管理人は昨日の日曜日、高円寺駅北口→赤羽駅東口間の「赤31」関東バス担当便(この系統は関東バスと国際興業バスの共同運行便)、返す刀で王子駅→新宿駅西口間の都営バス「王78」にそれぞれ乗車し、環七のバス旅を楽しんで参りました。
冒頭の写真は、「赤31」の乗り場に停車中の関東バス便と国際興業バス便ですが、国際興業の便ではなくて、関東バス便の「指名買い」。理由は、赤羽駅東口バス停が関東バス一般路線の最北端だから。ちなみに、国際興業バスにとって、高円寺駅北口は恐らく、同社一般路線バスの最南端ではなかろうかと思われます(最西端は高島平かな?)。
というわけで、15時03分発の関東バス担当便に勇躍乗り込みます。幸いにして、進行方向左側最前部のいわゆる「ヲタ席」を占めることができました。
この車両はいわゆる「ノンステ」で、「ヲタ席」がタイヤハウスの上という非常に高い位置にあるためか、こんな注意書きがありました↓
以前にも取り上げましたが、関東バスの注意書きって結構インパクトがあるんですよね。
さあ、発車です。
発車すると中野方面へ中央線の高架橋に沿って進み、高円寺駅入口バス停の手前で環七に入ります。
環七に入ると、高円寺駅入口から東十条四丁目までは、都営バス「王78」との重複区間となります。かつては数多く見ることができた、都営バスと民営バスとの重複区間も、ここと「東98」(東急バスとの重複)、あるいは「草39」と「有01」(京成タウンバスとの重複)など、めっきり少なくなってしまいました。
ところで、「東98」などは都営仕様か東急仕様かいずれかのバス停ポールが1本立っているだけですが、ここでは都営バスと関東バスのポールが1本ずつ立っています。
ところで、環七は放射状に伸びる主要道路と立体交差化がなされており(例外は平和島と大原くらい)、交差点の信号を避けることができるのですが、「赤31」はなんと、ほとんどの立体交差のある交差点で、立体交差の側を走ります。これは、環七が名にし負う渋滞多発路線であることから、バス路線の定時性確保のためでもあるのでしょう。そういえば、新代田から大森駅までほとんど環七の上を走る東急バス「森91」も、立体交差のあるところは立体交差の方を走って、信号をよけるようになっていましたね。
バスは杉並区から中野区、練馬区と進み、板橋区へ。
南常盤台は東武東上線ときわ台駅の最寄りバス停ですが、このあたりから都営バスと併存するポールが、関東バス仕様から、緑色をベースにした国際興業バス仕様に切り替わります。このような移り変わりも、長距離・共同運行便ならではの楽しみです。
ところで、高円寺を出たのが15時03分ですが、ここ南常盤台にたどり着いたのが15時25分ですから、ここまで何と20分弱で到達したことになります。これは凄いですね。この速さも、立体交差のおかげといえるのではないかと。
ただ、全て立体交差の側を進むのかといえばそうではなく、もうすぐ板橋区から北区に入ろうかという「姥ヶ橋」では、立体交差を進まず地べたの交差点に進みます。
そして東十条四丁目で環七とも「王78」とも分かれ、北区内の住宅地を進みます。道路もこれまでの広い環七から、片側1車線の細い道になります。
その細い道に入ったとき、乗車してきたお客さんが、関東バスのボディを見てギョッとしたような顔をしていたのは、失礼ながら面白かったです。もうこのあたりは国際興業のエリアで、白地に赤・紺というド派手な関東バスは、そのような中から浮いて見えるんでしょうね。
15時42分、終点に到着! 40分の楽しい旅でした。
最後に、赤羽に関東バスがいる、という証拠写真を2点。あえてノーキャプションとします。
いかがでしょうか。
思ったこと。
この路線、平日は日中20分間隔、土日は15分間隔で運転されていますが、どの停留所も利用者がそれなりにいて、そこそこにぎわっている路線だと思いました。最前部の席に座っていたため、始発から乗車した乗客がどこまで行くのかは見えなかったのですが、短距離・長距離でも利用者がいることは確かです。やはり、鉄道では不便な場所をつないでいるため、その相互間の利用が多いのでしょう。ただ、日中20分間隔は、時刻表なしで利用できる利便性の最低限と思われますので、そのレベルは何とか維持してほしいところです。長距離系統でもあり、定時性の確保は大変だと思いますが、何とか頑張ってほしいものです。
今度は、同じ系統を国際興業バス担当便で乗りたいと思いました。
赤羽駅到着後、管理人は駅構内で遅い昼食を摂り、京浜東北線の電車で王子へ向かいました。