その1から続きます


足立区役所そばの中華料理店で食事を済ませた管理人は、1日わずか8本しかない「有30」に狙いを定めて乗車します。



さすらい館-120304_161132.jpg
やっと来てくれた!


またモヤシロングか…というのはひとまずおいといて(汗

ちなみに、管理人がこの写真を撮ってバスに乗ろうとしたら、運転手さんに扉を閉められてしまい焦りました(滝汗

それはともかく、またまた「ヲタ席」をゲット。


発車すると、日光街道に出てすぐに環七に右折して入り、亀有へ進んでいきます。

気になったのが、乗客が極めて少なかったこと。このあたりはバスの利用が少ないのでしょうか? と思ったのですが、バス停を見たら都営バスではなく東武バスのポールが! 見ると、数ある系統のうち「有30」だけが「都営バスで運行」と記されていました。運転本数を考えると、このあたりでは都営バスはかなりのアウェー感があります。


もともと、「有30」は、王子と亀有を環七経由で結ぶ「王30」の成れの果てで、東武バスとの共同運行でした。しかし、渋滞が災いしたのか、あるいはそもそもの需要がそれほど大きくなかったのか、あまり利用は芳しくなかったようで、本数もそれほどでもなかったようです。その後、「王30」は東武バスの単独運行になり、都営バスは「王49折返」と「有30」に分断されています。分断2路線のうち、前者はそれなりの本数があるのに、後者は僅か8本。これでは、東武バスエリアの中での「免許維持路線」といわれても、まったくおかしくないでしょう。現に今、亀有に顔を出す都営バスはこの「有30」だけになっています。

【平成24年3月9日加筆】

「王30」は、東武バスの単独運行として残ったのですが、平成15(2003)年ころに朝の2本だけに本数が激減してしまい、こちらも免許維持状態となってしまいました。

共同運行をやめ、区間も短縮された「有30」ですが、この系統の不思議なのは、担当が千住ではなく青戸であること。千住の方が回送の手間がかからないだろうと思うのですが、やはり本数の僅少な路線の悲哀なんでしょうか。


沿線はロードサイドショップが立ち並ぶ、多摩地区のような趣のある様子になっています。こんな状況では間違いなく自家用車が優位ですから、バスは劣勢にならざるを得ません。それにしても1日僅か8本では、培養のしようがないのではないかとも思ってしまいます。


それでも渋滞はなく、20分後の16時30分過ぎに亀有に到着しました。



さすらい館-120304_162851.jpg
到着!


それはいいのですが、かなり亀有駅まで歩かされるんですよね。それはちょっとどうなのかと思います。ただ、南口とは異なり、北口は駅前が狭いので、やむをえないのかもしれませんが。

それはおくとしても、どことなく東武バスだらけの中にあって、ちょっと肩身が狭そうな感も、無きにしも非ず。これが反対側の南口だと、完全に京成バスの牙城なんですけどね。


亀有といえば、葛飾区をメジャーにした一方の大功労者↓



さすらい館-120304_163302.jpg
両さん!


人気漫画の主人公・両津勘吉です。

葛飾区をメジャーにした著名人はもうお一方、「寅さん」と親しまれる車寅次郎氏がいますが、両津氏ともども架空の人物なんですよね。架空の人物2名が、葛飾区をここまで有名にしたというのも面白いですね。


この後は、都バスだけではつなげませんので、京成バスの「シャトルセブン」に乗車、葛西臨海公園まで向かうのですが…。


続きます。