2005-11-09

170.友より男

テーマ:彼女じゃない恋愛

突然、彼に別れを告げられて、泣きじゃくり死のうとか考えた自分が怖くて誰かを探した。
握りしめた携帯のボタンを連打して、耳に当てる。
プルルルル プルルルル。
出てください…出てください…祈り続けた。
敏感にコール音が途切れる音をキャッチャして助けを求める。
「もしもし…」
「キャーーーー、何で号泣?!」
親友はかなりの驚きようだった。
「ウグッ…さよならって」
「はぁ?」
「答え出たよ」
「はぁ?あいつ?答え?さよなら?はぁ?」
「・・・・」
「ちょっと待って!ありえへん!マジでちょぉ待ってな、整理する」
「ウグッ」
「号泣してるとこ無理させるけど、冷静に聞けよ」
「ウグッ」
「大丈夫、直ぐに元に戻るから。これは、勢いだけに過ぎんから。あんたが別れようって言うたわけじゃないやろ?」
「待つ言うた」
「よし!あいつには別れを切り出した理由が必ずある。それは嫌いになったとか別れたいって言う感情以外のとこや。答えが出ぇへん言うてたやつが、数時間で答えが出せるとは思われへん。好きなんは変わってない」
「もう何も言わんし解からん」
「そんなもん、いつもの事やん。あんたがエライ事なってる事は想定内やし、そんな時に連絡取ろうなんて思わんわ」
「エライ事なっとる?うち」
「あぁ、もぅ、手に負えんくらいな、ヒステリック寸前」
「ごめん、ウグッ、ウグッ、また泣きそう」
「泣け泣け!!」
私はしばらく泣き続けた。
「ヒック、ヒック、でも良かった。電話繋がらんかったらどうしようかと思った」
「あぁ、偶々今日は仕事遅番やってん」
「でもな、何かどんなに言葉もらっても立ち直られへんねん」
「うん…」
「正直、大丈夫って言葉も根拠はない…」
「まぁ、そや!」
「うちが、ゆうじに言うて欲しい言葉言うてくれてるよな」
「かな…」
「そやったら、ゆうじの口からその言葉を聞きたいと思うねん」
「そやな」
「うち、あんたに電話したけど、本当はゆうじが電話に出て欲しかってん」
「そうやな」
「ゆうじじゃないと元気になられへん…」
「当たり前やん!今を乗り越えられたらそれでいい。当然、諦めんよな!」
「・・・・」
「元気になってもらわな困んねん。じゃないと、私はあいつを一生恨まなあかんしな」
「何であんたが怒っとるん・・・」
「うぅーん、ま、うちもあいつから色々聞いてるからな。こんな形、ホンマに許されへん」
「でも、どうしたらいいか…」
「もう一回連絡し。あいつなら、連絡してくるから。それまで待つ。待たれへんかったら、うちに電話してくる。解かった?変な気、起こすなよ!絶対。そしたら私はあんたも許さんからな」


私は親友に助けを求め、自ら助けを断り電話を切った。
友より男を選んだのだ。


だけど、親友の電話が繋がらなければ、親友の言葉がなければ、私はこのまま彼を諦めていたし、気持ちを整理することもなかったし、何より落ち着くこともなかった。
「アナタの言葉は助けになりません」何より大切な親友だからこそ言えた言葉だ。
私は充分に親友に助けられた。
私は親友がいないと、友より男を選べないダメな奴なのだ。
親友が彼へと気持ちを向けさせてくれた。


女の心はたった一人の男だけが傷つけられるのだ。
そして、女の心はたった一人の男にしか癒せない。


<夜、11時には帰ってますよね。電話するので出てください>
私は、早速彼にメールを打った。

別れを切り出されてから24時間が経とうとしている。



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コメント

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6 ■> 亜紀さん

どうなんでしょうね。現在、答えを聞いた今でもそう思います。本当の所、どうなのってね。彼が口にする言葉にうそはないだろうけれど、他にも思ってる事あるよねってね。
友より男を選べる恋愛って素敵だなって、思ったんですよね。諦められない恋です。・・・ね、切ないね。

5 ■> せいじさん

はじめまして、ブログを書いているせのりです。目を止めていただいて嬉しいです。
人が変わることは信じるも何も、私が何度となく体験した事ゆえ、大いに頷けることです。私はせいじさんの持つ強さをこの恋愛で捨てました。私も保障があったとしても人を信じない人間でしたから。時にその強さが懐かしくなります。恋しくなります。あぁ捨てなければ良かったと思う事も多々ありますが、彼と接する時、心の強さなど必要ないとこんなに泣きじゃくって傷ついても思うのです。当分、変わる気はないかな。結構、気にいってるんです。痛みを感じる弱い心臓を。このヘナヘナの弱い心臓で、何処まで強くなれるかが今の目標ですかね。
「苦しみ」の瞬間、そうこの今を私は大切にしたいと思っています。恋愛でこんなにも辛く苦しい時はありませんでした。この思いは守らねばならない「苦しみ」だと思っています。
こんな想いを持つ事が出来た彼を待とうって思えるのです。
いい恋愛してゆきたいです。痛みを全て幸せに変えてゆきたいです。

4 ■> jam-strowさん

この時、実際「フラれる筈はない」と思っていました。私がフラれるようなとか高飛車な想いではなく、彼を信じることで自信が持てていた状態でした。そういう状態を保っていた自分にとってはこの状況あまりにもダメでしたね。彼をどう信じていいのか判らなかったし、彼は嘘はつかない…なら嫌いになったのだろうかと右往左往。自分にも自信などわいては来ない…。最悪の悪循環でした。
ずっと目を閉じて彼の愛を探して感じて待ちました。正直「こんなに愛を感じるのにな…」って思ってました。

3 ■無題

彼はせのりさんをこれ以上傷つけたくなくてさよならって言ったのかもね。
でも、私がせのりさんの立場でもきっと同じことを思って、同じことをすると思います。
はあ…なんだか切なくなってきちゃった。

2 ■とりあえず一呼吸して…、

はじめまして。
最近ある方のブログからここにたどり着きました。なので、全ては読んでません。最初の出会い辺りと、最近の出来事の計20話程度でしょうか。

その辛さ分かります。少なくともあなたより10年近く長く生きていますから苦しいことは多々。
逆に幸せなんて、計1年も無い。

正直、女性不信がかなりあります。でも、おかげでかなり恋愛に関して心臓は強くなりました。女性のいう言葉の99%信じてません。
どんなに「好きです」と言われても婚姻届出して、結婚式終わるまで…。それくらい信用できなくなりました。
昔は人を信じるタイプでしたが…。

嘘でしょ?と思われても構いませんが、本当です。
人間は変わります。
逆に言えば、変われるのです。

別れろとか、終わらせたほうがいいとかという意味じゃなく、とりあえず、日が経てばお互い変化します。
たぶん、男は貴方のいない日常に寂しさが出るだろうし、貴方も冷静に判断できるようになるだろうし…。
正しい答えは運命だけが知っているのです。

今は待つしかないのです。追いかけてもしんどいだけだから、「待つ」のが正解です。

生きていくには「苦しみ」は必ずやってきます。逃げても逃げれません。その「苦しみ」の瞬間がいまだということです。
それを乗り越えることで人間は大きくなれる。
私も含め、恋愛で苦労している人は世の中にたくさんいます。
それを乗り越えて、大人なせのりさんになってくれることを期待しています。

貴方ならきっと乗り越えられますよ。

1 ■無題

彼は、「さようなら」と感情的に言ってしまったと思います。
今、せのりさんに言ってしまったことを、すごく後悔して彼ももがいてると思いますよ。
せのりさんがメールして電話で話すことによって彼も、安心したと思います。
自分に自信をもって、彼を信じて
いい答えを待ちましょう!!
どうなったのかとても心配して待ってます><

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