Ubisoft決算。携帯機は全体の僅か4%。3DSとVita、DSとPSPがシェアで拮抗 | みらいマニアックス !

Ubisoft決算。携帯機は全体の僅か4%。3DSとVita、DSとPSPがシェアで拮抗

新しく登場した携帯ゲーム機は、Ubisoftの直近の四半期における総売上に対して僅か4%しか寄与していないことが財務諸表から明らかになった。

Ubisoftの3DS向けのゲームからの収入は、同社の総売上のちょうど2%だった。Rayman OriginsやAsphault injectionといったPS Vita向けのゲームも同様に総売上に対して2%の寄与となった。DS向けのゲームは全部で1%程度で、PSP向けのゲームも同様だった。

数値は直近のQ1の収益報告書からのもの。携帯ゲーム機のセグメント全体で、同社のゲーム事業の6%を占めることを示している。 (据置機では)Wii向けのゲームだけで7%となっている。

Ubisoftは、4月~6月の3ヶ月間におけるゲームの総売り上げを1.31億ユーロと発表している。つまり3DS向けのゲームは合計で250万ユーロ程度、ソニーのPS Vitaも同様であることになる。これと比較すると、Xbox向けのゲームは合計42%、売上では約5千5百万ユーロとなり、ソニーと任天堂の新しい携帯ゲーム機向けの合計の10倍となっている。

完全な内訳は以下。

$みらいマニアックス !


NS: CVG
http://www.computerandvideogames.com/359069/just-4-of-ubisoft-cash-comes-from-ps-vita-and-3ds-games/


みらい的コメント

UBI一社のことであり、これで全体を論じることはできないのは当然だ。だが値そのものはさておくとしても、変化の率はそれなりの意味をもつだろうと思う。

個人的に特に面白いと思ったのは以下の点。

・崩壊といってもいいほどのWiiのシェア低下と、対照的なPS3、Xboxのシェアの劇的な上昇
・3DSの拡大が鈍く、Wiiどころか、DSの減少分も埋められていない
・任天堂機に対して大きく差を詰める等、Vitaが(実に意外だが)善戦している
・その他はモバイル・ソーシャルなのだろうが、他のどのセクタと比べても急激に拡大している

もちろん、あくまでもUBI内部の話に過ぎないのだが。

それにしても、携帯機全体でたった6%では、このセグメントに注力するのは到底無理というものだろうと思う。いっそモバイル繫がりということで、コンテンツをiPhone・3DS・Vitaを全部共通にし浮いた予算でソーシャルをやる、というくらいが常識的な判断ではないか。

以前SCE吉田氏がインタビューで、「ソーシャルやモバイルの破壊的な成長を見たこれまでの3rdパーティが、そちらに飛び移って大量のリソースをつぎ込むようになっている。そのためパブリッシャやデベロッパの注目を集めることはますます難しくなってきている。」(SCE吉田氏インタビュー(VG247))と語っていたが、それも実に納得がいく。

ソニーにせよ任天堂にせよ、実に苦労が偲ばれることだ。エールの意味で、とりあえずVitaのタイトル、何か一本買っとこうかな?