「塚口サンサン怪談劇場 ~怪談トークライブ付き上映会~」レポート | SAWSIN'S NIGHTMARE

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画家・近藤宗臣(SAWSIN)の作品や展覧会などアート活動の紹介。

9月22日夜は兵庫県の塚口にある映画館・塚口サンサン劇場まで怪談イベント「塚口サンサン怪談劇場 ~怪談トークライブ付き上映会~」を見に行ってきました。



駅を出てすぐの所に塚口サンサン劇場のポスターが貼ってあり、怪談イベントの告知もありました☆







劇場の色んな所に私が絵を描かせて頂いた宣伝用ポスターが貼ってありました!









劇場ロビーには歴代の「四谷怪談」テーマの映画ポスターが飾ってあり、近くに私の絵のポスターも一緒に飾って頂けたりと嬉しいかぎりです☆

ポスター、チラシ絵にご協力させて頂いた事もあり、開演前に出演者の宇津呂鹿太郎さんが特別に楽屋に呼んで下さって色々お話できたり、初めて映画館の舞台裏を見れたのも面白かったです☆

さて、午後8時15分、いよいよ開演!
このイベントはプロの怪談師による実話怪談の語りライブの後、名作怪談映画を鑑賞するという「怪談トーク×映画」の異色のMIXイベントなのですが、今回演者として登場したのは宇津呂鹿太郎さんと怪談社の紗那さん、紙舞さん。
「四 谷怪談」の映画上映と絡めて宇津呂さんが語った実際にあった四谷怪談に纏わる祟り話や紙舞さんが語った京都のある「悪い土地」に纏わる話など興味深いエピ ソードが続々と語られましたが、今回は宇津呂さんや紙舞さんが紗那さんに話をふりながらも紗那さんが語ろうとすると話をさえぎって自分が話すという新しい パターンが結構笑えて、語られた内容の怖さとミスマッチな面白さがありました☆

そしていよいよ映画本編上映!
上映作品は「四谷怪談」(昭和34年・大映映画 監督:三隅 研次 主演:長谷川 一夫)です。



冒 頭のメインタイトル文字が血で滴るヴィジュアル演出から結構インパクトがあり、四谷怪談としては従来悪い男として描かれる伊右衛門のキャラクターを高潔な 武士であり、純粋に岩を愛する男として描かれ、そういう存在であったはずが周囲の欲や悪意によって運命を歪められ、狂わされていくお岩と伊右衛門の姿とい う悲劇のラブストーリーとして描いているのが解釈としても面白かったです。
またホラー的演出の面でも今の映画では出せない独特のドロドロした雰囲 気やじわじわくる怖さなど昔の映画ながら全然ひけをとらない、ホラーマニアからしてもかなり楽しめる作品でしたし、所々「コントか!」というようなツッコ む場面もありながらそれはそれで妙な面白さがあったりと映画自体とても魅力的な作品でした。

次回またこういう怪談やホラー的ライブと映画のミックスイベントがあるなら見てみたいし、塚口サンサン劇場さんには今後も期待したいです☆