今日は体や心のお話ではありません。
東京での治療院経営を手放して鹿児島移住を決めた私が「祐天堂」をどうやって作り込んできたかというお話です。
「手に職あるといいね」なんて気軽に行動しているように思われたりもしましたが、技術を持っていれば安心なんてことはないんです。
４３年間生きてきた新宿を離れ、知らない土地での開業からの一年は決して楽だった訳ではありません。
その間の葛藤を乗り越えて行動してきた結果、少しずつですが理想に近づきつつあります。
この一年半近くの私たちのの行動が同業者の方に限らず、お店経営をされている方や夢に向かって歩んでる方のお力になれたらと思い記事にしようと思いました。
そういう訳で、ここから先は祐天堂と末村に興味を持ってくださった方に読んで頂きたいと思います。
そして開業準備から１年半もの間アドバイスし続けてくださった城岡さん に感謝を込めて綴ります。
かなり長いので、お時間のある時にでもお付き合い頂けたら嬉しいです＾＾
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祐天堂開業の準備期間を含めて今までで約１年１１ヵ月になります。
「体が悪くなる前に気づいて予防に繋げてほしい」
「痛みなどの辛い状況から解放されることで、周りに優しくできる楽しい毎日を過ごしてほしい」
という想いで２０１３年６月１０日に祐天堂を開業を目指します。
地域の方に本当に喜んで頂ける店作りは、まずは自分を掘下げていくことと自店の行く道を決めることから始まりました。
簡単に言ったら自分整理です。
思考を整理してどうのようなお店にしていきたいのかという事を描きます。
そのために、理念、ビジョン、自店のコンセプト、目標、自分の強みを明確にして、「誰のために何を？」ということを今までの経験から絞り込んでいきました。
自分が出来ることがどのように活かしていけるかということですね（これは今でも改善し続けています）。
人様を癒すこの仕事は、人見知りでコミュニケーション下手だった私が様々な経験をして辿り着いた「人様に喜んで頂けて自分も喜べる仕事」です。
これを自信を持って提供させて頂くための基礎作りというところです。
これらが決まらないとブログ、チラシ、名刺、ポイントカードをはじめ販促ツールが活かされないからです。
ここまでやってようやくブログを開始しました。
お客様に本当に良くなって頂くために、整体や針灸や身体ということの本質を知って頂きケアすることの重要性を伝えていくことために、ブログのタイトルや記事もキーワードの需要を調べて一つずつ作りこんで様々な角度から検索で祐天堂を見つけて頂けるようにしてきました。
新宿で自分の治療院を営業しながらコツコツと記事を重ね、鹿屋からはじめ鹿児島でアメブロをしていらっしゃる方に出来る限り丁寧にご挨拶をしながら読者登録を続けてきました。
お陰様でコメントやメッセージを頂けるようになり、開業に向けて応援のお声を頂けるようになりました。
これが嬉しかったですね～＾＾
東串良に移住してくる２ヵ月前には、「今日やってますか？」、「予約を入れたいんですが」というお電話も頂けるようになりました。
オープン前の「お問合せ半額キャンペーン」にもお電話やメールを頂き喜んでいたのを昨日のことのように思い出します。
今でもブログからは毎月平均７～８人はご新規の方のお問合せがあるブログとなっています。
そしてオープン１２日前、南日本新聞に祐天堂オープンの折込みチラシを入れてスタートでした。
周りは田畑ばかりで何の目印もない家での開業ですが、初月のご新規２４名様、翌月はご新規２４名様とリピートの方を合わせて６０名ほどと予想以上のスタートとなりました。
・・・と、目標はもっと高かったのに、この反応で満足してしまいます。
「ほとんど経費のない自宅での営業としては始めこんなもんかな・・・」、という諦め。
分かりにくい立地で治療院の場所が分かりにくいという条件。
そして「近辺の相場から考えると高い料金」を、利用されていない方からの批判によって迷いが生じてしまいます。
それによって自信を持ってサービスを提供できない、お客様のためには継続の必要性があるのに効果を感じて頂きながらも次回のご予約やケアするペースを提案できなくなってしまいます。
それに加えて「鹿児島弁」という言葉の壁にぶち当たります。
とくに町内のご年配の方の言葉が初めは全くといっていいほど分かりませんでした。
これは本当の悩みを探りサポートしていくのに致命的な欠点となります。
それが原因で私は２ヵ月間ほど家の中でも話すことが少なくなりました。
悩んでばかりいても進まないので先ず始めたことは
本を買って鹿児島弁を学び積極的に地域の方と話すこと。
看板の設置。
妻の両親の農業を手伝わせて頂き農家の町の生活を経験して知ること。
この３つから始めました。
たったこれだけですが、お客様との距離がだいぶ縮まり人の出入りが変化してきました。
しかし、なかなか売上の壁は越えられません。
年始にはサロン新築し、リニューアルオープンの予定で進めてきましたので、ここから先は改善と修正、毎月の行動計画作成に目標の再分化ととにかく行動を明確にして動くのみです。
目先の事ではなく長く経営を続けていくことと、喜び続けて頂けることだけを考えていきました。
リニューアルに向けて自店の伝えていきたいことを再度見直し、祐天堂が「伝わる」ことを意識したチラシ作りの作成にかかります。
そのために再度お客様の本当に求めていることを掘り下げていくためにカルテの見直し、問診だけでなく沢山お話を聞かせて頂き続けていくことを大事にしていきました。
その中で自分達を求めてくださる方々の本当の悩みが見え始めてきます。
そして体のことだけでなく生活での不満、職場での人間関係、子育てのお悩み、表現しきれないご自身などのお悩みを共有することで、お客様方から地域での生活というものを学ばせて頂きました。
不思議なもので、そういう一つ一つを知れば知るほど提供していくことが増えて喜んで頂けることも増えてきました。
喜んで頂けることが自分の喜びとなり輪が広がっていくことを実感していきます。
難しいマーケティングよりも、今あることに目を向ける商売の本質に還るんですね。
その場限りの仕事ではなく、より良い状態・生活に向かって頂けるようにケアを継続していく必要性が伝わる努力もしてきました。
お陰様で開業一年でご新規のお客様に見つけて頂けて、リピートしてご利用頂ける治療院となってきました。
ここまでの一年間は本当に基盤作りですが、最終的には「想い」を忘れず明確な目標を持ち、それに向けた「覚悟」と「行動」の結果という一言に尽きるかもしれません。
こうして頑張って来れたのも応援してくださった皆様、ご利用してくださるお客様、支えてくれた家族、そして今までアドバイスし続けてくださった城岡さん、そして家族の支えがあったからこそです。
本当にありがとうございます。
慣れない土地での経営をアドバイスし続けてくださった城岡さんと二人三脚（妻も合わせて三人四脚ですね＾＾）で祐天堂は進んできました。
その城岡さんを今年も北海道からお招きして１１月１６日（日）午後にセミナーを開催します。
城岡さんは今では全国でセミナーや勉強会を開催し、様々な業種の方の経営をアドバイスされています。
しかし来年はセミナーを開催しないと宣言されていますので、今回は城岡さんのお話を聞ける貴重な機会となります。
この一年で作り込んできた祐天堂のお話をさせて頂き、それに関する考えの解説と「コンセプト作り」、「お客様の声の重要性」、「計画作成」という商売の基本である「リピート集客」に関しての大事なお話を城岡さんに講義して頂く予定です。
この内容は私が城岡さんと初めて出会ったセミナーの内容で、私自身が今でも継続し続けている基本であり大事な内容です。
お店や自宅サロンをされている方をはじめ商売をされている方には必ず役立つ内容となります。
もちろん、これから起業をしたい方、何かを始めたい方にもお勧めです。
詳細は後日ご案内させて頂きます。
ご興味のある方は末村まで直接ご連絡ください＾＾
末村へのメールはこちらです
（お手持ちのメールソフトが起動します）
当日のセミナー後には交流会（という名の飲み会）も予定しています。
ネットだけで繋がっていてまだお会いしていない方とも、是非お会いしてお話しできたら嬉しいです＾＾
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
鹿屋 整体・針灸・美容針
「祐天堂(ゆうてんどう)」 末村でした。