広い海へ出てみよう | さわとんのブ〜ログ。今。

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5年半のうつ病、マンション最上階からの飛び降り、大腸全摘出、、、その後カウンセラーとして起業し、気づけば早10年。。「ありがトン(サンマーク出版)」、「人生をやめたいと思ったとき読む本(東洋経済新報社)」等の著者さわとん(澤登和夫)が、今、思うこと。今。

お友達の双ちゃんが教えてくれた話です。

先日、大発見をしたさかなクンの記事です。

ぼくも、とてもいい話だなぁと思いましたし、悩みに対処する方法のひとつとしてもシェアしたいなぁと思いました。

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広い海へ出てみよう
                      東京海洋大客員助教授・さかなクン


さかなクン
中1のとき、吹奏楽部で一緒だった友人に、だれも口をきかなくなったときがありました。

いばっていた先輩が3年になったとたん、無視されたこともありました。突然のことで、わけがわかりませんでした。


でも、さかなの世界と似ていました。

たとえばメジナは海の中で仲良く群れて泳いでいます。

せまい水槽に一緒に入れたら、1匹を仲間はずれにして攻撃し始めたのです。

けがしてかわいそうで、そのさかなを別の水槽に入れました。

すると残ったメジナは別の1匹をいじめ始めました。

助け出しても、また次のいじめられっ子が出てきます。

いじめっ子を水槽から出しても新たないじめっ子があらわれます。


広い海の中ならこんなことはないのに、小さな世界に閉じこめると、なぜかいじめが始まるのです。

同じ場所にすみ、同じエサを食べる、同じ種類同士です。


中学時代のいじめも、小さな部活動でおきました。

ぼくは、いじめる子たちに「なんで?」ときけませんでした。

でも仲間はずれにされた子と、よくさかなつりに行きました。

学校から離れて、海岸で一緒に糸をたれているだけで、その子はほっとした表情になっていました。

話をきいてあげたり、励ましたりできなかったけれど、だれかが隣にいるだけで安心できたのかもしれません。


ぼくは変わりものですが、大自然のなか、さかなに夢中になっていたら
いやなことも忘れます。

大切な友だちができる時期、小さなカゴの中でだれかをいじめたり、悩んでいたりしても楽しい思い出は残りません。

外には楽しいことがたくさんあるのにもったいないですよ。

広い空の下、広い海へ出てみましょう。

(朝日新聞2006年12月2日掲載)

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もちろん、うつの時など外に出るのがしんどい時もありますが

ある場所から一歩出てみると、自分がほっとできる場所がみつかったりすることもあります。

ちょこっとんずつ、空気を入れ換えることも、悩みを解消するひとつの方法だと思います。

自分が自分らしくいられる場所も大事にしたいですね。