BLACK CHERRY

JAZZ, BRAZIL, SOUL MUSIC



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 自分の偏屈な価値観を人に押し付けるなと言いたい。直接的な政治批判や権力や為政者批判をした歌をやたら否定する間抜けな権力すり寄り系なんちゃってライターがいるが、それこそ表現の自由への愚劣な干渉である。直接的なメッセージを歌った楽曲暗喩的に歌った楽曲どちらにも優れた作品は沢山ありどちらか一方が優れていて、一方がダメだと決めつけるのは余りにも偏屈であり単なる自分の好き嫌いの押し売り表現の自由への露骨な冒涜である。また、そういったSeriousな歌詞の曲だけではなく、日常の他愛のないことや何気ない心情を綴った歌詞の曲でも素晴らしいものがある。要は、歌詞については人それぞれ自由な解釈もあって良いし、何がダメで何が良いなどと決めつけて排除するのは、北の刈り上げ君の国のような言論統制のような愚かさであるのだ。支持率アップの為に株に国民の年金を注ぎ込み放題で莫大な損失を出し年金を崩壊させている売国奴を糾弾する歌があってもいいだろう。大好きなFrank Zappaの辛辣なブッシュやニクソン、共和党、宗教団体批判の歌は最高に素晴らしいし、Zappaの書く男女の秘め事にまつわる馬鹿々々しい歌も大好きである。

 Mississippi生まれのDavid "Honeyboy" Edwardsは、あのRobert Johnsonとも演奏していたし、14歳で家を出てBig Joe Williamsとも一緒に演奏旅行をしていたという強者だ。30年代に活動を開始し、2011年96歳で大往生するまで80年以上現役Bluesmanとして人生を送った。長生きする秘訣は若い女性とヤクだなんつってる豪傑なお方ではあるが、ぶっきらぼう自由奔放な歌とギターには所々で繊細で枯れた味わいもあって大好きだ。Delta BluesなDeepさとTexas風の味わいも感じさせてくれる奥深いBlues。いかつい顔に似合わず小洒落た感覚も持ち合わせているところもニクイ。Muddy Watersの“ Rollin' Stone”の元歌として知られるRobert Petway初演の“Catfish Blues”、この曲もHoneyboyの手にかかるとド渋な枯れた味わいのDelta Bluesとして突き刺さってくる。Rory GallagherもHeavy Blues仕様で歌ったナンバーで大好きな曲だが、こういう情念の塊のようなBluesを飄々とやってしまうところにHoneboyの魅力を感じる。Alan Romaxによって42年Library of Congress(国会図書館)用に初レコーディングするも51年まで商業的な録音を行わず、78年の『I've Been Around』が初のFull-Lengthでのアルバムとなる。 本作は弾き語りでHoenyboyのVocalと指でSnappingするRiffが冴えるギターの魅力を思う存分味わえる。 Mississippi DeltaでCharley PattonTommy JohnsonJohnny Shinesらと演奏してきたのは伊達ではない。“Drop Down Mama”1曲だけの人ではないのだ。

 『Mississippi Delta Bluesman』はDavid "Honeyboy" Edwards79年Folkways Recordsからリリースしたアルバム。
Big Fat Mama”はFingerpickingも歌も無骨ながらも時折みせる意外に繊細で渋い味わいに一発で持っていかれる。
20年代から伝わるDelta Blues上述の“Catfish Blues”。
Robert Johnsonで知られるBlues StandardのMedley“Sweet Home Chicago / Dust My Broom”では我が道を行く俺流の弾き語るBluesが楽しめる。
鄙びたHarmonicaが味わい深い自作の“Blues Worry Me All The Time”。
高音で切なくShoutするHoneyboyがイイ感じのHowlin' Wolfの“Ride With Me Tonight”。
ゆったりまったりHoneyboyの歌いっぷりとギターが滋味あふれるBluesNext Time You See Me”。Junior Parkerが軽妙洒脱に歌ったこの曲を、Honeyboyらしい魅力に満ちたナンバーに仕上げている。
LooseなVocalとギターがたまらなく魅力的なCharley PattonDelta BluesPony Blues”。
イントロのカッティングがド渋で痺れるMagic Samの“Things Gonna Be Allright”。
ノリノリのI Feel So Good Today”はロッケンロールな味わいも良し。
Bobby "Blue" Blandの名唱で知られるTexas ShuffleFurther On Up The Road”もイイ感じ。
You're The One For Me”はイントロのギターから惹きこまれるLazyなBlues
Memphis Minnieの“Bumble Bee”も枯れたHuskyなHoneyboyのVocalとギターの味わいが格別である。
Catfish Blues/David "Honeyboy" Edwards

(Hit-C Fiore)
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 またまた権力にすり寄るナンチャッテ音楽ライターが噴飯モノの発言を連発している。度重なる飛ばし・誤報・やらかしで失笑を買い、もはや御用新聞としてお笑いネタになっている産経新聞並みのデマを平気で飛ばしているこのオッサン、困ったものである。どうやらオッサンたちは虚言癖のアメポチを批判するSEALDsが憎くて憎くてたまらないらしい(笑)挙句の果てに、この権力すり寄りライターさん、選挙に行って投票するなというカルト宗教組織票を持つ連中に利する毎度お得意の発言までして献身的にサポートする始末。コイツ、本当はZappa聴いてないだろう?とばかりの数々の恥ずかしい発言に呆れてモノもいえまへんな。この辺は別の場でタップリ検証する後のお楽しみということで(笑)リテラの至極まっとうな記事に全くトンチンカンな事をホザイて噛みついている権力すり寄りジジイだが、大体、「音楽に政治を持ち込むな」とホザイテる頭の弱い連中RockやBluesの歴史すら知らないのだろう。モノ作りでない外野が騒ぐ話ではない、余計なお世話だ。それこそ教条主義そのもの表現の自由を押さえつけようとする恥ずべき発言である。ドイツのチョビ髭並みの表現者への冒涜であり頭の悪さが感じ取れる。Pablo PicassoCharles ChaplinPaul HindemithWilhelm FurtwänglerCharles MingusFrank Zappaを例にとるまでもなく、芸術は、その作り手が社会と関わっている以上、政治と無関係ではいられないものなのだ。

  Eddie & The Hot Rodsは基本的にはDr. Feelgood同様、EssexCanvey島出身のPub Rock Bandである。Dr. Feelgoodを結成するLee Brilleauxとバンドを組んでいたギタリストDave HiggsがドラムスのSteve Nicol、SingerのBarrie Mastersとバンドを結成したのがバンドの始まりであった。その後ベースのParul GrayやHarmonica奏者Lew Lewisが加入するも、残念ながらLewisは脱退してしまう。この時代の Hot Rodsの演奏がR&Bっぽくて激カッコイイのである。本作ははあのWill Birchが在籍していたKursaal FlyersのギタリストGraeme Douglasが加入して存在感を放っている。正直Pub Rock叩き上げのバンドがLondon Punkの影響を受けてPunkっぽい佇まいで人気を博したというところである。が、良く言われるようにPub RockとPunkの橋渡しとして彼らやDr. Feelgoodの存在は極めて重要である。こういった出自から演奏もしっかりしているし楽曲も中々粒ぞろいであるEddie & The Hot Rods。Punkの新人バンド的な売られ方には確かに疑問であるが、その勢いのあるエネルギッシュな暴走ぶりは正しくPunkである。77年の夏に全英でヒットした“Do Anything You Wanna Do”の印象が良くも悪くも一人歩きしてしまうが、結構盛り上がってしまう自分がいる。

 『Life On The Line』はEddie & The Hot Rods77年にリリースした2ndアルバム。
アルバム1発目は前述の彼ら最大のヒット曲Do Anything You Wanna Do”。とにかく個人的には気分が上がるナンバーっす。
疾走感に溢れる“Quit This Town”。
British魂に満ちたゴリゴリのRiffが最高な“Telephone Girl”。いかにもPubで演奏していた叩き上げのバンドといった風情が素晴らしい。
性急な16Beatでごり押しする“What's Really Going On”。ベースがガリガリやってるのが良いっすな。短いギター・ソロも素晴らしい。
Ignore Them (Still Life)”もガンガン攻めたてる勢いのあるナンバー。この曲もベースのDrive感やギター・ソロが素晴らしい。
タイトル曲“Life On The Line”はRiffが激カッコイイ。これまたスピード感がたまらないナンバー。
思わずシンガロングしてしまうPopなPunk“(And) Don't Believe Your Eyes
Tempoを落としドッシリしたノリの“We Sing...The Cross”は、このバンドの実力をうかがい知ることができるインスト・ナンバー。Graemeのギターが炸裂する。
アルバム最後をシメるのはガンガンぶっ飛ばすBeginning Of The End”。なんとPunkにあるまじき8分越えのナンバーであるが何気に後半にMellotronが入っているのが英国流儀、これが渋い。
The Beginning Of The End/Eddie & The Hot Rods

(Hit-C Fiore)
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 Santanaの音楽を初めて聴いた時の衝撃は今でも鮮烈に覚えている。あのPercussionの嵐に官能的なギター、遥か昔のAfroな大地に響き渡っていたPrimitiveなLatinのRhythm。これは、やっぱり子供心になんか興奮してしまうものがあったのだ。AfroにRootsがあるLatinのRhythmというのは、どうしてこれほどまでに下半身にクるのであろうか。もう自然に腰が動いてしまうというか、ジッとしていられない衝動にかられてしまうのだ。そういったRhythmに泣きのギターという黄金の組み合わせのLatin Rockは、おそらく世界各国で無数に生まれたことであろう。本日ご紹介する音盤はUruguayMario GarciaというMusicianの作品で、これが何とも心惹かれる猥雑なLatin Rockに仕上がっているのだ。南米らしくリズム隊は、それなりに強力なのであるが、ゴチャゴチャした整理しきれていないというか、ギターの重ね方も含めて、何とも雑然としたラフな感じが、PrimitivePsychedelicな匂いを漂わせている。自分はある種、イタリアのOsannaに共通する官能的で野性的で歪んだ魅力を感じてしまった。このMario Garciaなる人物については詳しいことは何もわからない。ただ、Garciaが創ったこのアルバムはなぜかクセになる魅力を持っている。Percussionの嵐Fuzz Guitarが絡み、Scatが炸裂する奇妙な魅力を持ったこの音盤は、相当なレア盤で、オリジナルはわずか数百枚のプレスだったとか。それが再発されて、ようやく手に入れやすくなったのは本当にめでたいことであった。

 『Sr. Cisne』はMario Garciaが82年にリリースしたアルバム。
アルバム1発目“Agraça”。せわしないドラムスにPercussionの連打に続いてOrgan、唸りを上げるギター、雄たけびといきなり濃厚な出だしに持っていかれる。途中でアコギScatも飛び出し、ねちっこいギター・ソロと1曲目からお腹いっぱいっす。
続くHardでFunkyなインスト・ナンバーQuando Cair O Super Heroi”もイントロがカッコイイっす。重たいベースに未整理にダビングされたギター、Percussionのガチャガチャした感じが猥雑さを増して素晴らしい。
イナタいドラムスのブレイクに続いて躍動感に満ちたFunky Rockへと展開する“Mergulho No Ar”。南米らしいMellowな歌メロ暑苦しく重ねられたギターとドタバタしたドラムスに痺れる。
スリリングなイントロから哀愁のLatin Rockに展開する“Por Do Sol Em Montevideo”。ギターも泣きまくりですわ。扇情的なPercussionソロも中々下半身にキますな。
タイトル曲“Sr. Cisne”。FunkyなギターのカッティングからPercussionが鳴り響くと、これまた最高に心地良いハチロクFunky Latin Rock。ヤクザなTenor Saxも響き渡り、不穏に蠢く怪しいベース切れ味鋭いFillをキメまくるドラムスも最高。後半にリズムを落としてもドラムスやSlapベースが下半身直撃の技を次々に繰り出してくるのが素晴らしい。エンディングのScatとのキメの合わせ技に言葉も出ない。
Era De Oro”は疾走感に満ちたLatin Rock。緩急自在のリズム隊をバックにギターはこれでもかと泣きまくり
最後をシメるのはScatが幻想的に響くPsychedelicなイントロが印象的な“Pés De Lotus”。これまた途中から泣きのLatin Fusion風な展開になってしまうのはご愛嬌。
(Hit-C Fiore)
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 Cedar Waltonは本当に魅力的なピアニストである。特に個人的に大好きなSam JonesのベースにBilly Higginsのドラムスと組んだ演奏はTrioであれ、Quartetであれ格別だ。70年代にこの3人が絡んだアルバムは、3者それぞれのリーダー作からEastern RebellionThe Pentagonのアルバムまで実に素晴らしい。East Windからリリースされた74年の日本でのLive盤『Pitt In』とSteepleChaseからリリースされたCedar Walton Quartetの『First Set』と『Second Set』を聴くと、70年代のJazzが本場の米国ではなく日本や北欧の地で、これほど知的でElegantにHard Bop魂を発揮してくれた彼らに拍手を送りたくなる。ところで、そんなHard Bop一直線を突き進む好作品を連発していた70年代の硬派なCedar Waltonでさえも、エレピを弾きFunkyな作品をリリースしていたことがあったのだ。WaltonはPrestigeでの68年作『The Electric Boogaloo Song』や69年作『Soul Cycle』で既にエレピを弾いているのだが、74年作の本作では電化Jazz路線の布陣に驚かされる。川崎 燎のエレキにGordon Edwardsのベース、そしてドラムスにはSteve Gadd、1曲のみだが女性Vocalが参加している曲もあるのだ。コアなJazzファンが嫌うエレピに女性Vocal,しかもPercussion入り。だからといって、この作品がダメかというと、そんなことはなくてWaltonらしい知性を感じさせるJazz-Funkアルバムに仕上がっているところは流石だ。

 『Mobius』はCedar Walton75年にリリースしたアルバム。、Frank FosterのSaxにWayne AndreのTrombone、Roy BurrowesのTrumpetをフロントに立て、WaltonはFunkyにエレピを弾きまくっている。
アルバム1発目はJohn Coltraneの“Blue Trane”。これを川崎 燎のエレキを全面的にFeatureしたShuffleからJazz-Funkに展開し、最後はまたShuffleに戻る。川崎の弾き倒しのギター・ソロや鳴り響くPercussion、Frank FosterのSaxソロやが熱い。WaltonのCoolなエレピ・ソロも良し。
陽気なLatin仕立てで始まる“Soho”。ここではアコピとエレピを使い分けているのが興味深い。途中から重たいFunkに展開するところも面白い。最後はアコピ・ソロでシメる。
Thelonious Monkの“Off Minor”もFunk仕立てで、Gordon Edwardsの重心の低いベースにWaltonの揺らめくエレピもFunkyに歌っていて最高。
Arp Synthesizerも登場するMellowな“The Maestro”。Adrienne AlbertLani Grovesの歌声がFaetureされる。
最後をシメるのは、これまた激カッコイイJazz-FunkRoad Island Red”。
(Hit-C Fiore)
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 大好きなギタリスト/SongwriterのHenry McCulloughが人生の幕を閉じた。Northern Irelandで生まれたMcCulloughが憧れた米国南部音楽を、彼らしい実に味わい深い作品に仕上げた名作の数々を聴きなおしている。McCulloughのギタープレイ、Vocal、そしてSongwritingは、自分のツボにハマりまくりなのであった。特にThe Grease Bandの2枚のアルバムと75年にリリースされた1stソロアルバム『Mind Your Own Business!』は何度繰り返し聴いたことか。一般的にはMcCulloughといえばPaul McCartney and Wingsに加入していた時に残した“My Love”でのギター・ソロであろう。この名演は、曲の好き嫌いは別にして素晴らしい歌心に満ちたものだ。さて、Grease BandはJoe Cockerのバックバンドを母体として60年代に結成されている。69年8月のWoodstock Festivalで注目を集めた彼らだったが、Joe Cockerと袂を分かつこととなった。Henry McCullough以外のメンバーはWynder K. FrogJuicy LucyにいたギターとVocalのNeil Hubbard、ベースのAlan SpennerとドラムスのBruce RowlandもWynder K. Frogの『Out Of The Frying Pan』に参加していた腕達者。米国南部ドップリな中に漂う英国の香りが素晴らしい。テクニック至上主義ではない味わい深いプレイとVocalで魅了する彼らは、たった2枚の公式アルバムしか残さなかったが、自分にとっては何回聴いても飽きのこないスルメ味の作品なのである。

 『Grease Band』はGrease Band71年にリリースした1stアルバム。鍵盤奏者のChris Staintonは、このバンドのオリジナル・メンバーだが本作ではProduceを担当し、次作から演奏に参加している。
アルバム1曲目はヨレヨレのラフなイントロから“My Baby Left Me”。McCulloughの絶妙のタイム感を持ったギターPhil 'Harmonious' Plonkのピアノが濃厚なSwamp臭をまき散らす。
Mistake No Doubt”は彼ららしいTraditionalな香り粘り気のあるリズム隊が最高に心地良いCombinationを生み出している。
Let It Be Gone”もMcCulloughのギターとVocalがのたうち回る
ご機嫌なギターのRiffで始まる“Willie And The Pig”。重心の低いFunkyなリズム隊をバックにしたMcCulloughとHubbardのギターの絡みがたまらんっす。
重く引き摺るLazyなサウンドが最高な“Laughed At The Judge”。
アルバムで一番好きなSwampどっぷりの“All I Wanna Do”。バックで鳴り響くギターのRiffは、これぞ繰り返しの美学
To The Lord”はアコギがジャンジャカ歌いまくるエレキが絡むイントロから泣きそうになる名曲中の名曲。
ギタリストJesse Ed Davis猥雑でWildなノリを体現した、その名も“Jesse James”。
Spenner作のこれまた味わい深いBalladDown Home Momma”。決して上手いVocalとは言えないが溢れだすSoulfulな心意気にグッとくる。タメのきいたノリも最高。
最後をシメるのはMcCullough作の“The Visitor”。Ronnie Laneにも通ずる田舎風味イナタくも温かい雰囲気が漂う。正にBritish Swampな味わい。
Let It Be Gone/Grease Band

ありがとうHenry McCullough、どうぞ、安らかに。
(Hit-C Fiore)
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 Rushが好きだと言うと、物凄く意外だという顔をされるのだが、好きなのであるCanadaの3人組Rush。音数は多いわ、甲高いVocalはShoutしまくり、時代を感じさせるSynthesizerやElecric Drumsが鳴り響き、3人なのに分厚い音といった自分の好みからかけ離れた要素満載なのに、このアルバムは結構聴きたくなるし、実際良く聴いてきたのだ。Kurt Rosenwinkelが影響を受けたギタリストとしてRushAlex Lifesonを挙げて賞賛していた。だからというわけでもないが、何年か前からRushのアルバムを聴いていて自分なりに気付いたことがある。自分が好きなRiffが主体となっている曲で特に顕著なのだが、硬質で乾いた爽快感が自分のツボで、泣きに逃げずにガンガンRiffで押しまくるのが気持ち良いのだ。湿った泣きがないから、多分日本では海外ほどの人気を博していないかもしれない。ベースとVocal担当のGeddy Lee、歌詞もてがけるドラムスのNeil Peartに比べればAlexはそれほど目立つ存在ではないかもしれない。しかし、GeddyとNeilの変幻自在、縦横無尽に攻めまくりながら、実は綿密に構築されたRhythmにのって、Wildで直球勝負的切れ味鋭いコードをザクザク切り刻むAlexのギターが好きなのだ。確かに本作あたりから前作でみられたPoliceAndy SummersU2Edgeに影響を受けた空間系のギター奏法が前面に出てくるし、元々Arpeggioについても独自の個性が光る人ではあるが、コード主体のRiffが自分は好きなのだ。Geddyのゴリゴリしたベースも良い。本作からこれまでのRickenbacker主体からSteinbergerへ移行(次作ではWalのFretlessも使用)していくことになるが、例えば“The Body Electric”のイントロのベースや“Red Lenses”のエンディングのベースを聴いて欲しい。

 『Grace Under Pressure』はRush84年にリリースしたアルバム。ProduceはRush自身と、デビュー・アルバム以来のTerry Brownに代わってPeter Henderson。前作から目立ったSynthesizerをさらに大胆に導入し、歌詞も近未来をThemeにしたもの。本作ではSequencerSimmonsの使用もあって、ある種時代を感じさせるが、そこが面白いところでもある。
アルバム1曲目はいきなりPolice風の“Distant Early Warning”。そして時代を感じさせるSynthesizerが派手に登場し、Effectかけまくったギターも80年代そのもの。それでも気持ち良いものは気持ち良い。後半のRiffに合わせて3人がキメまくるところがカッコイイんですわ、これが。
Afterimage”は疾走感に満ちているSynthe Bassが導入されていたりReggaeのRhythmが出てきたりするところが面白い。
Red Sector A”もSynthe Bassが印象的。イントロのRiffがカッコイイ。この時期のAlexはAndy SummersやEdgeに確かに影響は受けているが、ザクザクとWildにコードを切り刻むところが気持ち良い。
いかにもなArpeggioで始まる“The Enemy Within”はSka風のBeatがダサカッコイイ勢いのあるナンバー。
CoolなGeddyのVocalが印象的な“The Body Electric”。Catchyなサビ、短いけれどカッコイイAlexのギター・ソロ、これは名曲である。
Alexの5拍子Arpeggioで始まるイントロから惹きこまれる“Kid Gloves”。
Slapも飛び出す“Red Lenses”は不思議な魅力を持ったナンバー。Geddyのベースがカッコイイ。それにしてもSyntheが分厚い
アルバム最後を飾るのは“Between The Wheels”。裏拍から始まる不穏なSynthesizerのRiffが暗示的。NeilのDriveするドラミングが最後のこの曲にも躍動感を与えている。
Red Lenses/Rush

(Hit-C Fiore)
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 この小舟にのった爽やかな笑顔を見せた人々が印象的なジャケット。Tamba TrioのBebeto CastilhoやHélcio Milito、Luiz EçaRoberto Menescal、そしてLuis Carlos Vinhasだろうか。そして彼らを従えた女王様のような貫録でジャケットの中心に写っている紅一点、Maysaこと
Maysa Figueira Monjardim。恋と酒に溺れた破天荒とも自由奔放とも言われる人生を送った魔性の女性官能的と言われるMaysaのドスのきいた歌声の魅力は大人になるまでわからなかった。何となく楽し気なジャケットだけど、ヨットといえば『Plein Soleil(太陽がいっぱい)』のイメージからか、なぜか、その陽気で開放的な世界から不穏で悲し気な雰囲気を感じ取ってしまう自分である。だから、このジャケットは自分にとって複雑な気分にさせてくれる何とも罪作りなものなのだ。それは、交通事故によってわずか40歳で生涯を閉じたMaysaを知っているからかもしれない。だからこそ、儚い、束の間の幸せというか、短い花の命を慈しむように、このアルバムを聴いていきたいのだ。Maysaの歌声はHuskyで、その歌い方は確かに男性にとって非常に魅力的な悩殺成分を含んだものだ。それと同時に翳りを含んだというか、どこかモノ悲しさを感じさせる歌声が、心に強く印象に残る。強気を装っているのにどこか寂しさや弱さを感じさせる、その歌声に心を撃ち抜かれそうになる。それは甘美だけど非常に危険な香りなのだ。

 『Barquinho』はMaysa71年にリリースしたアルバム。
アルバム1曲目はRoberto MenescalRonaldo Boscoliによるタイトル曲“Barquinho”。正にBossa Novaを代表する名曲。Maysaの憂いを帯びたVocalに惹きこまれてしまう。
Carlos Lyra作の名曲中の名曲“Você E Eu”。この威力的な旋律をMaysaの官能的なVocalで歌われると悩殺ものである。
再びMenescalとBoscoliコンビの“Dois Meninos”。情感のこもった語りかけるようなMaysa姐さんのBalladにドキドキ。
Rio de Janeiro出身の作曲家でBossa Nova創生期から活動していたChico Feitosa作の“Recado À Solidão”。小気味良いリズムにのってMaysaが気持ち良さそうに歌っている。
これまたMaysaの色っぽいVocalに完全KOされてしまう“Depois Do Amor”。
作曲家Paulo Soledadeの作でElizeth Cardosoの名唱で知られる“Só Você (Mais Nada)”はベースに導かれてMaysaのVocalが始まるところが鳥肌モノ。
Luiz EçaとBoscoli作“Maysa”はスケールの大きい哀感に満ちたBallad
三度MenescalとBoscoliコンビの“Errinho À Toa”。軽快なリズムに囁くようなMaysaのVocalがイイ感じ。
続いても同コンビの“Lágrima Primeira”。これは濃厚なBallad
躍動感に満ちたアレンジが最高の“Eu E O Meu Coração”は大好きなナンバー。
Tom Jobimの“Cala Meu Amor”を切なく歌い上げるとこるはMaysaの真骨頂
最後をシメるのはEleantなStringsに彩られたLuiz EçaとBoscoli作の“Melancolia”。抑えたMaysaの淡々としたVocalが何とも色っぽい。

Barquinho/Maysa

(Hit-C Fiore)
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Give It a Whirl/Split Enz

 New ZealandのバンドSplit Enzは、リーダーであるTim Finnの弟Neil Finnが加入後のアルバムしか聴いたことがなかった。ところが、ひょんなことから初期の作品を聴いてみたら、これが面白かった。脱退してしまうギタリストPhil Juddの個性が中々強烈だ。勿論、後にバンドの看板になり、解散後はCrowded Houseを率いて成功に導くNel Finnの才能は素晴らしいのだが、Phil JuddのEccentricな持ち味も捨てがたい。そうはいっても、個人的には、The Beatles直系の美しいメロディーが根音にありながら、おそらくPunkを通過してきたであろうNeil FinnのSongwritingには大いに共感してしまう部分が多いのだ。兄のTimが仕切っていたSplit Enzの屈折したPopな作風が、PunkNew Waveの影響を受けてSolidに変化していく頃、Phil Juddに代わってNeilはバンドに参加する。NeilがEnzに参加したのは77年の『Dizrythmia』からだが、79年の『Frenzy』で共作ではあるが、初めてNeilのEnzでのSongwritingが公に発表される(その間、お蔵入りになって後に『Rootin Tootin Luton Tapes』としてリリースされる録音でNeilは何曲か作曲しているが)。

Frenzy/Split Enz

 “Give It A Whirl”はSplit Enzが79年にリリースしたアルバム『Frenzy』に収録されている。TimとNeilのFinn兄弟の共作で、NeilがLead Vocalを担当している。NeilがEnzのVocalを担当して初めて世に出された記念すべきナンバーだ。
(Hit-C Fiore)
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 R.E.O. SpeedwagonのギタリストだったGary Richrathが昨年9月に亡くなったことを知った時はショックであった。初めて買ったR.E.O. Speedwagonのレコードは2枚組のLive盤『You Get What You Play For』であった。如何にも中西部の気のいい田舎のお兄さん達が外連味なく演奏する陽気で活きの良いアメリカのロック・バンド風のジャケットに惹かれて買ったのだが、直球でグイグイ押しまくる爽快な演奏が実に気持ち良くてすぐに気に入ったのだった。中でもGibson Les PaulをAmp直結で弾きまくるGary Richrathのギターはお気に入りであった。R.E.O. Speedwagon全盛期の2枚看板はVocal担当のKevin CroninとギターのGaryであったが、自分にとってR.E.O.といえばGaryのギターであったのだ。特にGaryが時折Wah Pedalを踏み込み、Les Paul独特の芯のあるギターのサウンドをギュンギュン鳴らすのに魅了された。Thin LizzyBrian Robertsonといい、この手の音が大好きなのだ。Live盤の“Gary's Guitar Solo”や『R.E.O.』収録の“Flying Turkey Trot”といったインスト・ナンバーでタップリ味わえるGaryのギターも良いが、歌モノのバックで多彩なバッキングをするところも素晴らしい。SongwriterとしてのGaryも中々で、一時脱退していたCroninの復帰作『R.E.O.』や彼らの初のTop40入りしたAlbum『You Can Tune a Piano, but You Can't Tuna Fish』や『Nine Lives』、大ヒットした『Hi Infidelity』でもCroninに負けじと楽曲を半数近く提供している(共作もあり)。

 『R.E.O./T.W.O.』はREO Speedwagon72年にリリースした2ndアルバム。本作は鍵盤奏者のNeal Doughty、ドラムスのAlan Gratzerらのオリジナルメンバーと、デビュー・アルバムから参加したGary、新たに参加したCroninがガッツリ組み合ったアルバム。Garyはアルバム半数の楽曲を書いている。
アルバム1発目は新加入したCronin作の“Let Me Ride”。Riffが気持ち良いPopなRock。DriveするGregg PhilbinのベースとHammonソロが良い。
Gary作の“How The Story Goes”もHardなRiffゴリゴリしたベースが良い。
Chuck Berryの“Little Queenie”。ゲストのBoots RandolphのSax、Doughtyの弾けたRock 'n' Roll Pianoが最高。
Cronin作の“Being Kind (Can Hurt Someone Sometimes)”は抑えたCroninのVocalと珍しいアナログ・シンセが中々イイ感じ。
B面1曲目はノリノリのCronin作“Music Man”。Driveするリズム隊が最高。
Gary作のFunkyなRock 'n' RollLike You Do”。唸りを上げるGaryのギター、DoughtyのHammondが気持ち良い。静かになってアコギが入るところもイイ感じ。
Hammondソロがご機嫌なRock 'n' Roll“Flash Tan Queen”。
アルバム最後をシメるのはGary作のこれぞ初期R.E.O.といった“Golden Country”。ゴリゴリのギターのRiffBluesyなHammondDrive感満点のリズム隊イナタいけれどなんとも言えない爽快感、ご機嫌ですな。
Like You Do/REO Speedwagon

(Hit-C Fiore)
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 先日、記事をUpした「All Smiles/Kenny Clarke Francy Boland Big Band 」は、どうやらジャケットが検閲に引っかかったようで何回やってもBlogにUpできなかった。女性の裸はNGなんだろうか?中々魅力的なジャケットだったのに残念。そして今回のも中々悩ましいジャケ買い。エッチな映画のサントラ盤みたいな感じが素晴らしい。Roma生まれのSinger-Songwriter/ComposerMario Panseri。イタリアのCantautoreの世界は深いけれど、自分のような門外漢は、ジャケットを頼りに選んでしまったりするのである。昨年の6月に惜しくも亡くなられた女優Laura Antonelli主演の、年上のお姉さまに手ほどきをを受ける、男の子なら誰しも一度は夢見る展開の映画『Malizia青い体験)』風のジャケットに思わず手が伸びたのである。本作はMarioがAlberto Moravia著の小説『Agostino』をMotifに、自ら鍵盤を弾き、Arrangementsまで手がけた作品。アコギや生ピアノ、管弦楽器などAcoustic楽器を上手く使ったイタリアらしいSymphonicな演奏は中々のもので、Mario自身の歌はチョイ頼りなげな感じだが、そこがこのアルバムのConceptとも相まって味わい深いものにしている。70年代のイタリアからは実に魅力的な作品が次々と生まれていったが、Total性を持ったCantautoreモノとしては非常に独特の世界を持った作品として本作もお気に入りの一枚である。

 『Adolescenza』はMario Panseri73年にリリースしたアルバム。
アルバム1曲目はイントロのピアノと管楽器の繊細なEnsembleが期待を持たせる“In Questa Tua Stagione”。自信なさそうな感じで、低血圧なのかと思うような気怠げな歌唱のMario Panseriが良い。バックの演奏もStringsがじわじわと盛り上げていく。
哀愁のアコギのArpeggioで始まる“La Tua Casa”。Fluteがイイ感じ。途中からエレキギターが入って熱血Rockなノリになったりするが、再び元に戻ってしまうのが面白い。
E Non Sai...”は流麗なStringsをバックに歌い上げるナンバー。
カッティング・ギター高らかに鳴らされるBrass隊とStringsが映画音楽風の“Al Mare”。血気盛んな演奏が続くと思いきや、いきなりピアノをバックに静的な展開で終了する。ここでもFluteがイイ味出している。
アコギの爪弾きで始まる“Vicino Alla Mamma-Delusione”。女性ChorusStringsが何とも甘やかな世界を描き出している。と、思ったらまたまた展開が変わってしまう。
アコギの弾き語り“Il Primo Amico-Volto Di Donna”。弱弱しい感じがするが、Marioの歌唱は、こういった繊細な曲調に合っている。
オルゴールの音が印象的な“La Tua Confusione”。
寂しそうなイントロが最高の“Quegli Occhi Spalancati”。70年代らしいStrings Ensembleの響きや泣きのエレピも最高。
アルバム最後を飾るのはJazzyな演奏が滅茶苦茶カッコイイ“Non Sei Più Quel Bambino”。
(Hit-C Fiore)
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