先生のストライキ11日目 | ケニアのマトマイニ(希望)を育てる

ケニアのマトマイニ(希望)を育てる

1987年から30年続いたマトマイ二・チルドレンズ・ホーム。その卒園生達と共に、貧しさ故に子どもを困窮状態に追いやっているスラムのシングルマザーの自立援助に力を注いでいます。マトマイニ第2章の始まりです。

マトマイニ・チルドレンズ・ホーム-先生のスト

一番チビで幼稚園生のパトリックと3年生のシンシア。


ケニア全国の公立の学校の先生達のストライキが始まって今日で11日目を迎える。子ども達はずっとホームに居て畑仕事や掃除、洗濯、ボール遊び、時々べんきょう、という暮らしぶりだ。




ケニア教組の言い分は、「1997年のストライキの際に政府が約束した教員の給与・手当の増額分が、今に至るまで払われていない。もう交渉どころではない。お金を出さないなら、ずっとストを続ける!」




1997年来の未払い額として47兆ケニアシリング。また新たに4万人の教員と2万4千人の幼児教育専門教員の採用などの要求が出されている。




17年間の未払い金が「ええっ?47兆!」と驚いてはいけない。ウフル・ケニヤッタ大統領が、来年度から、全国の公立小学校の新一年生全員にラップトップを無料配布すると約束しているが、その予算額は、なんと52兆シリング!



ラップトップなんて触ったこともない先生もいる。

教育専門家や有識者も「ラップトップは今の時点ではプライオリティではない」と反対している。



野党は「ラップトップを子どもが抱えて家に帰るのを、泥棒が待ち構えてるってな事態が起きるだろう」と批判している。



「ラップトップの予算の方が教組の要求額より多いなんておかしい。そのお金を回せば?」という声が大きいが、大統領は無視している。



ストライキはまだ続きそうだ。