Samba Triste/Baden Powell | BLACK CHERRY

BLACK CHERRY

JAZZ, BRAZIL, SOUL MUSIC

Samba Triste/Baden Powell(Saärbrucken 1970)

 Baden Powellが20歳前にして、これほど深みのある素晴らしい曲を作曲していたというのは本当なのだろうか?それにしても、どうしてそんなに若い年齢でこんな大人びた曲が書けるのだろう。超絶技巧のギターはともかく作曲家としても人並みはずれているのは確かだ。これが本当の天才なのだろう。SambaBossa Novaは勿論、Afro-Bahian Ritual MusicなどBrazilの伝統音楽やJazzやBachなどBaroque Musicをも取り入れた、そのギター・スタイルは他の 追随を許さない孤高の世界を築き上げた。60年代の作品も大好きだが、欧州に活動拠点を移した後の70年代の作品も独特の空気感と香りを持っていて気に入っている。この映像もベースのErnesto Ribeiro-GoncalvesとドラムスのHelio SchiavoにPercussionのAlfredo BessaとのQuartet編成で熱演を繰り広げている。同じ年、来日しているのだが、リアルタイムで観れた人が本当にウラヤマシイ。70年代のPowellでいえば、70年の初来日公演を収録した『Live In Japzn』やParisのOlympia Theatreでの74年のLive盤『Baden Powell a Paris』、ドイツでの『The Frankfurt Opera Concert 1975』でも、この曲を演奏している。
Baden Powell A Vontade/Baden Powell
$BLACK CHERRY
Samba Triste”は63年Elencoからリリースされた『Baden Powell A Vontade』に収録されている。
ジャケットも最高だけど、勿論中身も本当に素晴らしい。
(Hit-C Fiore)