所用があって義母とメールをしたのですが。
ずいぶん年取ったんだな・・・
文面だけで、伝わってくるものがありました。
同時に、自分の義母に対する思いが
自然と変わってきたことも。
年齢的には私の両親より一つ上の世代になりますが、
非常に若々しく華やかな義母です。
多少はブログに書いたこともありますが、
実の母ではないため、これまでの葛藤は
あまり伝えてきませんでした。
（プライベートの範囲ではかなりぶちまけてきましたが）
ウチの母とすごく似ているところもあり、
全く真逆のところもあり。
どっちにしても、私が楽に関われるタイプでは
ありません。
そして、私がもっとも苦手としている
資質を持つので、家族でなければ
とっくに関わっていなかったと思うのです。
それでも縁あって（半強制的にでも）
関わらなければならないということは、
やっぱり私の学びの相手なの？
本当は、ムリ。
別に不幸を願うわけじゃないから、せめて
関わらない状態で幸せに生きていてくれれば・・・。
とはいえ、結婚している以上
逃げるわけにもいかず。
義母に関する悩みに
結構な時間を費やしてきたと思います。
でも、客観的に見つめてみると・・・
私は彼女から沢山の必要なことを教えられました。
自分が当然だと思っていたことが
当然じゃない人がいる。
自分が美徳だと思っていたことを
迷惑だと感じる人がいる。
自分の意見を言わないほうが円滑になると
思っていたことが、
かえってイライラさせることがある。
自分は「まあいっか」と思っていたことが
人を不快にさせることもある。
これらを知ったことで、固定観念を持たないという
今の仕事のベースができました。
他にも、一般常識、礼儀、家事からメイク、
ファッションに至るまで、とにかく指摘されることは
多くありました。
特に一般常識や礼儀については。
あなたが悪いのではなく、
あなたのお母さんが悪い。
かなり手厳しいものがありました。
価値観・性格・地域・世代など差はあるため、
全部がイエスとは言えないまでも、
「出来てたほうが絶対にイイよな」と素直に思えたことは
沢山あります。
他にも、色々な学びがあることには気づいていました。
自分の鏡だと思う面も。
反面教師として意識した面も。
でも、やっぱり当時は
素直に受け入れることができませんでした。
それは、義母の持つヒステリックな一面が
うちの母とそっくりだったから・・・。
「この人は私を支配する」というインプットは
婚約時代から既にありました。
そして私は、彼女を怒らせないように、
彼女と余計に関わらなくて済むように、
深読みや先読みをしながら付き合う道を選んだのです。
でも、それがかえって円滑な関係を阻害していました。
結局、私が彼女を支配しようとしていたのです。
怒らせないように、余計に関わらないように、
そうなる方向性へ仕向けていこうと。
支配的な言動に敏感だったはずの私が、
同じことをしていた・・・
深読みや先読みをすることで
相手より優位に立っておこうとしていた・・・
そして、私だけの欲求を通そうと。
義母も非常にエンパス能力が強く、
人の心の動きをすぐ察知してしまうのですが。
これでは、私の内なる支配性はバレバレです。
まあ、そんなこんなで
プライベートを知る人たちには大量に愚痴りながら
これまでやってきましたが。
今回、義母がずいぶん年をとったように感じたのは
感情的な側面を一切見せなくなったことです。
私が最も苦手な資質。
感情のコントロールが出来ず、理性を失う状態。
これがなくなったとき、彼女が持つ
真の優しさや奉仕精神を見た気がしました。
「恥ずかしい思いをするのはあなたなのよ」
とよく言われてきましたが。
あれは自己保身のためでなく、
本当に私を案じての言葉だったと思います。
本当に私のためを思って、
嫌われるのも承知で言ってくれていたのだろうと。
私が卑屈に受け止めてきた「東大女子」という部分も、
屈託なく褒めてくれました（感情的になっていないときは）。
とてもすごいことなんだから、もっと自信持ちなさい、と。
中田真央ちゃん（→今日デートします）が
同じことを言ってくれて、いつも励まされてきたけれど。
義母も身近で励ましてきてくれたのだろうと。
私の成長を願って。
私が成長したというよりも、
私自身も年を取ったことのほうが大きいかもしれませんが。
ようやく客観的に素直に
受け止めることができつつあります。
心からの孝行は、これからがようやく始まりです。
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