JR東海キハ11形 初期車 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

JR東海といえば、大動脈として新幹線があり、それを補助するように在来線電車が走っているイメージですが、一部在来線では非電化路線となっています。JR化後にこれら非電化路線の老朽車両のリプレース、運用適正化などを目的に導入されたのがキハ11形です。

トイレを持っていないため、紀勢本線では左の後期車、300番台と併結して運用されます。ちなみに「キハ11形」は国鉄時代にも存在した形式で、現在でも鉄道博物館とリニア・鉄道館にそれぞれ1両ずつ保存されています。勿論、このキハ11形とは全く関係ありませんし、機器を使い回したりもしてません(^^;; この辺り、JR東海は気動車では形式については寛容なようです。

車内です。なんと言いますか、少し前に登場した先輩の電車、211系 0番台 に通じる車内造りとなっています。

ドアです。片開きとなっており、ホームのかさ上げがされていない駅が大多数の運用線区に合わせてステップが設けられています。半自動ドアで、ドア横に開閉ボタンが設置されています。


運転台です。こちらも軽快気動車でよく見られる半室構造となっています。運転台後ろの排気管がやけに鬱陶しく見えます・・。そして向かい側は客室として解放されているので、迫力の前面展望が楽しめます。ですが、すぐ上についた運賃表示機がなんとも(^^;;


天井です。本数少な目のカバーがかかった蛍光灯など、バス然とした天井は軽快気動車でよく見かけるものですね。ただ、他社と違う点といえば、ラインデリアがついていることでしょうか。

運転台近くの蛍光灯は、運転席に光が写りこまないように板が設置されています。これも路線バスによくあるものですね。


座席です。まずはクロスシートから。シルエットはやはり共通設計の一品でして、この中で挙げるなら、これ とかこれ などと同じですね。

片面のみのパターンも。座り心地に関しては、前例の座席とは異なったもので、ヘッドレスト部分にレザーが貼られており、バケット形状も強め、クッションの経たりなどは無く、背ズリに関してはクッション性は程よい硬さです。何が惜しいかと言われれば、背ズリが程よい硬さながら、ほとんど角度が付けられていない事、座面が少し薄っぺらい事と、その薄さに伴う座面先端のフレームの硬さが直に伝わることですねぇ。これさえ無ければ、個人的に最強のボックスシートが出来ていたと思います。足元には配管が残っていますが、これはこの時期の気動車では避けることの出来ない構造ですね。

続いてロングシートです。こちらは10人掛けです。袖仕切りは肘掛を兼ねた板状のものです。

 

向かいは8人掛けです。見た感じは211系のロングシートに見えますが、座り心地は全く違っておりまして、クッションが過剰なほどに詰められており、受け止めるというより突っ返すに近い感覚を持ちますね(笑) こう、なんというか、座った時の感覚は、「体が背ズリと座面の間に押し込まれる」みたいな感じです(意味不明)。座りたくないような座席ではありませんが、長距離での着席は少し厳しいものがあります。

座席の席数を偶数に合わせているためか、奇数席ではこのように1人掛けで分離された席もあります。視覚上の問題か、若干小ぶりに見えます。


車椅子スペースです。付帯設備は握り棒のみとなっています。時代の流れで一応スペースを作りました、という感じですが、ドアのステップは一体どのように乗り越えるのでしょうか・・。スロープなんかあったっけ・・?

 

  

 

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