娘の涙(宮城①) | 私の見えない世界

私の見えない世界

ある日突然、『私ね、空に光の玉が見えるの』と娘からカミングアウトされ、それから必死にいろいろ調べ始めた私。
私の、もしかしたらあなたも見えない世界、娘の目を通した世界のことを書いていきます。

新年あけましておめでとうございます。

 

本年も皆さんにとって


良い年になりますように。

 

 

さて、宮城県、行ってきました。

 

東日本大震災で特に大きな被害を受けた街

 

2か所を訪れました。

 

 

当時、津波に持っていかれた街も

 

約11年たった今は

 

(少なくても見える限りでは)

 

見事に復興を遂げていて

 

驚かされました。

 

大自然を相手にしたら、人間は無力だけれど

 

そこから立ち上がり

 

新たな街を作り上げた人間の逞しさに

 

感動しました。

 

 

旅行に行くことで

 

娘の霊力が以前のような感じに


戻ってしまうのではないかという

 

私の心配も杞憂に終わり、

 

無事に帰ってこれました。

 

 

ただ、この旅行の間に2つほど


気になることがあったので

 

記しておこうと思います。

 

 

震災地1つ目に行った時のこと。

 

外はとても寒かったので

 

あるカフェに入りました。

 

温かい飲み物で一息ついていた時のことです。

 

娘に変化がありました。

 

 

娘が本を読んでいると、

 

急に、娘の目に涙が湧き上がってきた


そうです。

 

本の中に泣ける部分があったわけでは


ありません。

 

娘としても、なぜ涙が出てきたのか

 

わからなかったそうです。

 

でも、自分の思いとは裏腹に

 

涙が目から溢れそうになって

 

慌てて、涙をとめたんだと。

 

 

それを聞いて、

 

私は思いました。

 

これだけ大きな被害にあった街だから

 

見事に復興したように見えても

 

まだ、いろんな思いが残っているんだと。

 

 

娘が拾った涙は

 

津波に流されて亡くなった人の

 

涙かもしれない。

 

家族を失った人の涙かもしれない。

 

分からないけれど、

 

いまだ残っていること

 

そして、場所が場所だけに

 

うれし涙ではない気がします。

 

 

「忘れる」という能力は

 

優れた能力だと私は思っていますが

 

ただ、こういう思いが残っていることは

 

忘れちゃいけないんだろうなと思います。

 

 

もう1つの出来事は次回、書きます。