良いストレスと悪いストレス | 【北堀江・奈良】自然治癒力を高めるソフト整体−ソフト整体BB研究所
日経ビジネス【第1回】良いストレスと悪いストレスより
(以下転載~)

 複雑な現代社会を背景に、心理・社会的ストレス(日常の出来事から生じるストレス)は、年々増加の一途をたどっています。

 では、もし、このようなストレスがなくなったら、一体どうなってしまうのでしょうか? アメリカのある心理学者が興味深い実験をしました。何名かの被験者に協力を得て、各自、個室に入ってもらいます。個室は、温度が一定で匂いも音もなく、うす暗い部屋に一定時間過ごしてもらいます。

 つまり、全く刺激のない環境(ストレスのない環境)を設定しています。結果は、大半の被験者は、体温機能の調整がうまくいかないことが明らかになりました。人は寒いと鳥肌が立ちます。逆に暑いと汗が出ます。けれども被験者の多くは、そういった反応を示さず、室温に関係なく調整機能が鈍っていました。

 また、暗示にかかりやすいことも明らかになりました。個室から出てきた被験者に「あなたはころぶ!」と大声で叫ぶと、被験者の多くは、ひざはガクッとしてよろけてしまったり、中には、実際にころんでしまう者もいたということです。

 この実験は、刺激のない状況(ストレスのない状態)にずっと置かれていたら、生命の危険にも繋がっていくとことを物語っています。ある意味、ストレスは人間が生きていく上で大切な要因であるようです。

 実は、ストレスには「良いストレス」と「悪いストレス」が存在します。言い換えれば、自らの気持ちとコントロールの仕方で、ストレスの質を決めるといっても過言ではないでしょう。

 例えば、何かをやり遂げようという目標をもっていた時、新しいことへの挑戦は必ずストレスを伴います。しかし、目標に向って頑張ろうとする意欲や気持ちの高まりは、やりがいとなってエネルギーに変わっていきます。たとえそれがうまくいかなかったとしても「何が足りなかったのだろうか」「どうしてそうなったのか」「この出来事の意味は、今後、成功させるために何を物語っているのだろうか」といった感じ方や考え方は、その人の学習効果となり、自己成長をしていく手段に変わります。

 「良いストレス」とは、このように自分を高めていく過程に、良い刺激となって関わっていきます。

 一方、「悪いストレス」とは、辛い状況のなかでも「やらなくてはいけない」「頑張り続けなくてはいけない」と自分を強迫的に追い込み、自らの意思とは無関係に、過剰行動を続けた延長線に生じるストレスです。

 その状態を続けていくことで、心は悲鳴をあげ、やがて、そのサインが身体に表れます(身体化)。倦怠感、不眠、首や肩の凝り、頭重感や頭痛、耳鳴りやめまい、顎の違和感や痛み、胃痛、肌トラブルなど、様々な症状が出現していくのです。

(~転載終了)

僕たちにとってストレスとは切っても切り離せない関係でありなくす事はできません。本人の捉え方によって「良いストレス」にも「悪いストレス」にもなってしまいます。

しかし、問題は、その人がストレスに対してどのように向き合っていくかということであり、どのようにコントロールしていくのかということです。「良いように捉えなさい」といっても、何にでも「悪いストレス」と捉えてしまう癖の人にはなかなかすぐにはそのように捉えることはできないと思います。
僕たちはその人がストレスとちゃんと向き合い、自分で上手く対処できるようにする事を伝えていかなくてはなりません。そのために僕たちの場合は身体からアプローチします。

ストレス学説の提唱者であるハンス・セリエ博士はこういっています。

「ストレスは生活のスパイスである」

ストレスと上手く付き合うために身体と向き合っていきましょう♪