船場吉兆「残飯使い回し」に思う | 非常勤講師はつらいよ―私学非正規教員の本音と生活向上作戦

船場吉兆「残飯使い回し」に思う

 昨年、いくつもの大手食品業界で相次いで、賞味期限や原料・産地の偽装が報告されました。その1つに老舗料亭「船場吉兆」があり、女将の腑に落ちない謝罪会見とあいまって印象を強めてしまっていましたが、今度は、客が箸をつけなかったと思われる料理を他の客に出していた(温め直すなどして)事が発覚し、波紋を呼んでいます。割り箸

業種は全く違えど、先日の滝川高校 と同様「 ま た 吉 兆 か 」というのが最初の感想。まあ、前回の時にも、現社長である女将の謝罪対象が「お客」ではなく「死んだ父」だった事や、新上層部も結局は偽装に加わった方々の昇格という一族経営ゆえ、信用はしていなかったのですがね。
どの業界も不祥事を何度も繰り返す所は、それだけ経営が甘くいい加減で誠意がない
のが浮き彫りにされた事件と思います。

いずれにせよ、信用を二度も裏切った罪は重いです。もう店をたたんでもらいたいですね。本人達にその気がなくても、再建は難しいでしょう。


人々による吉兆批判は当然のものです。ただ、そうした非難の声が多い中「使い回しは他でもやっている」という投稿も見受けられます。特に居酒屋とかは。お酒海外のレストランでも行われているようですし。チーズ
確かに、吉兆しかやっていないという事はないでしょうね。。そうなると、私達も安心して外食出来ませんよね。楽しみの一つのはずなのに・・・個人的には、この件をきっかけに、他の飲食店での実態も明らかになり、今のうちに膿をどんどん出して欲しいです。


一方で私達も、食べ物を粗末にしないよう心がけていきたいものです。必要以上の量を注文したりしないなど。確かに、飲食店で人が結構な量を食べ残し、それが捨てられるのは「もったいない」と思います。特に、食糧不足の国の事などを考えると余計に。その点では、吉兆の「もったいない」という気持ち分かります。ただ、だからといって、それを別の客に提供するのは筋違い。大事な「お客さん」の安全を無視したやり方は許されない共に、「最高の味」を提供すべき高級老舗がとしてあってはならない姿勢と考えます。残飯は、他にも使い道があったのではないか?

私達が子供の頃は、例えば親が大きな式・パーティ招待されたり、知人と豪華な食事をした際に、残り物を詰めて頂いて持ち帰ってきた事が時々ありました。食パンそれを食べるのも楽しみだったり・・・(^_^;
しかし気が付けば現在、そういう事が全く行われなくなっていました。万が一、食中毒になったらという心配ゆえの、安全優先の結果でしょう。こういう事にうるさい人はいますし、或いは、それに付け込んで賠償などを騙し取る客も出てくるかも?

つまり、提供する側を責めるだけでなく、受ける者の心の在り方も問われているような気がします。


 「」は私達人間(に関わらず動物すべて)が生きていくために必要なものであると共に、楽しみでもあります。ナイフとフォーク口を通じて体内に入るものであり、その安全に疑いを向けねばならないのは怖いです。そうした不安を解消出来るよう、食品業に携わる方々には、安全・衛生管理と正しい情報公開をして頂きたいですし、私達も食品を無駄にしない心がけをしていかねばならないと思ったのでした。おにぎり