世界遺産ブログ
Amebaでブログを始めよう!
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 最初次のページへ >>

モスクの名前

突然ですが、以下のモスクの名前から、該当する世界遺産名をそれぞれ思い浮かべることができるでしょうか?


1.アズハル・モスク the Mosque of al-Azhar
2.ウマイヤ・モスク the Umayyad Mosque
3.クッワト・アルイスラム・モスク the Quwwatu'l-Islam mosque
4.クトゥビーヤ・モスク the Koutoubia Mosque
5.ザイトゥーナ・モスク the Zitouna mosque
6.サイト・グンバド・モスク the Mosque of Shait Gumbad

7.シェイク・ロトフォッラー・モスク the Mosque of Sheykh Lotfollah
8.ジェッザール・パシャ・モスク the Jezzar Pasha Mosque
9.シディ・ウクバ・モスク the Great Mosque of Sidi-Uqba
10.ジンガリベリ・モスク the Mosque of Djingareyber
11.スレイマニエ・モスク the Süleymaniye Mosque

12.ビービー・ハーヌム・モスク the Bibi Khanum Mosque

落選してしまった世界遺産候補

前回のブログ記事では、第35回世界遺産委員会で新しく世界遺産となった物件のうち、過去のブログ記事で取り上げたものを紹介しましたが、今回はブログで取り上げたにも関わらず、落選してしまった世界遺産候補についての紹介。

以下の物件は、残念ながら今回落選してしまいました。


Transboundary Nomination for Yapese Stone Money Sites in Palau and Yap(ミクロネシア、パラオ)
ミクロネシア連邦(世界遺産ブログ・2009年1月22日)

http://ameblo.jp/seka113/entry-10165272482.html


The architectural work of Le Corbusier, an outstanding contribution to the Modern Movement(フランス他5ヶ国)
無限成長美術館(世界遺産ブログ・2009年6月14日)

http://ameblo.jp/seka113/entry-10262487806.html


ミクロネシアとパラオの物件については、Stone Money(石貨)というテーマがユニークだったという点、またミクロネシアとパラオにとって初めての世界遺産になるはずだったという点で、残念でした。Le Corbusier(ル・コルビュジエ)については、日本にある物件(国立西洋美術館)も含んでいただけに、特に残念でした。

世界遺産候補から世界遺産へ

第35回世界遺産委員会では、新たに25件の世界遺産が誕生しました。その中には、the Great Rift Valley(大地溝帯)、Pure Land(浄土)、Wadi(枯れ川)など、かつて当ブログで取り上げたキーワードがいくつか見られ、懐かしく思い出したりもしました。特に、Selimiye Mosque(セリミエ・ジャーミー)とHiraizumi(平泉)は、現地に行ったこともあり、思い入れが深い物件です。


Kenya Lake System in the Great Rift Valley(ケニア)

グレート・リフト・バレー(世界遺産ブログ・2006年10月7日)

http://ameblo.jp/seka113/entry-10017986210.html


Selimiye Mosque Complex at Edirne(トルコ)
ミマル・スィナン(世界遺産ブログ・2008年2月11日)

http://ameblo.jp/seka113/entry-10071694390.html


Hiraizumi – Temples, Gardens and Archaeological Sites Representing the Buddhist Pure Land(日本)
平泉の「浄土」思想(世界遺産ブログ・2008年6月29日)

http://ameblo.jp/seka113/entry-10110302623.html


Wadi Rum Protected Area(ヨルダン)
ワディの世界遺産(世界遺産ブログ・2009年2月22日)

http://ameblo.jp/seka113/entry-10207389218.html

Time and Again

過去や未来へと旅するタイムトラベルの話は数多く存在するが、その大抵は、タイムマシンを使って過去や未来へと旅しているものが多い。


「ふりだしに戻る」(ジャック・フィニイ)


今回紹介する本は、タイムマシンを使わないタイムトラベルの話。この話で行われるタイムトラベルの方法は、周りの環境と自分の内面を過去に同化させることで、過去へ旅立つというもの。


例えば、中世フランスの言語と習慣を身に付け、パリのノートル・ダム大聖堂に身を置くことで、中世のパリへと時間移動することを試みるという発想。過去の遺物が、タイムトラベルのきっかけになるという意味では、世界遺産が一種のタイムマシンとなっている


現代に残された一通の手紙の謎を解くために、主人公は1882年へと旅立つ。そこは、まだ摩天楼が建ち並ぶ前のニューヨーク。過去の真相を読み解き、やがて追われる身となった主人公は過去から現代へと逃げ帰る。そのきっかけとなった場は、建設前の自由の女神像だった。・・・ミステリーとSFの要素を併せ持った一作。


自由の女神像(公式テキスト第3巻P.209)

パリのセーヌ河岸

(公式テキスト第2巻P.136~139)

日本に届かなかった宗教

世界遺産ブログ-イスラム教と日本をめぐる疑問

前回のブログ記事では、古代日本とペルシア文化との交流に着目してみた。そこから感じるのは、「中東方面の文化は、意外と今の我々が思うよりも身近なものではなかったのか」ということである。


それに対して、現代の日本人が感じる、「中東」の文化に対するよそよそしさは、何だろうか。このことは、近代以前に日本にイスラム教が伝来していなかったことと無関係ではないような気がする。


中東発のイスラム教は、世界的規模の拡がりを見せ、西はアフリカを経て、ヨーロッパのイベリア半島にまで達し、東は中国、インドネシアにまで達した。(※)


しかし、なぜ日本にはイスラム教が届かなかったのか? この疑問は、古代日本にゾロアスター教が伝来していた可能性を考えてみた時、一層強く感じる。


(※)

アフリカ・・・アフリカのトンブクトゥには、泥でできたモスクがあることで有名。

       →伝説の都市トンブクトゥ(公式テキスト第1巻P.219~220)

イベリア半島・・・イベリア半島のコルドバにあるメスキータは、現在キリスト教の

          聖堂だが、それ以前は世界最大規模のモスクだったことも。

          →コルドバの歴史地区(公式テキスト第2巻P.119~120)

中国・・・中国にあるモスクは、「清真寺」と呼ばれる。

インドネシア・・・インドネシアにある国立のモスクは世界最大のモスクである。

火の路

火の路

世界遺産の暫定リスト「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」。その周辺には、酒船石、益田岩船など、学術的に説明のつかない数多くの謎の石の遺跡が点在する。これらの石の遺跡に対して、「ゾロアスター教の宗教施設」ではないかという仮説を提出したのが、松本清張の「火の路」である。


ゾロアスター教とは、イスラム教以前に、今のイランを中心に拡がっていた宗教である。イランは、かつてはペルシアと呼ばれ、中国を越え、インドよりもさらに向こう側に位置する場所。確かに奈良・東大寺の正倉院には、シルクロードを通じて、ペルシアからの輸入品があり、日本とペルシアの間に交流があったことを示している。


「火」を礼拝の対象としたゾロアスター教は、「拝火教」とも呼ばれている。題名の「火の路」とは、イラン(ペルシア)と日本をつなぐ路を意味している。現代のイランと日本の間には際立った交流は見られないが、このように古代において隠された交流があったと想像することは楽しい。想像力を刺激してくれる本。


関連のブログ記事、公式テキスト記載箇所


日本側・・・

大和三山(世界遺産ブログ-2009年9月28日)

http://ameblo.jp/seka113/entry-10352043700.html

飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群(2008年度版テキストP.78)

古都奈良の文化財(公式テキスト第1巻P.28~29)


イラン(ペルシア)側・・・

鳥葬の理由(世界遺産ブログ-2006年9月19日)

http://ameblo.jp/seka113/entry-10017212623.html
タフテ・スレイマーン(公式テキスト第1巻P.130)
シルヴァンシャー宮殿と乙女の塔のある城壁都市バクー

(公式テキスト第1巻P.54 ※同じ頁に「ゾロアスター教の歴史と特徴」が記載)

宇宙エレベーター

最近なぜかSFを読むことが多い。その中でも面白いと思ったものの1つに、次の1冊がある。


「楽園の泉」(アーサー・C・クラーク)


宇宙エレベーターを実現させようとする技術者の格闘を描いた物語で、アーサー・C・クラークの代表作の1つ。宇宙エレベーターとは、地球と宇宙空間とを結ぶエレベーターのこと。


この作品の舞台となるのが、前回紹介したスリパダの山である。前回の記事で紹介したように、「巡礼の道」の到着点でもあるこの山が、

この作品では一転して宇宙への出発点として構想されている点が面白い。


さらにこの作品の中には、すでに世界遺産に登録されているシーギリヤも登場し、歴史と壮大な未来とを同時に感じさせてくれるSF作品となっている。

足跡が残る山

スリパダ(Sri Pada)スリランカ内陸部に、頂上に聖なる足跡が残ると言われる山がある。スリパダ(Sri Pada)、標高2243mの山である。


頂上に残ると言われる、この足跡(Foot Print)。仏教徒は仏陀の、ヒンズー教徒はシヴァ神の、イスラム教徒はアダムの足跡だと、それぞれが主張している。


仏教、ヒンズー教、イスラム教。それぞれの聖地となったこの山は、数多くの巡礼者を集める。その巡礼の道は、スリランカの暫定リストに記載されている。


道は、スリランカの東北部から、すでに世界遺産となっているポロンナルワおよびキャンディを経由し、この山へと至る。シルクロード、熊野古道、サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路と並ぶ「道」の遺産


Seruwila to Sri Pada (Sacred Foot Print Shrine), Ancient pilgrim route along the Mahaweli river in Sri Lanka (2010) ・・・Criteria: (ii)(iii)(vi)

石と人間の歴史

石灰岩、花崗岩、凝灰岩、玄武岩、・・・。世界遺産を勉強していると、岩の名前がいろいろと出てくる。特異な景観、そして様々な建造物。これらは、多様な岩の種類から生まれたといっても過言ではない。


「石と人間の歴史 地の恵みと文化」(蟹澤聰史)


地質学者によって著されたこの本には、いくつもの世界遺産が登場する。岩の名前がただ挙げられるだけでなく、地質学的な観点から岩と世界遺産の関係が述べられており、その意味ではこれまでよりも理解が深まる1冊。

エヴァーグレーズ国立公園

確かに、2度目の危機遺産入りを果たしたエヴァーグレーズ国立公園は、今年最もマークすべき世界遺産だったのかもしれませんね。


1979年 世界遺産登録

      ↓

1993年 危機遺産登録

      ↓

2007年 危機遺産解除

      ↓

2010年 危機遺産再登録


エヴァーグレーズ国立公園(公式テキスト第3巻P.247~248)

1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 最初次のページへ >>