BLACK CHERRY

JAZZ, BRAZIL, SOUL MUSIC



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  Ophiucusは何とも不思議な魅力を持ったバンドである。Psychedelicな雰囲気Acoustic楽器を主体としたExoticな香りが全体から漂う70年代初期に活動していたバンドなのだが、フランス語のVocalと浮遊感に満ちたサウンドが実に心地良く響く。そして70年代初期の音だというのに古くささを感じさせないところが面白い。この時代のPsychedelicなRock Bandに多いグシャグシャでテクニック度外視のぶっ飛んだ感覚で勝負するバンドとは一線を画している。Ophiucusは、フランスが生んだMultiな才能を持った奇才Emmanuel BoozのバックバンドにいたAlainBernardLabacci兄弟とベース奏者Jean-Pierre PouretZooにいたギタリストMichel Bonnecarrèreを加えて結成されている。適度にExperimentalでありながら、Popな部分もあり、ある意味、今の時代に通ずる多様性に満ち、Stylish洗練された音響感覚を持ったバンドといえるかもしれない。メンバーはそれぞれ演奏技術はそれなりに高いと思われるが、派手なInterplayや仕掛けがあるわけでもなく、分か3分にまとめられた小曲のような楽曲を淡々と演奏している。しかし、それが何ともいえないMagicalな魅力を持っているのだ。ジャケットが、これまたStarngeな魅力を出している本作はOphiucusの2作目のアルバムにあたるもので、4人のメンバーに加えて数曲だけだがMichel BernholcがピアノでRoger LoubetがMoogで参加している。71年にリリースされた1stアルバム『Ophiucus』はPsychedelic色が濃厚で、Melancholicな部分が前面に出ているが、本作では、よりEthnicMinimalな要素が表面に出て、Ennuiなフランス語のVocalと共に独特の浮遊感を生み出している。

 

 『Salade Chinoise』はOphiucusが73年にBarclayからリリースしたアルバム。

アルバム1発目“Oh Ma Douée”はFlutePercussionにのって倦怠感漂うVocalがイイ感じ。Michel Bonnecarrèreの作品

J'oublie”もアコギPercussionFluteとGentleなChorusが何とも心地良いナンバー。

Canadian Bar”はMinimalなギターのフレーズが面白い民族音楽の香りも漂うナンバー。このStrangeな感じは今聴いても古くさく感じない。

Cacaoutchouc”はJew's Harpがイイ味出してる、これまた一筋縄ではいかない曲。Effectをかけたギターとランス語のVocalが風変わりな世界を描き出す。

哀感漂うArpeggioで始まる“L'instant D'une Nuit”はFalsettoをまじえたフランス語のVocalStringsやピアノをバックに幻想的な空間を創り出す。ベースのJean-Pierre Pouretの作品。

軽快でノリの良いお気楽Rockな“Dans Toute La France”。

PercussionアコギのバックにのってRoger Loubetが弾くMoogがうねりまくる“Bonté Divine”。

Harmonicaジャンジャカかき鳴らされるギターがアメリカンな“Je Joue Toujours De L'harmonica”。何の変哲もないFolk Rockなんだけど、これが結構イイ感じ。

一転してEchoをかけたVocalがDreamyで一種独特のPsychedelicな香りを醸し出す“Cette Chanson Vient D'autrefois”。

MiimalExperimentalなインスト曲“Récréation N°1”。

チョイFunkyなリズム隊Brassが入ったFrench PopQuand On A Besoin De Rêver”。

アルバム最後をシメるのはA Cappellaの“À La Claire Fontaine”。

(Hit-C Fiore)


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  Claude LarsonなるSyhthesizer奏者のアルバムを集めるようになったきっかけとなったアルバム。最初はジャケ買いから始まった。なんてことはないのだけど、この手のジャケットに魅かれてしまうのだ。Larsonといえば自身が設立したSelected Soundから78年にリリースされた『Environment』や83年Library Music LabeleSontonからリリースされたアルバム『Plantlife』も最高なのであるが、思い入れのある本作も中々のものである。Claude LarsonことKlaus NetzleMunich生まれの鍵盤奏者/作曲家/Programmer/Engineer/Producerで60年代から活動を開始して、Larsonの名前で実に数多くのLibrary Musicを制作してきた人物。本名?のKlaus NetzleやEric Larson、Gyan Nishabda、VC-Peopleなど様々な名前を使い分けて膨大な作品を世に出しているのだが、Claude Larson名義はElectronic Musicの作品をリリースする時に主に使用されているようだ。60年代初期にはDie GassenhauerなるParody Bandで“In Honolulu”という曲をヒットさせている。本作では80年代に全盛を極めたFairlight CMI Musicを使用した打ち込みによるFuture ElectronicなSynthe Popが今聴くと新鮮だったりする。Roland System 700PolymoogOberheim 4 VoiceのぶっといAnalog Synthesizerの響きもイイ感じである。アルバム収録曲の半数以上がManuel Landyこと作曲家/Sax奏者のDelle Haenschとの共作で、上述のLibrary Music LabelSontonを設立した作曲家Norman CandlerことGerhard Narholzの楽曲もイイ感じで独特の雰囲気を出している。Seriousで幻想的なGerman Electronic Musicとは一線を画す80年代初頭に登場したお気楽お惚け、何とも仄々としたホッコリGerman Electronic Musicのお気に入りの一枚である。

 

 『Synthesis』はClaude Larson80年Intersoundからリリースしたアルバム。

アルバム1曲目はSontonを設立したGerhard Narholz作の“Join In The Dance”。お茶目なSynthe Pop

LarsonとManuel Landyこと作曲家/Sax奏者のDelle Haenschとの共作“This Makes Sense”は大好きな近未来風Synthe Pop

Metro”は再びGerhard Narholz作の躍動感に溢れたSynthe Pop

Wedding Day”もLandy共作のタイトル通りのHappyな気分になるSynthe Pop

イントロの打ち込みのSynthes Bassがカッコイイ“Hop Skip Jump”もGerhard Narholz作。

Landyとの共作“Helicopter”はいかにもこの時代でしか出せないCheapながら味わい深い打ち込みサウンドが今聴くと非常に新鮮。エンディングもイイ感じ。

B面はAntonio Scorsi作の哀感漂う昭和歌謡な“Chibouk”からスタート。どうして、こんな日本人のような曲を書けるのか不思議である。

Kidding Kids”はタイトル通り子供向けTV番組のThemeのようなCuteなSynthe Pop

Vorcodor炸裂の“Hot Chili”はお馬鹿でお茶目なSynthe Pop

Nitrogen”は哀愁のCosmic Shuffle

Plastic Boogie”も3連携系のFuture ElectronicなSynthe Pop

アルバム最後を飾るのは“Pink Keyboard”。イントロがチョイYMO入った大好きなナンバー。

(Hit-C Fiore)


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  かつてはSaxといえばTenorかBaritonが大好きで、SopranoやAltoには見向きもしなかった自分である。ところが、結構お気に入りのAlto Saxの作品に出合う機会が増えていって、今ではそれなりにAlto Sax奏者のアルバムも増えてきたようだ。ようやくAlto Saxの魅力がわかってきたのかもしれない。Dizzy Gillespie QuintetのメンバーであったAlto Sax奏者Leo Wrightは、そんなお気に入りの一人だ。Atlanticからの2枚のアルバムとVortexからリリースされた『Soul Talk』はCD化されて国内盤も出ており、これらの作品でLeo Wrightの魅力を知った方もいらっしゃるだろう。Leo WrightはAlo SaxだけでなくFluteも吹いており、これがまた中々イイ感じなのである。ちなみにClarinetも吹くそうで、中々芸達者な人である。Tadd Dameron And His Orchestraの『The Magic Touch』やJohnny Colesの『Little Johnny C』でBop魂を炸裂させたかと思えば、Jack McDuffの62年作『Screamin』やJimmy Witherspoonの『Baby, Baby, Baby』で黒光りするコテコテのAlto Saxを吹き、なんとAntônio Carlos Jobimの『The Composer of Desafinado Plays』でFluteを、Lalo Schifrin And Orchestraの『Bossa Nova New Brazilian Jazz』やDave Pikeの『Limbo Carnival』でAltoとFluteを吹いていたりする洒落者でもある。高い演奏技術を持ちながら、決して前に出過ぎることなく状況に応じてさりげなく個性を発揮しているところが素敵な人である。さて、本盤はLeo WrightのAltoとFluteを楽しめる好盤であり、オリジナルとStandardもイイ塩梅に配置されている。バランス感覚も優れたMusicianなのであろう。ジャケットも激カッコイイお気に入りっす。とはいっても気合の入りまくったジャケットやアルバム・タイトルほど激しく魂を燃焼させ豪快にBlowしまくっているわけでもなく、そういうのを期待してしまうとチョイと肩透かし感を感じてしまうアルバムかもしれない。A面とB面でFlueとAltoを持ち替えながら、知性と持ち前のセンスを発揮して心地良く指パッチンな世界で楽しませてくれたかと思えば、少々新しい世界でも足踏み出してみるか的な男気や挑戦心が響いてくる硬派な一面も素晴らしい。62年にリリースされたAtlanticからのBossaな香りも漂う次作『Suddenly the Blues』やGloria ColemanのOrganも入って黒さを増したVortexから『Soul Talk』(63年録音)も大好きだが、どれか一枚と言われたら、やっぱりジャケットがカッコイイ本作を選んでしまうだろう。

 

 『Blues Shout』はLeo Wright60年Atlanticからリリースしたアルバム。Dizzy GillespieのところからピアノのJunior ManceとドラムスのCharlie Persip、ベースのArt Davisが参加している。また、Arrangementsと楽曲提供しているGigi GryceのところからはTrumpet奏者Richard Williamsが参加している。また、Violin奏者Harry Lookofskyが参加しているのが面白い。WrightA面FluteB面Alto Saxを吹いている。

アルバム1発目はWright自作の“Sigi”。Violinがいきなり存在感を発揮するけれど、楽曲自体は典型的なHard BopFluteとViolinの組み合わせが中々新鮮である。

Standardの“Angel Eyes”はBluesyなFluteがイイ感じ。Violinが入ると、これまた独特の雰囲気を醸し出す。そしてJunior Manceのピアノ・ソロが絶妙である。

Junior Manceのピアノで始まる“Autumn Leaves”。心地良く躍動するFluteがイイ感じ。

Indian Summer”はArt DavisのベースのみをバックにWrightのFluteがLyricalな響きで魅了する。ドラムスとベースが入ると歌心に満ちたフレーズを繰り出し、Violinが入るとこれが洒落乙な雰囲気でManceピアノ・ソロもご機嫌ときたもんだ。極楽気分でA面が終了する。

B面はタイトル曲Gigi Gryce作の“Blues Shout”でスタート。指パッチンのBluesWrightAlto魂入りまくりで気分は最高っす。

ここで来るかの“Night In Tunisia”はWrightのキレキレのAltoは勿論、Richard Williams風を切り裂くTrumpetが男前っす。

ド派手にぶちかますイントロで始まるBalladThe Wind”も、Charlie PersipのHi Hatの刻みとArt DavisのベースのみをバックにWrightのAlto Saxがむせび泣き、続いてはRichard WilliamsのTrumpet、そしてJunior Manceのピアノが入ってくると、Hard-Boiled男の世界である。途中でSwingyになるところがまた渋い

最後をシメるのは“Two Moods”。この曲もRhythm Changeが効果的なBop魂に満ちた自作曲。Altoが歌いまくりですな。

Night In Tunesia/Dizzy Gillespie + Leo Wright + Rodney Jones 1978

(Hit-C Fiore)


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 Vinícius CantuáriaFlávio Venturiniも自分にとっては、ずっと応援してきて、幸運にも初来日公演を観ることが出来た大好きなMusicianである。この信じられない才能の持ち主が時期は違えど中心人物の一人として在籍していたバンドがO Têrçoである。60年代後半Rio de Janeiroで結成され数々のメンバー・チェンジを経ながら現在も活動を続けているBrazilを代表するProgressiveなバンドの一つと言っても良いだろう。余りも数多くのメンバーの出入りがあることもあって、その音楽性は時期によってかなり異なったものとなっている。しかし、どの時代においてもCantuáriaやVenturiniといった独自の感性と卓越した演奏技術を持った創造性豊かなMusicianたちによってO Têrçoは優美でWildな詩情に満ちた世界を生み出している。例えば彼らが一時バックを演奏を務めたMarcos Valleとの72年の名作『Vento Sul』を聴いていただければ、O Têrçoの持つ摩訶不思議で創造性に満ちた音楽性を分かっていただけるだろう。現在、バンドの中心的存在として引っ張っているのはギタリストのSérgio Hindsであるが、70年にリリースされたデビュー・アルバム『O Têrço』ではHindsはベーシストで、ギタリストJorge AmidenとドラムスのCantuáriaとのTrioとであったO Têrço。続く本作ではAmidenが脱退し、Hindsがギターを担当し、ベースにはCezar das Mercêsが参加している。初期の音楽性はPsychedelicな香り南米的な抒情性が強く感じられるが、1stアルバムがPaulinho TapajósのProduceとArthur Verocaiの優美なOrchestral ArrangementによるFolkyな演奏が印象的であったのに対して、本作ではHindsのHardなギターが炸裂している。また前作では曲を書いていなかったCantuáriaも作曲に加わり、MercêsとHindsの3人による楽曲も粒がそろっている。ゲスト陣として迎えたMODULO 1000Luiz Paulo SimasOrganSynthesizerPaulo MouraAlto SaxChico BateraPercussionがサウンドに豊かな彩りもを与えている。またB面すべてを使った組曲に参加したPatricia do Valleの女性VocalやMaran SchagenのPianoも効果を上げている。

 

 『Terço』はO Têrço73年にリリースした2ndアルバム

アルバム1曲目“Deus”はいきなりHindsによるHardなギターが繰り出すBluesyなRiffがカッコイイっす。南米的な歌心に満ちたVocalとChorusHammondも加わり、Psychedelicな香りも仄かにただとっている。

Voce Aí”はベースのCezar das Mercêsの単独のペンによる作品でノリの良いFunky Rockといった感じ。とはいえ、Paulo MouraのAlto SaxソロやChico BateraのPercussionも加わり一筋縄でいかないところが面白い。

続いてはAcoustic Guitaの響き透明感溢れるChorusがMagicalな“Estrada Vazia”。抒情的に絡むElctris Guitarもイイ味を出している。ドラムスのCantuáriaの作品。

Lagoa Das Lontras”はHindsとCantuáriaの共作による粘り腰のFunkyなBlues Rock

Rock Do Elvis”もSaxも参加してノリノリのRock And Roll。Hindsのギター・ソロが唸りを上げる。

B面は5つのPartから構成された組曲Amanhecer Total”。

まずはPatricia do Valleによる何とも幻想的で清らかな女性VocalAcoustic GuitarChorus心洗われるLagoa Das Lontras”で始まり“Sons Flutuantes”、“Respiração Vegetal”、“Primeiras Luzes No Final Da Estrada”と続く。南米らしいく甘美で抒情的なAcoustic楽器とVocal、ChorusのEnsembleからAbstractなSynthesizerによるPsychedelicで幻想的な響きにのせて透明感のあるVocalが美しくもStrangeな抽象画のような世界を描き出す。続いてChorusHammondが神々しく響くと、Rock魂に満ちたOrganBluesyなギターのRiffが炸裂するBlues Rockに展開。Hammondソロがイイ感じ。

最後のPart“Cores”はMaran SchagenPianoで始まるChorusを生かした南米らしいLyricalでFloatingな歌モノ

(Hit-C Fiore)


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 何なんだろう、この怪し過ぎるジャケットは。Gentle Giantのジャケットに登場する柔和な顔をしたオジサンがヤクをキメまくったのかチョイ痩せて鋭く睨みつけるような顔つきに漂う只者じゃない感。思わずジャケ買いですわ。で、聴いてみたら摩訶不思議Abstract超絶技巧の名手が次々とAggressiveに大技キメまくりのProgressive Big Band Jazz Orchestraであった。それもそのはず、主人公のJan "Ptaszyn" Wróblewskiは一流のTenor奏者でもあり『Jazz Studio Orchestra of the Polish Radio』など彼が残したアルバムでもわかるようにComposerArrangerConductor、Bandleaderとしても優れた才能の持ち主なのである。そしてメンツが豪華絢爛、Polish Jazzの一流演奏者の精鋭たちが集結している。Alto SaxZbigniew NamysłowskiWłodzimierz NahornyTrumpetTomasz Stańko、‎Bariton SaxにWaldemar KurpińskiピアノAndrzej TrzaskowskiHammondWojciech KarolakエレピAdam Makowicz、ギターにMarek BlizińskiMichał UrbaniakViolinSoprano SaxZbigniew SeifertViolinAlto SaxTromboneAndrzej BrzeskiAndrzej PielaJan JarczykStanisław CieślakTomasz SzukalskiTenorSoprano SaxBass CrarinetJanusz MuniakTenorSopranoFlute、NahornyとNamysłowskiもFluteを吹いている。そしてベースBronisław SuchanekPaweł Jarzębski、ドラムスはCzesław BartkowskiJanusz Stefańskiとそれぞれ超一流のMusicianを2人ずつ使い分けする拘りの贅沢さん。名ドラマーKazimierz JonkiszPercussionも叩いている。これは、やられましたわ。この音盤でPolish Jazzの深淵を知り、ますますのめり込んでいっていったのはいうまでもない。

 『Sprzedawcy Glonów』はJan "Ptaszyn" Wróblewski73年にリリースしたアルバム。
アルバム1発目はタイトル曲“Sprzedaż Glonów (Seaweed Sale)”。イントロからゾクゾクしますな。Michał Urbaniakの鋭いViolinソロ、Tomasz SzukalskiのSoprano Saxソロが炸裂。Jan "Ptaszyn" Wróblewskiのアレンジはやっぱり不思議さんだ。東欧独特の魅力的な旋律がまるで生き物のように蠢くリズム隊をバックに次々に表情を変えていく。Wojciech KarolakHammond、低音でうねるPaweł Jarzębskiのベースもイイ感じ。
Alto Sax奏者Zbigniew Namysłowskiの作曲/アレンジによる“Bez Wyciszenia (No Fade Out)”は厳かに始まりTomasz StańkoのTrumpetが重厚で穏やかなOrchestrationの中、切り込んでくるとMichał Urbaniakの今度はSoprano Saxソロ、最後は圧巻のNamysłowskiAlto SaxドラムスJanusz Stefańskiガチなタイマン勝負でエンディング
Tomasz Stańkoの作曲/アレンジで“Cytat Z Samego Siebie (Quotation From Myself)”。終始バックで何やらわけのわからないPercussionが鳴っているところが最高。NamysłowskiウネウネとしたAlto SaxStańko哀感漂うTrumpetソロがむせび泣き。
Wyznacznik Pierwszy (Determinant One)”はEffectをかけたAdam Makowicz幻想的なエレピのイントロで始まり、心地良いPastralな風景を描き出す中、Marek Bliziński極上のギター・ソロを披露する。ご本人WróblewskiTenorソロで盛り上げる。そして終始、奇妙な浮遊感を演出するMakowiczのエレピに身を委ねている自分がいる。
Jan Szpargatoł Mahawiśnia”も東欧らしさの一側面であるゆったりした流れのBig Band Orchestraに気持ち良く浸ってしまう。Canterburyの香りを漂わせるWojciech KarolakHammondがソロをとり、NamysłowskiワウをかけたAlto Saxソロで昇天。
最後の曲ピアニストAndrzej Trzaskowskiの作曲/アレンジによる“Magma”。Magmaってことは、もしかして!
緊張感に満ちたFreeな始まりで、一瞬ながらStefańskiの怒涛のドラム・ソロも一瞬飛び出すと、Włodzimierz NahornyFluteMysteriousな空気の中浮遊し、6拍子Abstractで脅迫的なRiffが始まり、待ってましたのZbigniew Seifert剃刀のようなViolinソロがStefańskiの激しいドラミングをバックに突き刺さってくる。で、突然終わってしまうのがチョイ残念だけど、この余韻に浸るのも悪くない。
(Hit-C Fiore)

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  Mike Cooperが昨年リリースした『Raft』という異国情緒漂うAmbientな作品は、彼の近年のPost-Everythingな姿勢を示した傑作であった。60年代から、かれこれ半世紀に渡って活動を続けているという、この英国はBerkshire生まれのMusicianは、20年ほど前から得意のLap Steel Guitarを生かして、SamplerElectronicsを取り入れてAbstractExperimentalAmbient Exoticaな世界を追求し続けている。元々はFred McDowellやBlind Boy Fullerに影響を受けたFolkCountry Bluesのギタリストであり英国の香り漂うSinger-Songwriterである。そんなCooperがAl Maslakhから13年にAustraliaの即興TrioであるThe NecksのピアニストChris AbrahamsとのDuo作『Trace』をリリースし、14年にはSensations FixHarald Grosskopfの名作を10年代に再び世に出したBrooklynのRvng Intl.のSub LabelであるFRKWYSからSteve GunnとのDuoで『Cantos De Lisboa』をリリースしているというのは実に興味深い。そういった近年のFree Inprovisation寄りだったりElectronicaなCooperが、60~70年代初頭の英国のLocal Folk ClubでAcoustic Country Bluesを歌っていた時代の作品を今聴いてみると、これが中々面白いのである。National Steelのギターを手に入れて自作の曲を歌うようになり、独自のスタイルを築き上げつつある頃である。Pyeからリリースした1st『Oh Really!? 』ではSon HouseBlind Boy Fullerの曲も取り上げていたが、本作はアルバム全曲を自作で固めField Recordingを取り入れた意欲作だ。Jazz畑のHarry Millerの参加した曲もあり、CooperのVersatileな一面が感じられる。次作の『Trout Steel』もMillerに加えてRoy BabbingtonAlan JacksonJohn TaylorにSax奏者のAlan SkidmoreMike Osborneが参加しており、これまた力作に仕上がっている。

 

 『 Do I Know You? 』はMike Cooper70年Dawnからリリースしたアルバム。

アルバム1発目の“The Link”はおそらくOopen-Aにチューニングされた12-String Guitarを気持ち良くかき鳴らすインスト

大らかな歌いっぷりが良い“Journey To The East”。

ジャンジャカ弾き語りの“First Song”。

Field Recordingらしい小鳥の囀りがイイ感じの“Theme In C”。

Thinking Back”はLap Steel Guitarがメチャクチャ気持ち良い。Vocalも渋いっす。

曲をもう一度やり直すRelaxした雰囲気で始まる“Think She Know Me Now”はサビでPoor Little Anneなる女性とのDuetも聴かせ、これが実にイイ感じの仄々としたナンバーに仕上がっている。Major Seventh Chordを挟むあたり、実に小洒落た雰囲気も漂う。

Too Late Now”は歌詞もそうだが、Cooperの歌いっぷりが中々泣かせるナンバー

サビが印象に残る“Wish She Was With Me”はギターをジャンジャカかき鳴らして軽快に歌い上げるのが良い。

鐘の音で始まるタイトル曲“Do I Know You?”は基本ワン・コードで淡々と歌い上げていくのだが、英国的な抒情が垣間見られる。唯一コードがが変わるところで、より一層感じる。

海岸に打ち寄せる波の音で始まる“Start Of A Journey”。生命感に満ちたこの曲をCooperが力強く歌いあげる。アルバムで一番Folkっぽい曲。

アルバム最後を飾るのはFolk SongLooking Back”。Harry MillerUpright Bassがイイ味を出している。

(Hit-C Fiore)


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 大谷翔平選手、週間MVP受賞おめでとうございます!

 朝5時起きの健康的な生活が定着してきたのだが、もうこうなりゃLos Angelesに行って、何としてもそのプレイを目の前で観たいという気持ちが高まっている。本当に魅せてくれる男だよ、大谷翔平! 大胆不敵に力対力で迎え撃つ、豪快で無邪気な野球少年で、そして何よりも修正能力の高さと謙虚さが素晴らしい。この陽性でPositiveなところはLAにもピッタリである。大入り満員のホームでのStanding Ovationをみてもこの男がいかに野球ファンに愛されているかわかるのだ。

 

 Phillip WalkerLouisiana生まれだがTexas育ちである。従ってClarence "Gatemouth" BrownLightnin' Hopkinsから強く影響を受けてギターの腕を磨いていったのもよくわかる。50年代からLonesome SundownLonnie Brooksと演奏し、短期間ではあるが Clifton Chenierのバンドに在籍していたこともあるという。また59年にLos Angelesに移住し、デビュー・シングル“Hello, My Darling”を Elkoからリリースし、ヒットさせている。またFats DominoLittle RichardEtta Jamesらのバックでも演奏していたという。本作は、そんなWalkerが70年代に入ってようやくリリースしたソロのデビュー・アルバムである。60年代から自分のバンドを持ち、地道に活動を続けてきたが、上述のTeaxas BluesLouisiana BluesR&B熟成された多彩な音楽性がアルバムの選曲からも伝わってくる。ギタリストとしても非凡な閃きと演奏技術を持っているがVocalistとしても実に魅力的だ。79年初来日公演も果たしており、George "Harmonica" Smithと共演し、我らが吾妻光良山岸潤史が活躍したその時の演奏はアルバム『The Blues Show! Live at the Pit/Inn』として日本でもリリースされている。 Walkerのギターは時に鋭角的に攻めるのが実にカッコ良く、高音のHuskyなVocalSoulfulで味わい深いものがある。欲を言えば選曲が多彩過ぎて的を絞れてない感が少々する気もしないではないが、それは些細なことである。とにかくWalkerのギターとVocalが思う存分楽しめるアルバムである。本作以降も中々の好盤をリリースしており、ZydecoまでやらかすところにWalkerの魅力が感じられる。

 

 『The Bottom Of The Top』はPhillip Walker73年にリリースしたアルバム。

アルバム1曲目“I Can't Lose (With The Stuff I Lose)”はHorn隊を従えてFunkyなBluesを粋にキメている。

Bob Geddins作のWest Coast Blues StandardTin Pan Alley”ではWalkerの深みのあるHuskyなVocalギターがご機嫌なSlow BluesSaxソロもイイ感じ。

Lightnin' Hopkinsの“Hello Central”はギターの弾き語りで渋くキメている。

自作のヒット曲の再演Hello, My Darling”。R&B調のナンバー。

Slow Blues仕立ての

Sam Cookeの“Laughing & Clowning”ではSoulfulなVocalが素晴らしい。

Long John Hunterの“Crazy Girl”ではWalkerのノリにのった怒涛の弾き倒しが堪能できる。

自作曲“It's All In Your Mind”はエレピも入ったFunkyなナンバー。Tenor SaxのソロやWalkerの高音にハリのあるSoulfulなVocalもイイ感じ。

タイトル曲“The Bottom Of The Top”はHorn隊も入った男泣きのSlow Blues

自作の“Hey, Hey, Baby's Gone”はR&B調で、Shuffleにのって伸びやかに歌うWalkerのVocalが素晴らしい。小技のきいたギターもイイ感じ。

アルバム最後を飾るのはRay Charlesの歌で知られるBuck Owensの“Crying Time”。マッタリしたCountry Flavourが気持ち良いが、なぜにこの曲を最後に持ってきたのだろうか。悪くはないのだが。

(Hit-C Fiore)


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 こういう摩訶不思議、意味不明のジャケットにはどうしても興味を惹かれてしまうのである。ジャケットに表記されているP.C. Kentはタイトルなのか、それとも同名の人物なのかバンド名なのかよくわからないが、裏ジャケットには『Upstairs Coming Down』なるタイトルと4人のメンバーの写真と名前がクレジットされている。大好きなAndy Roberts周辺のMusicianであるDave Richardsが参加しているだけでも個人的にはポイントが高いのであった。P.C. Kentとは、おそらく71年にB & C RecordsからAndy RobertsやRoger Powell、Tony Reeves、Tim Renwickという豪華なメンツがバックをつとめたソロ・アルバムをリリースしているPaul KentというSinger-Songwriter/鍵盤奏者が中心になっていたに違いない。なぜならKentが全曲手がけてLead Vocalまでとっているのだから。この4人編成のメンツは、Kentの鍵盤、VocalにベースとAcoustic Guitar、Lead GuitarのGavin Spencer-WatsonドラムスにJohn Ward、鍵盤にベース、Acoustic GuitarのRichardsonである。面白いことにKentとRichardsonはHarpsichordも弾いている。またKentのVocalを中心に他の3人もいかにも英国的なChorusで彩を加えている。本作はKentの弾くピアノを中心に曲調ChorusHarpsichord、Acoustic Guitar、Orchestration(1曲のみだがDavid PalmerがArrangeしている)や効果音の入れ方など正に英国的としかいいようがない作品に仕上がっている。JazzTradBaroqueな要素を取り入れながら、Bluesyな味わいも感じさせるところにありがちなBaroque Popに終わらない本作の魅力がある。それはPaul McCartneyの系譜を継ぎNeil Innesを思わせる英国的なSongwritingが感じられるところでもある。後にGrimmsPlainsongに参加するDave Richardsの存在も大きいだろう。

 

 

 『Upstairs Coming Down』はP.C. Kent71年にリリースしたアルバム。

アルバム1発目は長ったらしいタイトルの“Little Baby Won't You Please Come Home, Honey-Child Won't You Just Allow Me One More Change, Please”。イントロのピアノから英国の香り濃厚なナンバー。ピアノやベース、Brass、VocalがもうたまらなくBritishなのだ。メロディをはじめ全体的にどことなくPaul McCartneyを思わせる。

続く“Sweet Suzie Brown Boots”もまさしく英国ど真ん中HarpsichordChorusベース・ラインJazzyなギター・ソロ一筋縄でいかないところも良し。

Broadened”は渋すぎるAcoutic Guitarが染みるインスト

Please Time Please”はマッタリしたBluesyな魅力が楽しめるナンバー。合の手を入れるギターが実にイイ感じ。

I'm Hanging On”はThe Beatles直系の屈折Brtish Popなナンバー。4拍子から3拍子になるところやChorusがいかにもな感じ。

We Are The Police”もCollage効果音などが入り乱れ、英国流のCynicalなHumour炸裂のナンバー。

Prelude To Brighton Rock”はピアノ演奏のみのインスト

One For The Road”は、これまた英国的なオチャラケ男性Chorusが面白い。

Acoustic Guitar英国的な優美なメロディが絶品の味わいの“Suzy”。

After Dark”もBritish風味がきいたBaroque Pop典雅なメロディを歌うVocalとピアノやChousが最高。

Blue Railway Fields”はBluesyなAcoustic Guitarがイイ味出しまくりのインスト・ナンバー

アルバム最後を飾るのは優美なStringsに導かれ英国情緒に満ち溢れた歌メロが素晴らしい“Plastic Wedding”。後にJethro Tullに参加するDavid PalmerOrchestrationが正に大英帝国流儀

(Hit-C Fiore)


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  大谷翔平選手の素晴らしさは、そのプレイがチームの勝利に大きく貢献していることだ。野球は団体競技である。チームが勝ってこそ意味がある。ヒットやホームランを何本打とうが三振を幾つ奪おうが、最終的にはチームが勝たなくては意味がない。最終的にはチームの優勝を目指すのである。つまり個人成績はチームが優勝することに結びついてこそ価値が高まるのだ。だからここぞという時に打ち、チームの優勝に何度も貢献した長嶋茂雄は偉大なのだ。そして、重要なのはミスターのようにチームメイトに信頼され、勝利へのムードを盛り上げ、チームの士気を高められる選手であることである。そういう意味でもチームメイトに愛され、チームの雰囲気を良くしている大谷選手は素晴らしい。優勝を目指すチームにはエース級のピッチャーや強打者が本気で勝負を挑んでくる。それゆえに、そういうチームで優れた成績を残すのは非常に厳しい戦いが強いられる。Angelsには優勝して欲しいし、そのことにより困難にぶち当たることもあるだろうが大谷選手には、それに打ち勝って活躍してほしいのである。

 

  男気満点の爽快でカッコイイHard Rockが聴きたい時なららこの音盤である。Head Over Heelsは基本的には外連味のないストレート一本勝負で押しまくるのだが、緩急の付け方も中々上手いMichigan州はDetroit産のHard Rock Trio。ギタリストでVocalも担当する元Fresh StartPaul Frankに、後にRare Earthに参加するGroovyなベース奏者Michael Urso、DrummerのJohn Bredeauというメンツ。あのGrand Funk Railroadが」引き合いに出されるのも理解できる豪快でゴリゴリ攻めまくりBluesySoulfulな部分も見え隠れする汗くさいバンドである。Heavyではあるがベタっとせず乾いたDetroit魂炸裂の硬派な男伊達なのが良い。また、荒々しさの中に意外に男泣きの部分も垣間見せたりするのも好感が持てる。普段Toughに闘っている男が、ふとみせる哀愁的な部分がいかにもではあるのだが、泣かせる部分があるのだ。とはいってもWet

ではなく、あくまでも無骨で垢抜けないところがポイントである。ギンギンの派手さはないが、当時としては楽曲の完成度はそれなりに頑張っている方であろう。Chorusの使い方など緩急の付け方もわざとらしさがなく自然なのが評価できる。根底にはBluesがあるのだが、Psychedekicな酩酊感を殆ど感じさせないところが、この時代にしては個性的だ。ハイトーンのVocalで、ギターもSlideも交えてガンガン弾きまくりのPaul Frankは、その後、表舞台には出てこなかった。アルバム一枚で消えてしまうには勿体ないバンドが、ここにもいたのだ。個人プレイで突っ走るよりも三人が一体となって熱く燃え上がるRockに心が震えるのである。

 

 『Head Over Heels』はHead Over HeelsCapitolから71年にリリースしたデビュー・アルバムにして唯一の作品。

アルバム1発目は荒々しいギターのRiffで始まると、ベースがウネりまくり、鼻がつまったような独特のハイトーンのVocalもSoulfulに吼えまくる激カッコイイ“Road Runner”。ドラムスのタカシコ暴れて、Slideも豪快に

抒情的なArpeggioで始まり盛り上がる“Right Away”。これでもかの泣きのギターChorusもイイ感じ。

Heavyな爆音のギターRiiffが炸裂するHard Boogie仕立てのBlues StandardのCoverRed Rooster”。ギター・ソロのバックでもベースが存在感出しまくりなのが微笑ましい。後半はPercussionも入って疾走感たっぷりの盛り上がり大会。

アメリカンな始まり方から徐々に盛り上がっていく男泣きのBalladChildren Of The Mist”。

Question”もHardに攻めまくる男汁溢れるナンバー。Paul FrankはハイトーンではあるがヒステリックにShoutしないところが良い。

イントロのSolidなギターRiffからBluesyなShuffleに展開する“Tired And Blue/Land, Land”。のたうち回るベースに野郎のがなり声のChorus、豪快なSlideときて、Medleyで哀感漂うBalladになだれ込む。

In My Woman”もSlideが飛び出し、快調にぶっ飛ばすご機嫌なHard Rock。

アルバム最後をシメるのは厳かに始まりラスト・ナンバーに相応しい盛り上がりをみせる7分越えの“Circles”。

(Hit-C Fiore)

 


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  大谷翔平選手、ホーム初打席でMLB初ホームランおめでとうございます!夢を実現する男。漫画の主人公のように劇的でスーパーな二刀流が海を越えて本格的に始まりましたな。こりゃ、すっかり朝5時起きの生活が続きそうである。そして、朝9時まで営業してる近所の飲み屋さんに行くのが習慣になりそうである。家にテレビがないもんだから、こればかりは仕方ない。いい年こいたオッサン連中が集まって「翔平いけえええ!」なんつって野太い声で声援飛ばしているわけである。

 

 このジャケットでは誤解を受けてしまうだろうが、コレは中々の力作である。Italyの大好きなBella Band絡みで辿り着いた一枚。Campo Di MarteFirenzeで結成されたJazz Rock Bandである。全ての楽曲を手掛けギターMellotronを演奏しVocalも担当するEnrico Rosaを中心にドラムスFluteを担当し、後にBella Bandに加入するMauro Sartiや後にSensations' Fixに加入するイタリア系米国人のベース奏者Paul RichardRichard Ursillo)、Frrench Horn、Flute、Piano、Organを演奏するAlfredo Barducci、もう一人のドラマーCarlo Felice Marcovecchioの5人組である。FluteFrench Hornなど管楽器を導入し2人の強力なドラマーを擁し起伏に富んだというより、抒情と邪悪動と静を行き来し目まぐるしく展開する独自のサウンドは個性的なバンドが目白押しのこの時代のItalyにあっても中々得難い魅力を放っている。例によってアルバム1枚を残して消滅してしまった実力のあるバンドである。前述のように、メンバーの何人かはその後、Bella BandSensations' Fixにい加入し名盤を残すことになる。 LyricalでMelancholicな響きにウットリしていると突如DarkでHeavyなギターに弾きr飛ばされ、再びFluteやFrench Hornとアコギの典雅なEnsembleによる桃源郷で転寝し、疾走する切れ味鋭いリズム隊にたたき起こされる、何ともせわしなくもItalyらしい美意識が感じられる Campo Di Marteの残した唯一のアルバムとなる本作は捨てがたい魅力に満ちたお気に入りの音盤である。

 

 『Campo Di Marte』はCampo Di Marte73年にリリースした唯一のアルバム。

アルバム1曲目は小気味良いギターのRiffで始まる“Primo Tempo”。タイトなリズム隊にのってギターが熱く燃えのたうちまわる儚げに歌うVocalが登場。Sharpなキメの後にアコギFluteによる夢想的な展開が始まる。後半は再びギターが激しく燃え上がりAbstractなキメの応酬で終わったかにみせ最後にPastralな管楽器のEnsembleが微かに入るところがニクい。

Lyricalなアコギの爪弾きで始まる“Secondo Tempo”。Fluteが夢見心地に響くとClassicalなFrench Hornが牧歌的な風景を描き出す。この心地良いEnsembleをぶち壊すかのようなHeavyなギターで幕を閉じる。

繊細なArpeggioで始まる“Terzo Tempo”はHardでEdgeが立ったギターが飛び出し、世界を一変させるとピアノ哀感に満ちた調べを奏で、悲しみを湛えたVocalが登場する。泣きのギターがVocalに絡み、ピアノのコード弾きを合図にJazz Rockな展開、そしてFluteソロが飛び出し、お約束の泣きのギター・ソロが再び炸裂する。再びJazz Rockな展開に戻り最後はMellotronをバックにギターが大泣き。

Church Organが鳴り響きリズム隊が疾走する“Quarto Tempo”。DramaticなOrganソロから不穏な展開になり、前曲のJazz RockとギターのArpeggioが再び登場。

Quinto Tempo”も美しいギターのArpeggioで始まり、多幸感に満ちたFluteとChorusが素晴らしい極楽気分、ArpeggioとHammondをバックにFluteやMellotronが次から次に登場し、Percussionが鳴り響くとご機嫌なWaltzにウットリさせられ最後はChorus隊の圧巻のScatで幕を閉じる。

Sesto Tempo ”はスリリングなOrgan Rock風に始まり、ギターが哀愁のRiffを奏でるとFrench HornFluteが呼応する。再びDarkなOrgan Rock調に戻りキメの後にGentleなVocalと抒情的なFluteが挟まれる。アルバム最後をシメる“Settimo Tempo”はFluteが幻想的な風景を描くとHardなギターのRiffが始まり、例によって目まぐるしく展開するJazz Rockが始まる。

(Hit-C Fiore)

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