Jazz Sambaばかりを聴いていた時期があった。それも大音量で身体中で音楽を浴びるように。最高に気持ち良いのである。それも1人で聴いていたのでは勿体ないので仲間を集めて大きなフロアでワイワイ騒ぎながら、勿論踊ったりしながら。あの頃は何も考えずに楽しかった。さて、本日ご紹介する一枚は、当時ホントよく聴いていた思い出の音盤。デカイ音で聴くと、
ベースの音が最高なのである。
胴鳴りの良いポンポン跳ねる音が、変幻自在に
動き周るラインがメチャクチャ
気持ち良いのである。これは是非大音量で聴いて欲しい。弾いているのは大好きなベーシスト
Humbert Clayberである。あの
Hermeto Pascoalがピアノで参加した
Airto Moreiraとの
Sambrasa Trio、そしてその前身のピアニスト
Cesar Camargo Marianoを擁した
Sambalanco Trio、大好きな
Jongo Trio、他にも
Manfredo Festや、以前紹介した
Raulzinhoのアルバム『
A Vontade Mesmo』でのプレイも素晴らしかった。とにかくJazz Samba、Bossa Nova界を代表する名ベーシストの1人である。そのClayberが参加した5人組が
Sambossa 5。Trumpet奏者とSax奏者の
フロント2管の
Quartet編成で、高揚感に満ち溢れた
男前Hard Bop度高しの
Jazz Sambaは、いつ聴いても気持ちが良い。ガンガン弾きまくるClayberだが、ピアノの
Kuiz Melloにドラムスの
Turquinhoとの一糸乱ぬ鉄壁のリズム隊は
スリリングでありながら抜群の安定感で
腰を動かす。リズム隊かくあるべしという模範となるもの。
『
Sambossa 5』は
Sambossa 5が
65年にリリースした1stアルバム。
アルバム1発目は
Roberto Menescalの“
Ela Vai, Ela Vem”。Elegantなピアノが奏でられる
Jazz Waltz風に始まり2管がキレ味抜群の激カッコイイThemeへと展開していく。3拍子と4拍子が入れ代わり、最後にTmemeに戻りテンポを落とすアレンジもメリハリがバッチリ。
続いてもカッコ良すぎるThemeにシビレまくりの“
Diagonal”。
Eumir Deodatoとの双頭Comboである
Os Gatosや、
Os Catedraticos 73で知られる大好きな作曲家でギタリスト
Durval FerreiraとHarmonica奏者
Maurício Einhornの共作。これまた大のお気に入り
Johnny Alfの64年のアルバム『
Diagonal』のタイトル・ナンバー。もう最高としか言いようがない楽曲と演奏。
そして
Eumir Deodatoの名曲“
Baiaozinho”。
64年の
Os Catedráticosでのアルバム『
Impulso!』収録曲。この冒頭の悶絶モノのJazz Samba3連発で身体が動き出さずにはいられなくなるはず。
そしてお馴染み
Marcos Valleの“
Samba De Verao”も、木の鳴りが聞こえてくるベースが心地良い大人のJazz Sambaに仕上がっている。
Jobimの泣きの名曲“
Corcovado”も、Stoicなまでにリズム隊のキレと躍動感を生かし甘さを抑えたアレンジが
トレンチ・コートの衿立て系。悲しみを耐える苦み走った男の背中から漂う哀愁を感じさせるナンバーに仕上がっている。
Tamba Trioで知られる“
Tristeza De Nos Dois”。これまた名曲。“Diagonal”のFerreiraとMaurício EinhornのコンビとTambaの
Bebetoの共作。このメロディーは涙腺を刺激するコード進行とメロディーの織り成すMagicがあって、個人的にはたまらないものがある。
B面は
小気味良いなピアノのChord Riffと
Rimshotから始まる“
Matias Matos Blues”からスタート。Themeも勿論素晴らしいが、ベース・ソロも激渋っす。
Zezinho Alvesこと、ベーシスト
Jose Antonio Alvesの作品。
メンバーのピアニスト
Luiz Mello作の“
Sambossa 5”。2菅が奏でる優美なThemeに踊り疲れた身体をしばし委ねて心地良い寛ぎの時間。
アルバムで一番お気に入りの“
Rosita's Farm”。この曲もAlves作。
Exoticなメロディーと
Afro CubanなリズムのSyncopationを伴ったThemeに身体が素直に反応する。
続いてもAlvesのペンによる“
Sambaqui”。アップ・テンポのJazz Sambaで奏でる
Blues。
Turquinhoはドラム・ソロも披露。
Mello作の“
Indeciso”。
KuntzのSaxソロ、続いて
MaguinhoのTrumpetソロが続くがフェイド・アウトしちゃうのは残念。
最後を飾るのは
Humbert Clayber作の“
Tensao”。シビレまくりの男前なThemeに、気持ち良く動き回るベースが最高。
(Hit-C Fiore)