「王30」乗車の記事を出しましたので、以前乗車した都営バスの「有30」の記事をアップしたいと思います。
なお、乗車時期は昨年の3月上旬です。
「有30」は、かつて王子と亀有を結んでいた「王30」の都営担当便を足立区役所で分断し、王子寄りを「王49」に編入(王49折返)、亀有寄りを「有30」としました。
「王49折返」はそれなりの乗車率と本数を維持しているものの、「有30」は惨憺たるもの。平成24(2012)年初頭の時点では、それでも1時間に1本はあったのですが、同年4月のダイヤ改正で午前・午後各3本ずつに減らされ、廃止も時間の問題と言われていました。そのとおりになったということか、昨年平成25(2013)年3月いっぱいで系統そのものが廃止されています。
今回取り上げるのは、平成24年に6本/日に減らされた以後の、最末期の「有30」の様子です。
亀有駅は、北口バスターミナルのこの場所から発車していました。
この本屋さんの目の前から発車する
現在でも足立区役所まで、東武バスセントラルの運行する「足35」が走っていますが、この路線は昼間に2本しかありません。「王30」同様、ほとんど免許維持路線という観があります。
廃止を告知する立て看板はこちら↓
いつ見ても悲しいもの
こういう「廃止のお知らせ」は、いつ見ても物悲しいものがありますね…。
バスがやってきました。
青戸の日デ・スペースランナー
この車は日野HR(通称『うなぎ』)や三菱エアロミディと同じような「中型車」となるのですが、現在これら中型車の後継車種は登場していません。今後はどうなるのでしょうか。まさかエルガミオではないでしょうしね。エルガミオは収容力が劣りますし。
今は見られない、有30の幕表示↓
もう亀有駅に来ることはなくなった
乗車します。
乗客は、管理人の他には数名。10名に満たない数でした。
以下は、車内の様子。2点をあえてノーキャプションで。
2枚目の「路線廃止のお知らせ」は、亀有駅前バス停にあったものと同一内容の掲示となっています。
しかし、この区間は乗客が少なかったですね…。もともとバスの需要が高くないのと、日光街道から東では乗客のベクトルが異なり、常磐線へ集まる方向になっているのですが、環七を走るバス路線はその需要に応えられていないため、乗客数も少なくなっています。
約20分で足立区役所に到着。少ない乗客はすぐにはけてしまいました。
なんとなく寂しげに見える
このときが、管理人が「有30」に乗った最後でした。
前述しましたが、現在はこの区間に東武バスセントラルの運行する「足35」が走っています。しかし、その本数は1日2本。これはもはや「免許維持路線」でしかなく、日常的に利用するのは難しい本数になってしまっています。寂しいことですが、このエリアは目黒区同様「都バスの空白地帯」となってしまいました。
かつて、ここを都営バスが走っていた。
当ブログでは、せめてそのことを記録しておきたいと思います。
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№2116.都バスで飛ばすぜぃ!~環七縦走(その2)
※ 当記事は03/23付の投稿とします。