稗田・・・山田と同じ会社の先輩。元説明下手。
山田くん・・・稗田と同じ会社の後輩。説明力・理解力不足で悩んでいる。
山田くん
「稗田先輩、昨日の営業報告ですが、A社に行って例の件をそこの課長と話したんですけど、3時間ぐら
い話してまとまらなかったんで、別の取引の話を出したんですけどそれもあまり反応が良くなかっ
んですけど、そもそもA社に営業に行ったのはその課長と僕の父が知り合いだからで、その程
度だからで、結局、取引の相性がもともといいわけではないから仕方がないなって思ったんですけ
ど、とりあえず話すだけ話そうと思ったんですけど、で、それだけ長い時間いて、で、今日は違うタイプ
のB社に行こうと思って。」
稗田
「山田君、ちょ・・・
長い、長すぎるよ。」
山田
「え?だって・・・。実際にあったこと、思ったことだからこのぐらいになるんですけど・・・」
稗田
「それはOK。話が長いのはOKなんだ。
僕が言ってるのはね。1つの文が長すぎるってことなんだ。」
山田くん
「1つの文ですか?」
稗田
「そうそう。
情報が入ってくる→処理する。情報が入ってくる→処理する
脳はこういうサイクルで動いてるんだ。
で、多くの人の脳は
でかい「情報」を一気に処理するよりも
小さい情報を数多く処理するほうが得意なんだ。」
山田くん
「ん~なにか例ありますか?」
稗田
「胃だね。
たくさんの物を一気に食べると、そのあと消化に時間がかかる。
けど、ちょっとずつ回数をわけて食べると、消化が苦しいと感じることはない。」
山田くん
「なるほど、なるほど。」
稗田
「こっちのほうが分かりやすいかな。
①10の情報を1回で理解する。
②1の情報を10回で理解する。
どっちも10理解できるのは同じなんだけど、ラクなのは②。
なぜなら、脳がそういうつくりになってるからとしかいえない。」
山田くん
「パソコンなんかでもいえますね!
キーボードとか、マウスで情報バシバシいれすぎると処理が追いつかなくて、
ちょっとまってよ状態(ポインタがぐるぐるなる)になりますもんね。」
稗田
「そうそう。で、パソコンなら画面にぐるぐるがでるから、みんなキーボート押すの止めるよね。
でも相手が人間だとぐるぐるでないから、まだ大丈夫だと思ってみんな話し続ける。
それをやめるようよ!ってこと。」
山田くん
「なるほどなるほど」
稗田
「で、説明してるときは、パソコンの画面と違って相手の顔にぐるぐるでないから、見えないよね。
だから、聞いて確かめるんだ(確認の記事 に詳しくかいてます)。
でも、そもそもでない方がいい。そのために文をみじかくして予防するんだ。」
山田くん
「短くして予防する。それでも相手がわかんないとこがでるかもしれないから、それは確認作業で確かめ
る。ってことですね。」
稗田
「さっきの君の話、短い文の集まりにしてみるね。
①稗田先輩。
②昨日の営業報告ですが、A社に行って例の件をそこの課長と話しました。
③3時間ぐら い話してまとまらなかったんです。
④で、別の取引の話を出したんですけどそれもあまり反応が良くなかっんです。
➄そもそもA社に営業に行ったのはその課長と僕の父が知り合いだからです。
⑥その程度だからで、結局、取引の相性がもともといいわけではないから仕方がないなって思ったんです
⑦けど、とりあえず話すだけ話そうと思ったんです
⑧で、それだけ長い時間いてました。
➈で、今日は違うタイプのB社に行こうと思って。
できるだけ、もとの形を残してみたよ。」
山田くん
「だいぶん理解しやすくなりますね」
稗田
「きれいに話そうとしなくていいからね。
例えば、”で”とかつかってもいいから。
実際の現場だとでちゃうよね。
とりあえず、みじかくすることのが大事。」
山田くん
「そのままでもいいから、とにかく短く。ですね。OKです。」
稗田
「ちなみに、文を短くすると話しやすくもなるんだよ。」
山田くん
「それは、なぜですか?」
稗田
「2つ理由がある。
ひとつだけ言うと、(もうひとつは長くなるから省略)
”次の文を考える時間ができる”かな。」
山田くん
「あ~たしかに。ちょっと考えて、次の文を話し出せるといい感じではなせそうです。
わかりました!これから、この手法つかいます!」
●今日のまとめ
一文は短く!