160.本番 | 彼女じゃない恋愛*愛した男には彼女がいた

160.本番

多分、彼は私がお風呂からシルエットを盗み見ているのを解かっていた。
影でも解かるように、ちゃんとうつしだされるように彼は私のガーターベルトをヒラヒラと舞わしていた。
「バカ!エロジジイ!アホ!」
「あははははは」
彼は私が怒っている姿がおかしくて堪らないといった感じで爆笑だ。
「それだけつけてエッチしようや」
「や!ウチの可愛い下着たちをエロの道具にしないで」
「はいはい」
そういうと彼はドライヤーで髪を乾かし始めた。
私はタオルで体を拭く。
そしてタオルを体に巻き、下着とナプキンを持ってトイレへ、一応装着。
脱衣所へ戻ると彼が髪を乾かしてくれた。
「風邪引くぞ」
そういうと彼は脱衣場から出て行った。
私はタオルを取りはずし、備え付けのパジャマを切る。
そして、彼が横になっているベッドへともぐり込んだ。


「エッチしよっか?」
「うん」
「本当に大丈夫?」
「うん、臭汁でるけど…」
「よし!タオルひいてやろう!」
そういうと彼は風呂場へバスタオルを取りにいった。
「絶対こっからでるなよ!」
「オッケ!任せとけ!!」
そう言うと彼は私の頬に手をそえ、キスをしてくる。
キスをしたまま、そっと私は倒される。
そして彼はキスをしながら私の股間を弄る。
「せのり、エッチしたかった?」
「え・・・うん・・・」
「もうビチャビチャだよ」
「嘘だ~」
「ほんと、もう入れちゃってもいい?」
そういうと彼は私の膝を持ち、M字に足を開かせた。
そして私の腰を少し持ち上げると、ゆっくり私の中へと入ってきた。
そしてそのまま、私の膝の内側を持ち、より私の足を開かせ腰を動かし始めた。
・・・ぁん・・・ぅうん・・・気持ちいい。
・・・あぁぁん、ダメ、ぅう・・・。
彼は息の切れた私の膝を持ち、そのまま私の腹にあたるよう折り曲げ、腰を振る。
・・・ゃっ、ぅうん、これ、や、我慢できない・・・。
「我慢しなくていいんだよ」
「ぅぅうん・・・」
私は激しく首を振る。
「せのり、イったことないの?」
彼は腰を振りながら聞く。
「ぅ・・・う、うん」
・・・やっ・・・やっ・・・ダメ・・・。
「いやぁぁ、ゆうじ、ぎゅってして」
彼は腰の動きを緩めることなく、私を抱きしめる。
・・・はぁっん・・・はぁっん・・・っう。
彼が腰の動きを緩めた時には、死にそうなくらい上がってた息がとても大きくゆったりとした息遣いに変わっていた。
頭が真っ白で、身体がダラリと動かない。
見るものがぼや~っとボヤケて見えた。
「せのり、すげぇ~可愛いよ」
そんな彼に答えられない。
声を出そうとすると、自分の吐く息だけが荒く聞こえた。
そっと彼に髪を撫でられる。
「俺もイっていい?」
そういうと彼は上半身起き上がり、少し私の腰を浮かせまた激しく腰を振る。
・・・ぅうん・・・ぅうん・・・ぁ、ぁん。
また激しい快感が頭の先まで上り詰める。
・・・ぅぅぅうん・・・・。
「せのり、イく?」
「うん、うん、うん、うん」
「俺もイきそう、めっちゃ気持ちいいよ」
「ぅ・・うん、キモチ・・・イィ」
・・・ぁぁぁん、ダメ、ダメ、・・・・あっあっぁぁん・・・。
「あっ」
声を上げない彼が一瞬声を漏らすと、すっと膣からペニスを抜き、精子を私のお腹に出した。
「アチッ!」
「ごめん、間に合わんでお腹に出してもうた」
「いぃよ♪いっぱい出たね」
「おっ、おい、触るなって!」
「あはっ、みて、おへそに溜まってるよ~」
「ちょっ、お前動くなってば!」
彼は急いでティッシュを取り、私のお腹を拭いている。
「私はティッシュの中より、お腹に出してもらう方が嬉しいよ」
「そか?」
「うん、精子出してるとこ可愛いじゃん」
「可愛いか?」
「うん、ピクピクしてはるし」
「確かに…。まだピクピクしとるわ!」
「可愛い」
「おぃ、絞ったら出る!」
「あはっ、ピュって出た」
「遊ぶなら、拭いてくれ」
「いぃよ」
私はティッシュで彼のペニスを精子を絞りだしながら拭いてあげた。
「ねぇ、これもう元気にならない?」
「まだやる気?」
私は首を思いっきり横に振る。
「もぅ満足!見て、私の足震えてる」
「その体震える癖治らんな・・・」
「いぃじゃん、気持ちいい証拠だし」
「ま、えぇか!」
「くちゃいね」
「あぁ、ちょっと臭うな」
「ちょっとどころじゃないし」
「臭汁いっぱい出したなー」
「臭汁パクってるし!気に入った?」
「あぁ、臭汁言う女他におらんで」
「最高のネーミングやろ」
「まぁな。ほら、立てるか?シャワー浴びよ」
「立てな~い」
「立てるやろ!」
「だっこ」
「甘え倒しやな!ほら!飛びつけ」
私は彼に飛びついた。
「・・・ってか、今立ったよな?」
「立ってない♪」


彼とちゃんとセックスする事が出来て、私ははしゃいだ。
彼の精子を見て、彼に甘えたくなった。
何でだろう、なんでだろう。
彼はシャワーで私のお腹を流してくれる。
「ねぇ、ゆうじ、気持ちよかったよ」
私は何度も彼にそう言った。
「はいはい」
彼はそう言うとシャワーを置き、手を広げる。
そんな彼に私はまた飛びつく。
運んでもらって体を拭いてもらい、また担がれそのままベッドへ…。
投げ捨てられた。
「いた~~~い」
「ほら、ケツ丸見えやで!」
私は急いで下着をつけ、パジャマを着る。
そして先に横になっている彼の横へ。
まだベッドに残っていたバスタオルを放り投げて、私は彼のふところ。
彼は私が頭をおろすジャストタイミングで腕枕をしてくれる。
そして何度も何度もキスをしながら、眠った。


やっと、セックスができた。

大好きな人とやっとセックスが出来た。



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