中国 一人っ子政策(計画生育) 日本人の誤解 | 3分でわかる中国食品・食材攻略

中国 一人っ子政策(計画生育) 日本人の誤解

◼︎中国 一人っ子政策(計画生育) 日本人の誤解

まいど、おおきにさんです。中国食品コメンテーター、戸田大介です。


中国人には兄弟姉妹がいない、こんな風に思っていませんか?

日本では一人っ子政策と言われています。

中国では一般的に計画生育(ji4 hua4 sheng1 yu4)と呼ばれています。



中国では、男性が満22歳、女性が満20歳で結婚することができます。

計画生育(ji4 hua4 sheng1 yu4)は、

一対の夫婦が一人だけ出産し、

晩婚を提唱、遅く生むこと、

優生を奨励しています。



計画生育は、

人口の抑制を目的に1970年代初頭から始まり、

1978年に国策として位置づけられました。



計画生育では、

下記の要件を満たす場合、

例外的に第二子を出産してもよいと規定されています。


但し、第一子と第二子の出産は、4年以上の期間をおかなければなりません。


1.夫婦双方が少数民族で、子どもが一人だけの場合。

2.農村戸籍の夫婦で、第一子が女の子だった場合。

3.農村戸籍の夫婦で、どちらか一方が一人っ子で、子どもが一人だけの場合。

4.再婚した夫婦の場合、再婚前の子どもが全部で二人を超えない場合。
(但し、復縁した場合は適用されない。)

5.双方が帰国した華僑、もしくは本国に定住して6年未満の香港、マカオ、台湾の住民で、一人の子どもだけが内地に定住している場合。

6.夫婦双方が一人っ子で、子どもが一人だけの場合。

7.山間部の郷で、嫁が農村で、子どもが女の子だけの場合。

8.夫が婿養子で、嫁に兄弟がいない農村の夫婦で、子どもが女の子だけの場合。
(但し、嫁姉妹のうち一人だけに適用される。)

9.炭鉱で連続して5年間仕事をし、まだこれからも継続して炭鉱で働くもので、子どもが女の子だけの場合。

10.結婚後不妊症で、夫婦双方が30歳未満で、法律に基づき養子が一人だけの場合。

11.第一子が障害者で、成長後正常な労働力と認められず、且つ医学上再び出産してみよいと認められた場合。

12.夫婦のどちらか一方が1~6級の障害軍人、もしくは1~5級の公務による障害者で、且つ子どもが一人だけの場合。
3分でわかる中国ビジネス攻略-第二子政策
基本的には上記の12種類のケースに該当する場合、第二子の出産が認められることになります。


ただし、大事なことは第一子と第二子の出産には4年以上の期間をあけなければならないことです。



中国では計画生育(ji4 hua4 sheng1 yu4)の推進により、人口の急激な増大を阻止することができました。


しかしながら、人口は毎年800万~1,000万人のペースで増加しています。

また、65歳以上の老齢人口が増大、労働力となる若年層の人口が減少しています。


このため、第二子出産の適合用件を緩和して、夫婦双方が一人っ子で、子どもが一人だけの場合も第二子の出産を認めるようにしました。


現状都市部では、住居価格の高騰により、結婚できない男性が増えています。

都市部では物価の上昇に賃金の増加が追いつかない状況であり、家庭の負担を考えると第二子の出産に踏み切れないのが一般的な現状です。


都市部で子どもが二人いる家庭は裕福だと言えます。

農村地区においては、子どもが二人いるからと言って必ずしも裕福な家庭とは限りません。



ここまで第二子の出産要件について話してきました。

政府機関に見つからないように第三子を出産した場合は、超生(chao1 sheng1)と言い、子どもを戸籍に入れる場合は重い罰金を負担しなければなりません。
3分でわかる中国ビジネス攻略-第二子政策1

居住する地域が辺境、もしくは寒い高山地区の少数民族でかつ農村戸籍の場合、許可を受ければ第三子の出産が認められています。

中国の一人っ子政策 計画生育とは?

3分でわかる 中国 ビジネス 攻略

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※画像を中国のサイトから引用しております。

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