理科の実験と費用―教師が「自腹」も! | 非常勤講師はつらいよ―私学非正規教員の本音と生活向上作戦

理科の実験と費用―教師が「自腹」も!

 前回「理科実験は欠かせない 」と申しました(昨年は行わなかったのですが)。

その際の材料や器具は、学校で買ってくれる場合や、自分で必要な材料を買って来て後で請求する場合が多いですが、時は自腹を切る場合もあります。¥

以下の記事は公立のみの調査との事ですが、私立の教員(講師)も同じです。経営難でお金をケチる学校は結構あります。「生徒のために実験をして下さい」と言いつつ・・・むっ


ある講師仲間の勤務経験校は、実験を強要しておきながら費用はいっさい出さず、すべて自費で行ったというケースがあります。しかも、普段の給与外の夏期講習として行わされた場合も、時間外(講習)手当どころか、夏休み中の給与すら出さない所だったそうです!!叫び

なので「支出の方が多くなってしまった」との事!プンプン


私の勤務経験校は幸い、そのような酷い所はありませんでしたが、学校で出してくれる場合も、請求にはかなり面倒な手続きがあります。その際に、請求先から色々言われるし。。日頃の業務が忙し過ぎて一度、請求しそびれてしまった(結果として自腹)になってしまった事もありました。。ショック!

ある学校では、決まった実験をせねばならないというのに道具や薬品が全く揃っておらず、しかも毎年教員が交代し、前任者達が散らかしっ放しにしたまま去り、専任の先生に尋ねても「分からない」と言われ、自分と同学年他クラスを受け持っていた同期同僚の新人同士で、長時間かけて用具類のチェックをした事もあります。あせる

そういえば、この学校では理科主任が、本棚の修理や理科室の整理の費用、そして教科会のプリント(印刷)代が自腹だとおっしゃっていました。「学校で出してくれないのか!?」と驚いたものです。えっ

そう考えると、確かに某勤務経験校の数学教諭 ではありませんが、理科教員はこのような点でも不利しれません(>_<)

http://ameblo.jp/sasurai-diary/entry-10019085068.html


なお、私達の中高時代は(少なくとも当時の出身校では)、理科も全くと言っていいほど実験をしませんでした。確かに、やらなければ時間もお金もかかりませんからね(苦笑)私達生徒は実験したくても、教師の都合で行わなかったという事でしょう・・・汗


 ところで先日に見た朝のニュースで、理科離れが久しい今、小学校教師を対象にした「先生のための実験講座」というのが行われているとの紹介がありました。小学校の場合、担任が様々な教科を受け持つため、文系や芸術系の先生は理科が全然分からないそうで・・・そうした先生に実験を通して、方法を身につけると共に楽しさを分かってもらう事は必要ですが、それだけでは解決するものではないかと・・・



http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081004-00000060-jij-pol

理科教師の75%「自腹切った」=実験用備品が不足-公立中調査・教育政策研など

 公立中学校の理科教師の75%が実験、観察の教材を自費負担した経験があることが、科学技術振興機構と国立教育政策研究所の調査で分かった。6割強の教師が各学級で週1回以上、実験などを行う一方、多くは「設備、備品が不足している」と訴えている。
 調査は6-7月にアンケート方式で実施。全国から抽出した公立中のうち、337校の理科担当教師572人から回答があった。
 授業で実験、観察を行う回数は、53%が「週に1、2回程度」、10%が「ほぼ毎時間」と答えた。
 理科に充てられる今年度の学校予算(公費)を集計すると、設備備品費は生徒1人当たり453円、消耗品費は同341円。それぞれ「ゼロ」だった学校は17%、2%あった。公費以外では、教師の75%が教材費を自分で負担したことがあると回答。生徒から徴収した教師も24%いた。(2008/10/04-14:57)