバックの演奏は3拍子のわかりやすいPolyrhythmのアプローチをみせている。Andrewの弾くベースも良い。
最後をシメるのはタイトル曲“Rain Dances”。これはチョッと大仰なStrings EnsembleとGlockenspielやMelの哀愁のSoprano Saxに何とも時代を感じさせてしまうナンバー。
Skylines/Camel

(Hit-C Fiore)
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 Zimbo Trioは奥が深い。60年代にこの素晴らしいPiano TrioがリリースしたJazz Sambaの名作は言うまでもなく、70年代にも彼らは中々興味深い作品を世に出している。女性ScatやStrings、Horn隊がRavelやJ. S. Bachの名曲を鮮やかに彩り、Classicalな中にGroovyでElegantな彼らの持ち味が発揮された72年の『Opus Pop』と翌年の続編『Opus Pop Nº 2』によるOpus Popシリーズは個人的にはツボであった。そしてBuenos Aires生まれでBossa Rioにも在籍していたSax/Flute奏者Hector Costitaと、Hermeto PascoalQuarteto Novoを結成していたギタリストHeraldo Do Monteを迎えて制作された本作も力作である。Zimbo Trioといえば、Classicalな専門教育を受けたピアノ奏者Halilton Godoy (Amilton Godoy)のElegantなピアノを中心に、洗練されたArrangementsの妙Ensembleを重視した一糸乱れぬ安定したリズム隊が魅力のJazz Samba Trioである。一方で変幻自在のリズムを躍動させるリーダーのベーシストLuiz ChavesとドラムスのRubinhoことRubens Barsottiの高い演奏技術がAmiltonのピアノとスリリングなかけ合いをする場面も魅力的である。基本的に優雅で洒脱さが持ち味の彼らが、本作では2人のゲストを迎えて野性的で泥くさい部分を見せているのが興味深い。それは従来の綿密なArrangementsによるJazz Sambaから、さまざまな音楽的要素を取り込みながら、さらに生命感に満ちた新しい領域に進んでいく彼らの意気込みに満ちたものである。

 『Zimbo』はZimbo Trio76年にリリースしたアルバム。
アルバム1曲目はMilton Nascimentoの“Fé Cega Faca Amolada”。涼し気なFluteの音色に心地良いリズム隊のキメそよ風のようなギターのカッティング、そしてHeraldo Do Monteの土着的なギター・ソロ、Hector CostitaのSaxソロときて、Amiltonのエレピ・ソロと続く。この曲はEgberto Gismontiの『Dança Das Cabeças』にも収録されている名曲だ。
続いては鍵盤奏者Amilton Godoy作の“Tudo Bem”。透き通った青空に溶けていきそうなエレピが印象的なナンバー。キメもバッチリ。
ベースのLuiz Chaves作の“Brincando”はエレキのカッティングFunkyJazz Rock風な始まり方が面白い。HectorのSaxソロ、続くAmiltonのエレピ・ソロもイイ感じ。
Hector CostitaのFluteが浮遊するMagicalなリズム感覚が最高な“Vai De Aracajú”。エレピとアコピの使い分けが抜群である。
再びMilton Nascimento作の“Viola Violar”。Fluteアコピ絶妙のEnsembleを奏でる前半からHeraldo Do MonteのギターとHector CostitaのSaxが炸裂し、Amilton Godoyのエレピ・ソロ疾走するリズム隊にのって宙を駆け巡る
Paulo Tito作の“Poliedro”。Elegantなイントロから一転、躍動的なリズムにのってAmiltonのピアノ・ソロが畳みかけるProgressiveな展開に。Rubens Barsotti変幻自在のドラミングが素晴らしい。
最後をシメるのはAmilton作の6拍子が心地良い“Laurecy,Até Já”。HectorのFlute、Amiltonのキレキレのアコピ・ソロが何とも心地良くて極楽気分である。
(Hit-C Fiore)
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