JR西日本24系客車「Twilight Express」仕様車(3、4号車) | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。


さて、トワイライトエクスプレスの5号車~8号車までを取り上げましたが、続いてはフリースペース車両の紹介です。

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3号車と4号車へと参りましょう。ここを境にA寝台とB寝台が分かれており、それぞれを仕切る意味合いも持ち合わせています。

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まずは4号車、サロンカー「SALON DU NORD」です。フランス語で「北のサロン」という意味です。

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デッキの天井を見てみます。他号車とは違い、飾り付きのスポット照明になっています。

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デッキとの仕切りは自動扉となっています。扉は喫茶店のような、「SALON DU NORD」のロゴの入ったガラス扉です。

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サロンへは細長い通路を抜けます。

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そしてこちらがサロンカー内です。こちらは第3編成のオハ25 553のため、他の2編成とはちょくちょく仕様が違うようです。

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フラッシュを焚かないとこんな感じです。

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天井です。照明は最低限で、少し薄暗いくらいの照度です。まぁサロンカーですので明るくする必要もありませんし、この列車の性格上これくらいが一番いいですね。JR西日本の特急型車両では、夜間走行時のムード作りには結構力を入れているという印象があります。

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窓です。車体腰部から天井付近にまで伸びた超大型のガラスが自慢です。横引きのカーテンも付いていますが、果たして誰が使うのかと(^^;;

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座席はソファとなっています。通路を境に上段と下段に分かれます。画像は下段です。2人掛けのソファが幾つか並びます。窓下にはテーブルも備わっています。そして足元にはスポットライトもついており、やはり特に夜間では特別な空間としてのムード作りに貢献しています。


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そして上段です。上段ではグループ利用を前提とした大型のソファがあります。ちなみに、これらのソファは全て日本海の方向を向いています。

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上段にはこんなオシャレな調度品も。

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サロン両端にはそれぞれテレビがあります。映画などを放送できるようになっています。

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テレビ下の操作パネルです。映画を流さない場合は、BGM装置が働くようになっているようです。

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サロン横には、飲料とスナックの自動販売機があります。それぞれ10円ほど割高です。リゾート価格と思い我慢しましょう。

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自販機横のくず入れです。

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手前にはシャワーがあります。A、Bの2室があります。

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使用中の場合は、このようにランプが点灯します。

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シャワー室内です。扉を開けると、洗面台と鏡、衣類を入れるカゴがあり、鏡横にはシャワーカード読み取り機があります。シャワーカードは後述する食堂車で販売しています。

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シャワーです。温度調節も出来ます。アメニティはボディソープのみです。シャンプーなども持参、或いは食堂車で購入、という形になります。そして壁面、何か気になるものが・・。

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寄ってみました。シャワーのお湯が出るのは6分間となっており、緑のボタンを押すとお湯が出て、赤を押すと一時停止することが出来ます。右側は残時間表示機メーターです。一時停止すると、このメーターも止まります。ですから、体を濡らし、一時停止して頭と体を洗い、またスタートして流す、といった使い方が正しいかと思われます。終了1分前になると警告音が鳴り響き、何やら爆発1分前というような雰囲気がしてしまいます(^^;; 初めて使用してこの音聞くとビックリしますよ、これ。ちなみに、どれだけ残時間があっても、ドアを開けてしまうと表示がリセットされ終了となってしまいます。ご注意を。

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車番と改造プレート。僕みたいな人間にはこの車両の出自を知ることが出来る履歴書のようなものですが、一般の人としては、豪華列車に対して「改造」などの文字はどのように写るのでしょうか・・いや、普通見ませんか、こんなところ(^^;; 現在のJR西日本保有の車両では、14系客車をベースとした車両は、あすかのスロ14(車籍抹消か?)と、この車両だけとのこと。かなり希少なんですね・・。客車列車自体がすでに希少な存在ですが・・。


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続いて3号車、食堂車「DINER Pleiades」です。特急型電車、サシ481 52からの改造(他の2編成はサシ489からの改造)のため、車高が低く編成美を崩してしまっている感じも否めませんが、逆にそれがアクセントになっています。名称はおうし座のプレアデス星団から来ています。ちなみに、この車両は分散式冷房ですが、他の2両はキノコ型クーラーとなっています。

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エンブレムも名称を変えて貼り付けてあります。

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業務用扉付近には通路に合わせた絨毯が敷かれています。

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号車ステッカーと車番プレートです。

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通路です。通路はB寝台側となっています。この通路の壁の向こうは厨房です。


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窓には日よけも備わります。

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通路中ほどにはこのように手洗い場があります。ある意味食堂車では必須アイテムですね。

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客席を仕切るドアです。窓にもエンブレムステッカーが貼り付けてあります。

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CLOSEのプレート一つにしても手抜きはありません。しっかりエンブレム付き。

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そして食堂車を表す絵文字サインが掲げられてあります。

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それでは客室です・・てなんで昼の画像なんだと怒られそうですが(^^;; パブタイムで全景を撮ろうと思ったのですが、予想外に利用客が多かったもので・・。深夜に撮りに行けばよかったと書きながら後悔・・。この全景も、モーニングタイムで1番入店を成功させて撮ったもの。この後ろにはお客さんでいっぱいです(^^;; A個室側から人が来ていれば確実にアウトでしたね・・。

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車端部妻面にはステンドグラスがはめ込まれています。やっぱりどうしても「オシャレ」の一言に尽きます。

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天井です。荷棚は金色で造詣の凝ったもので、荷棚と荷棚が途切れる部分にはこれまた工夫をこらしたカバーのかかるライトが配置されています。照明に関しても普通のカバーではなく、高級感漂う仕様になっています。

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4人掛け席です。大阪方を向いて左側にあります。

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2人掛け席です。こちらは右側にあります。

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各席には細長いランプがセットされています。

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夜になるとこんな感じ。場が場だけにフラッシュは焚けませんでした(^^;;

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横には照明のスイッチと、電動カーテンのスイッチが並びます。サロンカーもそうですが、車窓を楽しむべくしてカーテンを下げるのはどうかと思いますが(^^;; 

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パブタイムでのメニューの一部です。え、ディナーはどうした? 大学生の若造が一人でフランス料理のフルコースはシュールにして虚しいでしょう(^^;; ステーキピラフ、但馬高原鶏の唐揚げ、北海道クラシック。これで3000円ほど。確かにお高いですが、味もしっかりしていますしディナーの4分の1と考えるとまだ安いと考えてしまうのは貧乏人の発想ですね(^^;;

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パブタイムでのひと時。ゆっくり味わって楽しむのもまた一向。

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そして朝食です。席につくと、前菜として先付け3種、・豆のごま和えサラダ・カポナータ(茄子・胡瓜・パプリカのマリネ イタリア風甘酢トマトソース)・海老とアボカドのカクテル・フォカッチャと、「オリジナルビネガーエード」がスタンバイ。

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後に出される『丹波のたまご』の半熟3分ボイルと花の塩、生姜とタイムのミニお粥。

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そしてメイン、ミート&サラダ&ホットベジタブルです。・白いんげんとベーコンのトマト煮・ミニ椎茸とマッシュルームローズマリーのオーブン焼き・自家製チキンナゲットとフレンチマスタード&ケチャップ・ハートロメインとバルサミコのドレッシング&グラナパルメザンパウダー・アンディーブと角切りポテトサラダ・茹でたて緑黄色(青梗菜、カボチャ、有機人参)・薄切りハムと種入りマスタードとパン・ド・カンパーニュ
といった内容です。紅茶かコーヒーをスタッフの方が入れてくれます。またパンのおかわりも出来ます。


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そしてデザートです。 これほど朝食をゆっくり食べたのは初めてですし、あまりに上品でしたので少し戸惑った人生初食堂車体験でした(^^;;

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結局、乗車はこれっきりになってしまいそうです。依然として人気が高く、北海道という遠い地への旅情を掻き立てるこの列車を「老朽化」という名目上だけで無くしてしまうにはあまりに勿体無いと思います。今後新たなクルーズトレインが登場しますが、西日本管内の運転になるため、大阪から憧れの地、北海道へと寝台列車で旅することはもう適わなくなります。最初で最後の乗車でしたが、ありがとう、トワイライト。

JR西日本24系客車「Twilight Express」(5~9号車)


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