僕は降った
テーマ:こども・まご小学校を終えた大きい男の子達が、「試験以上の難題だ」と、ぼやきつつ机に向かっている。
初等教育終了試験の結果を受け、次のステップをどうするか、迷い、考え、現在まさに五里霧中。
セカンダリーへ進むか、職業訓練へ行くか、小学校8年生留年か…
いずれにせよ必要となるのが「出生証明書」だ。
この難敵を前に、眉間にしわ寄せ、ただいま格闘中なのである。
彼らは、まだ文字も書けなかった幼い時に、スラムやサバンナからほぼ身一つでやって来た。ほとんどの子が、その身を明かすものを一切持たない。
ないから作らなければならない。
A4一枚の簡単な申請書だが、見慣れない書類を前にみんな緊張の面持ちだ。
まずは氏名。ゴクリ。鉛筆での下書きもたどたどしい。
続く「生年月日」の欄でピタリと手がとまる。
…僕はいつ生まれたんだろう?
その後も、鉛筆は動かない。代わりに、あちこちで困惑の声。
父親の名は、えーと、David… でも、本当に彼が父なのかなぁ。
母さんの名前なんて、覚えてないや
連署人て、おばあちゃんは年寄りで、字も書けないし…
僕は生まれたんじゃない。空から降ってきたんだ!雨のように。出生証明書なんて、クソクラエッ!
こうして、空欄だらけの申請書が完成(?)する。
出生を証明するということに、これほどの混乱と悲しみが伴わなくてはいけないのか。
おまえはいつ生まれた?
父親は誰か?
どこで生まれたのか?
母の名は?
これらの質問に、何の迷いもなく答えられることが、ただそれだけで、やはり心から感謝すべき幸運なのだと思い知らされた。
食ってしまえ!
恐るべし強敵、出生証明書申請書。
父と母は正式に結婚したか?
亡くなった兄弟姉妹の数は?
等の質問、日本にもあるのかな?
















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