りんごが中国市場でクリスマスイブにバカ売れする理由 | 3分でわかる中国食品・食材攻略

りんごが中国市場でクリスマスイブにバカ売れする理由

■りんごが中国市場でクリスマスイブにバカ売れする理由

まいど、おおきにさんです。中国食品コメンテーター、戸田大介です。


今日はクリスマスイブです。

ホワイトクリスマスになるのでしょうか?

ちょっと早く目が覚めてしまったので、マスターに挨拶しに行こうと大阪ミナミ 東心斎橋にノトロに行って来ました。

あいにく寝違えて首が痛いとかでノトロマスター不在でしたorz

でも、美人のママと久々にお会いできて、たまたまいたボンバー師匠と話をすることができたいのでよしとしましょう。

ボンバー師匠、新春、お正月、1月2日の深夜、ジャルジャルの番組に出演されるそうですよ。


いつごろから始まったのか定かではありませんが、中国市場ではクリスマスイブにはりんごが飛ぶように売れます。

中国語では、クリスマスイブのことを平安夜(ping2 an1 ye4)と言います。

りんごは中国語で、苹果(ping2 guo3)と言います。


このりんごの(ping2)とクリスマスイブの(ping2)が同じ発音なのです。

聡明な読者の方はお気づきですね。


中国語に報平安(無事を知らせる)と言う言葉があります。



クリスマスイブ やじるし平安夜(ping2 an1 ye4)に、りんごやじるし苹果を、平安果(ping2 an1 guo3)と言う名称にして、プレゼントにしたら、おもしろいかもって中国の商売人が思いついちゃったんでしょうね。


クリスマスイブは新年に続くイベントです。

そのクリスマスイブにりんごをプレゼントすることで、平安でありますようにと言う願いを届けれるようにしたんですね。
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よく考えたものです。

まさか中国全土でこんなに浸透するとは予想もしていなかったでしょう。

少なくとも5年以上前には中国全土でそこそこ一般的になっていました。



去年は、小学校一年生になったうちの息子が、先生にあげたいから平安果(ping2 an1 guo3)を買って欲しいと嫁さんにせがんだそうです。

普段、これが欲しい、あれが欲しいと言わない息子なので驚きました。


クリスマスイブに販売されている平安果やじるしりんごは通常、フィルムでラッピングされているものが多いです。
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こうしてラッピングをすることによって、はじめてただのりんごがやじるし平安果(ping2 an1 guo3)に変身し、通常より高い値段で販売できるようになります。


中国でりんごは最近安い果物ではなくなりつつあります。

クリスマスイブに販売される平安果(ping2 an1 guo3)は、最低1個10元(約130円)です。


中国市場におけるクリスマスイブは、商売人にとっては、クリスマスケーキよりもりんごがバカ売れるする、りんごバブルの日なのです。

イベント価格で日常より高く、しかも飛ぶように売れる。

果物を販売する商売人にとってはうはうはですね。


中国ではいなかっぺの私はお目にかかったことがありませんが、栽培の過程でりんごの表皮に文字や図案を施した芸術的な平安果(ping2 an1 guo3)もあるようです。
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11月11日の光棍節(guang1 kun4 jie2)もそうですが、こう言う新しいイベントの習慣は、中国のニュージェネレーションである、80后(パーリンホウ)や90后(チォウリンホウ)と言った若い世代を中心に、確実に根付きつつあります。

 
記念日イベントと商売が結びつくようなプロモーションが、これからの中国市場では有効なアプローチになっていくのはまちがいありません。

中国クリスマスイブにあるモノがバカ売れのわけ

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※画像を中国のサイトから引用しております。

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