ミマル・スィナン | 世界遺産ブログ

ミマル・スィナン

ミマル・スィナン イスタンブールには、数多くのドーム建築がある。しかし、そのドームの大きさだけに着目すれば、アヤ・ソフィアを超えるものは存在しない。ビザンティン帝国を滅ぼしたオスマン帝国にとって、1000年前に建てられたこのアヤ・ソフィアを超えることは、1つの悲願でもあった。


アヤ・ソフィア・・・ドームの直径31m
ブルー・モスク・・・ドームの直径23.5m

スレイマニエ・モスク・・・ドームの直径26.5m


それを達成した唯一のドーム。それが、今回トルコ旅行で訪問したエディルネのセリミエ・ジャーミーである。建てた人物は、オスマン帝国の建築家ミマル・スィナン。ドームの大きさは直径32mで、アヤ・ソフィアをわずかに超える。


1000年もの間、超えられることのなかったアヤ・ソフィアという建造物も偉大だが、全く別の構造でそれを超えたスィナンという建築家もまた偉大である。


セリミエ・ジャーミー すでに世界遺産として登録されているスィナンの作品として、イスタンブールのスレイマニエ・モスク、ヴィセルグラードのムハムド・パシャ・ソコロヴィック橋(2007年登録)などがある。スィナンが築き上げたドームやアーチの連なりは、心地良さを感じさせる。力強く、そして美しい。