土曜休日に、半ば定期列車とした感もあるホリデー快速富士山ですが、2017年までの主な充当車両はといえばかつて「あずさ」として活躍した189系でした。「あずさ」がE257系に置き換えられた現在でも、特急「あずさ」の臨時便として充当されることが有りました。
この列車は旧「あずさ」塗装となっており、特急シンボルマークが撤去されています。なんだか締まりがないですね(笑) この編成は2018年1月で引退となりました。
ゴミ箱もしっかりスタンバイ。ふたをあけてゴミを放り込むこのタイプ、ここに来て初めて目にしました。
中にはこのように口が改造されたものも存在します。
トイレです。中は昔のまま、和式となっています。普段トイレの中をこの場に載せる事はしていないので文章だけでの説明となりますが、便器の色が水色となっています・・。水に混ぜる薬品の色が青色なのでそれに合わせたといえば「なるほど」とも思いますが、ドアを開けた瞬間水色のソレが目に映るのは中々強烈です・・。
向かい側には洗面台が有ります。水と湯の両方が備わります。カーテンでも仕切れるようにしていますね。
通路に出ると鏡が設置されています。
それでは車内です。グレードアップあずさ導入に合わせて、座席の交換などを行った車両ですね。
デッキ仕切りです。仕切り扉は手動式となっています。
天井です。分散冷房搭載車は、小さな吹き出し口が等間隔に並んでいます。
そして集中冷房搭載車。大きな吹き出し口がドーンと・・。
座席です。回転リクライニングシートとなっています。座席自体は後述するグレードアップあずさ指定席車と同じものを使用しています。座り心地は柔らかめですね。ヘッドレストの両側が少し張り出した形状となっており、頭を横に向けてもある程度受け止めてくれるようになっているのは好印象です。
デッキ仕切り際は固定テーブルがあります。面積はあまり広くありません。
何事にも落とし穴と言うものはあるもので、かつて「あずさ」の自由席として使用されていた車両は、簡易リクライニングシートに多少の改造を施した程度となっています。あずさ色ならば長野・河口湖方の3両、国鉄色ならばその先頭車両が該当します。
その座席です。リクライニング機構にストッパーを取り付け、モケットをグレードアップ車両と同じものに貼り換えています。現在の特急列車水準からするとかなり時代錯誤な備えではあります。テーブルも窓枠か、その下のミニテーブルのみとなっており、実質通路側席の人はノンテーブルに等しいという・・。座り心地ですが、やはり見劣りはしますよね。私が座った席は偶然だとは思うのですが、腰掛けてから体重移動をすると座面がバッコンバッコン動くという最悪な座席に当たってしまいまして、ただでさえ簡リク車両に対してあまり良い印象を持っていないのに輪をかけて悪印象を持ってしまった次第・・。
グレードアップ座席交換車両(手前)と非グレードアップ車(奥)。こんなところにささやかな格差が・・。
かつてJR東日本の特急列車の中でも中々の力の入れっぷりで知られた「グレードアップあずさ」、中でもグリーン車は1+2の3列配置で大型の座席が並ぶ、当時(今のJR東日本でも)としては考えられない伝説級の車内設備を有する列車として有名でした。近年そのグレードアップあずさ塗装となった編成が登場しています。オールモノクラス編成となりましたが、この塗装に懐かしさを覚える方も多いかと思われます。
その内新宿方先頭車に関しては窓が大きくなったグレードアップ指定席車となっています。
さてその座席。簡易リクライニングシートばかりであった当時においては座り心地も段違いだったものでしょう。
なお、グレードアップ指定席は窓が大きいだけでなく、少しばかりセミハイデッキ化されています。この頃と言えば、一点高い視点からの展望がもてはやされた時期でしたよね。
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