中国の一人っ子政策 計画生育とは? | 3分でわかる中国食品・食材攻略

中国の一人っ子政策 計画生育とは?

■中国の一人っ子政策 計画生育とは?

まいど、おおきにさんです。中国食品コメンテーター、戸田大介です。


中国では1979年より一人っ子政策が開始されました

 

日本語では一人っ子政策と言う名称で呼ばれるため、日本人は中国には兄弟姉妹のいない人間だけがいると勘違いしている節があります。


政策開始当初、運用がゆるかったのか1970年代後半や、80年代初頭であれば兄弟姉妹のいる中国人が結構たくさんいてます。 


一人っ子政策を中国では独生子政策と言いいます。
計画生育1
しかし、一般的には計画生育と言われています。


 
計画生育では、都市部の夫婦は一人の出産しか認めておりません。

農村部では一人目が女の子であった場合は、4年の間隔をあければもう一人までは出産してもよいことになっています。

 

人口が1,000万人以下の少数民族も一人目と二人目の間隔を4年あければ、最初の子供が男の子であっても二人目を出産してもよいことになっています。 


 
 
中国には計画生育を厳格に実施する政府部門が存在しています。

以前の中国では子供がすでにいているのに二人目を妊娠していることがばれると、連行されて強制的に堕胎させられていたようです。

 
今でも政策違反は厳しく取り締まられます。


田舎の政府では、妊娠時は見て見ぬふりをして、戸籍に入れるための罰金を科せることが多くあります。

罰金は平均年収の2~6倍を徴収してもよいことになっています。


10万元を超える、自動車を購入できるぐらいの罰金を支払うこともよくあります。

 
中国は家系を重んじるため、男の子が家を継ぎ、両親を将来養ってくれると考えられています。

男尊女卑で未だに特に農村地区では女の子の誕生を歓迎されない風潮があります。

 
そのため、出産前には病院では生まれて来る赤ちゃんの性別を両親に教えてはいけない決まりになっています。

出産後に女の子だと言うだけで養育されずに捨てられたり、戸籍に入れられない子どもがいてます。


こうした戸籍に入らない子どもを黒孩子と言います。


 
男尊女卑の風潮が根強いため、青少年の男女比のバランスが崩れており、男性は伴侶を探すのが困難になっています。


高学歴で収入の高い女性ほど、婚姻が遅れやはり対象を探すのが困難な状況も出現しています。
 
  

計画出生(一人っ子政策)によって誕生した子どもたちと、それ以前の世代を分ける中国語もあります。

 
一人っ子政策以前の世代を70后(チーリンホウ)、

1980年代生まれを80后(パーリンホウ)、

1990年代生まれを90后(チョウリンホウ)と呼びます。


消費行動や価値観、ライフスタイルの違いを世代分けして比較するのに使われています。

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※画像を中国のサイトから引用しております。

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