2006-05-31

243.予兆

テーマ:彼女じゃない恋愛

翌朝、いつもの時間に彼からメールが届く。
<おはよう。日記?!何書いたかな~覚えてなないわ…>
昨夜、親友と話をしたことでコレが私に与えられた最後の逃げ道のように思えた。
何でもなかったかのように過ぎ去って、こんな事もあったなと笑えるようなそんな未来を思い描くこともできる。
<あゆみ は 誰?>
そんな笑い話で付き合える相手だったら、今ここに私たちはいない気がする。
過去の清算なんて求めてはいない。
あなたの言葉を私は何処まで信用すればいいのですか…。
<あゆみは前の彼女です>
無機質に放たれた言葉が届く。
彼の気持ちなんて一つも伝わっては来なくて、自分が崩壊していくのを客観的に感じた。
もう…どうなってもいいや…。
<何を書いたか忘れても、あの頃どんな風に想ってたかくらいは思い出せるでしょ?直ぐに忘れちゃうような事を私に言ったの?私は今までずっと信じてきた言葉なの。あなたが愛そうとしているのは誰?>
お前だよ…そう彼が言ってくれると確信めいた願望があった。
それだけでいい、それだけでいいのだ。
笑い話になるのならそれでいい。
壊そうとしたり縋ろうとしたり、私はとりあえず今を守りたかった。
今、私は彼の何なの?
教えてくれたら騒いだりなんかしないのに…。


彼の返事はなかった。
同時にそれが、彼の答えだという事に気づく。
理解はできない。
これほどに感じる彼の愛が恋愛ではないのなら何だというのか。
理解できていたのなら、私たちが抱き合うことはなかった…。


人を愛することは、恋愛に直結しない…。


だけど私は悩む彼に何も言ってはあげられない。
例えそうだったとしても、私が彼に恋をしてしまったのだから。


体調を崩したりしていた数日間の内に、半引きこもり状態の私は殆ど家から出ないという生活になりつつあった。
これから訪れる恐怖の予兆を感じていた。
心が騒がしかった。


彼を失ってしまう…。


1週間の不穏が私の人生のように思えてならない。
彼に愛されていたことが非常だった。
人を信じた一時が奇跡。
今日、あなたに初めて出会っていたら、私は恋をしていたのだろうか。


<お仕事お疲れさま>
お願いです、もう悩まないで欲しい。
ワガママになりすぎた事に後悔する。
恋愛ではなく私には彼が必要だった。
そんな彼に恋をして、私は彼の全てを奪おうとした。
人を信じることが出来なくて一度死んだ人生を彼が生き返らせてくれた。
熱くなる心が嬉しかった。
心が痛むことさえも嬉しいと思えた。
彼だけに心揺れた。
私はまた死んでしまう…。
何も感じなくなる。
<ごめんね。しばらく連絡できません>
私を排除しないで…。



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